小湊悠貴のレビュー一覧
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ネタバレ面白かったです。
新人さんとは思えない、しっかりした文章でした。あとがきによると、落選すること三十回だとか。努力が実ってのデビュー、おめでとうございます!
作品は、全体的にドラマチックな印象。前半ははやいテンポで話が進み、読ませてくれます。後半はキャラクターの関係性を明らかにしていくのがメイン。こちらは、ちゃんと読んでいればだいたいの想像がつきます。
本文は説明が多いような…という感じ。ちょっと読むの疲れちゃいました。でも個人的にマイナスイメージはなく、国が抱える問題などの世界観がちゃんと考えられている印象をうけました。
そんな偶然が重なるか? と思うところもありましたが、第一作目ですから、ご -
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3巻は、抹茶アフォガード、若鮎、ベビーカステラのクロカンブッシュ、葛饅頭。
昔、大垣駅から大垣城に向かう途中の和菓子屋さんで、竹筒入りの水饅頭を食べた。無理を言って、販売しかしていないお店の中で食べさせていただいたのだが、つるんとした喉越しに、夏の暑さにちょうどいい甘さのこし餡、冷たい麦茶まで出してくださった。絶品だった。
官能的な舌に吸い付く葛饅頭よりも、喉越しの良い、ほんのり竹の香りのする水饅頭だよなぁ、と思いつつ。
水無月も若鮎も紫陽花も、季節になると店頭に並ぶ和菓子。四季のある日本だからこそ、忙しさにかまけて忘れがちな季節の移り変わりを、果物や木の実や彩りなど、和菓子で感じ -
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2巻は、苺大福に洋風どら焼きと、和菓子に洋のものを合わせたお菓子。守破離の破かな。
和菓子としては邪道だと思っていた、果物やクリームを合わせることも、「和洋折衷のいいとこどり」と主人公に言われ、考えを改める一成。兄との確執にも一石を投じたか。
田牧大和の『藍千堂菓子噺』と同じテーマか、と今になって気づいた。『異世界居酒屋のぶ』の大将が卵焼きで悩んだように、教えを守る時期は終え、自分なりの工夫や味で新しいものを作りだすきっかけが、この巻だったのだろう。
んで、苺大福が食べたいと。仕事で通っていた街の、創業から120年ほど経った御菓子舗の、大福の皮の程よい薄さと苺に合わせた甘みのこ -
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医者に言われて、ダイエット中なのである。現実では食べられないが、せめて小説の中だけでもと、積読本に手を出した。
鎌倉で和菓子屋を営む家に、主人公が家事代行でご飯を作りに行く話。実は母と離婚した実父も和菓子屋を経営しており、その事と「ことりや」での出来事がリンクして、主人公は成長していく。
そう、ダイエット中なのだ。だが、この季節に桜餅の話を読んだら脳内妄想はもう止まらない。
家で贔屓にしている和菓子屋さんの長明寺風桜餅の、桜の葉の塩漬けのほんのりしょっぱい香りと、全くエグ味のないこし餡が、歯切れの良い桜色の皮に包まれたバランス絶妙な甘過ぎないけど満足度の高い桜餅。和菓子は洋菓子より