小湊悠貴のレビュー一覧
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北鎌倉の花桃屋敷を舞台に、家事代行サービスで訪れる主人公と、どこか浮世離れした菓子職人の一成、営業兼経理担当の恭史郎の関わりを四季折々の甘味とともに綴られる物語。
物語が春から冬へと進む中で、桜餅や抹茶パフェ、抹茶クリームあんみつ、白玉ぜんざいといった甘味が登場。どれも美味しそう。ほっとして心が安らぐ瞬間ってやっぱりお茶と甘いものだよね。
屋敷内は情緒溢れる雰囲気でお花も出てくるので情景が目に浮かぶ。
再開したカフェにも行ってみたい。
私自身も和菓子が好きなので、読んでいると自分も花桃屋敷を訪れたような気持ちになった。
一成のお兄さんのお話だけまだ謎のままなので続きそうなきがする。 -
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シリーズ第七弾。
横浜山手にあるクラシカルホテル〈猫番館〉を舞台にした、ハートウォーミングストーリー。
今回は「師弟(上司部下)」がテーマだった印象です。
・〈猫番館〉で開催予定のブライダルフェアで、ドレスデザインを担当する、デザイナーの聖子さんとその娘で新人デザイナーの花帆さんの母娘(一泊目)
・〈猫番館〉でフロント業務のアルバイトをしている大学生の梅原君と、彼に仕事の指導をしながら温かく見守るコンシェルジュの要&支配人の岡島さん(二泊目)
・〈猫番館〉の料理長・隼介と彼の師匠で、軽井沢のプチホテル〈ポム・ヴィラージュ〉のオーナー兼料理人の片桐さん(三泊目)
・主人公・紗良と彼女の師匠 -
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シリーズ第六弾。
横浜山手の洋館ホテル・〈猫番館〉を舞台にしたハートウォーミングストーリー。
今回は「夫婦(カップル)」がテーマだった印象でした。
以前紗良が働いていた〈和久井ベーカリー〉のお客だった、女優の絵里さんと夫・翼さんの新婚夫婦(一泊目)
30回目の結婚記念日を迎える支配人の岡島さんと妻・翠さん(二泊目)
最愛の妻・千鶴子さんを亡くした哀しみを抱えている常連客の柏木さん(三泊目)
〈猫番館〉で開催予定のブライダルフェアの担当者・円香さんと恋人の修司さん(四泊目)
・・というそれぞれ事情の異なるカップルの心温まる物語が描かれていて、いつもに増してラブ多めな巻でした。
勿論“看板 -
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シリーズ第五弾。
『ゆきうさぎのお品書き』とのリンクを理解する為、一旦『猫番館』を中断して『ゆきうさぎ』を読んでいたのですが、無事『ゆきうさぎ』シリーズを読破しましたので『猫番館』に戻ってまいりました~。
さて、今回のテーマは「友」という印象でしたね。
主人公・紗良と元ルームメイトの愛美(一泊目)
パティシエ・誠とオーナー宗一郎(二泊目)
事務員・泉と友人・ありさ(三泊目)
コンシェルジュ・要と大学の友人・青柳(四泊目)
そして・・〈猫番館〉の“看板猫”、メインクーンのマダムと三毛猫・瑠璃(表紙の美しいステンドグラスの前の二匹の猫がそうですよね♪)
"パンスキー"の -
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シリーズ第十弾にして最終巻。
小料理屋〈ゆきうさぎ〉を舞台にしたこちらのシリーズも本作で完結ということで、まさに“総まとめ”な感じの内容となっております。
にゃんこ目線のプロローグから始まり、最終話「卯月いろどり春物語」の中に、碧(タマ)&大樹を中心に、これまで登場した各キャラクター達のショートストーリー七編が入っています。
先代の雪枝さんの〈ゆきうさぎ〉開店の日のエピソードから、碧のバイト最後の日(ここで都築さんもちゃんと登場してよかった)の話を経て、ミケさんと蓮君、スズさんファミリー、慎二君、零一さん・・と皆それぞれの進む道が描かれており、前日談から後日談まで”幕之内御膳”のように楽し -
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シリーズ第九弾。
小料理屋〈ゆきうさぎ〉を舞台にしたハートウォーミングストーリー、連作四話+序章&終章が収録されております。
※今回は、巻末レシピの掲載はありませんでした。
順調に交際を続けている碧(タマ)と大樹。
二人は挨拶&観光も兼ねて、大樹の実家である箱根の温泉旅館・〈風花館〉を訪問することに。
本来なら、のんびりと箱根デートを楽しむ予定だったのですが、思わぬ旅館スタッフの欠員で、大樹がヘルプに入ることになり、さらにはあの厳格な大樹の祖母・葉月さんが体調を崩してしまい、観光どころではなくなってしまいます。
「彼氏とラブラブ温泉デート」のはずが「気難しいお祖母さんの看病」をする羽目に・ -
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シリーズ第八弾。
小料理屋〈ゆきうさぎ〉を舞台に描かれるほっこりストーリー、連作四話+序章&終章が収録されております。
※今回の巻末レシピは、第一話(表題作)「白雪姫の焼きりんご」で、“ミスター当て馬”(毎回このキャッチコピーで申し訳ない・・( ̄▽ ̄;))・都築さんの双子の姉(!)の椿さんが作った“焼きりんごのハッセルバック風”が載っております♪
そうなんです!あの都築さんに双子のお姉さんがいたなんて、驚きでしたね。
このくだりでは、都築さんの複雑な家庭事情と彼がりんごが嫌いな理由が明かされるのですが、今回椿さんときちんと話せたことと、彼女が作った前述の“焼きりんご”(とはいえ、レシピは大 -
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シリーズ第七弾。
小料理屋〈ゆきうさぎ〉を舞台に描かれるハートウォーミングストーリー、連作四話+序章&終章が収録されております。
※今回の巻末レシピは、第四話(表題作)「母と娘のちらし寿司」で、碧と大樹が仲良く一緒に作った“ちらし寿司ケーキ”が載っております♪
教師になる為に試験勉強を頑張ってきた、タマこと碧ですが、なんと思わぬ急病で教員採用試験を受けられなくなってしまいます。
気持ちを切り替えて私立校の教員に応募するも、狭き門ということもあり苦戦を強いられてしまいますが・・。
就活が上手くいかなくて、凹んでしまう気持ちはすごくわかるので、碧に共感&応援しながら読みました。
そんな碧を心 -
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シリーズ第六弾。
小料理屋〈ゆきうさぎ〉を舞台にお送りする、連作四話+序章&終章が収録されております。
※今回の巻末レシピは、第二話「八十八夜の筑前煮」に登場した、先代女将・雪枝さんのご友人、十和子さんの思い出の一品である“筑前煮”と、表題作の第四話「あじさい揚げと金平糖」で大樹の叔父・零一さんが作った“あじさい揚げ”が載っております♪
前巻のラストで何とも不穏な雰囲気で登場したのは、大樹の叔父・零一さん。
彼は大樹に、亡くなった先代女将の遺産の遺留分を請求してきます。
その請求金額を支払う為には〈ゆきうさぎ〉を売却しなければならない・・?
急にやって来た叔父に、とんでも請求をされて途方に