野中邦子のレビュー一覧

  • キッチン・コンフィデンシャル

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    これでもかというキッチンの海賊たちの怒濤の生き様を活写。ワイルドな料理人の話。あまりにもコッテリしつこ過ぎて一気読みはできなかった。訳者あとがきで再婚したのを知り、ガッカリしたのは何故だろう。

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    2020年04月13日
  • 貧困の終焉

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    貧困を終わらせるなんて言葉、よほど頭がお花畑な夢想家しか使わないだろうと思っていた。
    国際政治の最前線で貧困国の課題に尽力する人たちの成果も見ないまま、一体何を知った気になっていたのだろう。
    2000年に国連総会で宣言されたミレニアム開発目標から15年。世界は大きく前進した。

    ・1.25ドル未満で暮らす人々の割合は世界全体で36%→12%。開発途上地域では47%→14%
    ・世界の識字率は83%→91%
    ・幼児死亡率は1270万人→600万人
    ・妊婦死亡率は45%減少
    ・HIVの新たな感染は40%減少
    ・オゾン層破壊物質は98%が除去
    ・安全な飲料水にアクセスできない人の割合は9%に減少
    ・開

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    2019年03月10日
  • 貧困の終焉

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    何年かぶり再読。わかりやすい目標を掲げることは大切!でも、具体的な処方箋を示さなければ絵に描いた餅。こうやってわかりやすい目標で大衆を引き付ける人も必要だし、地道に現場で取り組む人も大切。

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    2018年07月08日
  • 貧困の終焉

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    貧困をなくすためにアメリカがどのように動くべきかを説いている。
    極度の貧困、中程度の貧困、相対的貧困。
    極度の貧困をなくすこと。また、中程度の貧困を開発のはしごに上がること。
    豊かな社会の所得を長期的に増加させたのは科学技術。
    農作物の収穫量の増加と都市人口の増加が経済成長とともに進む。
    農業生産が貧困国かを分ける。貯蓄ができるかが重要。
    中国は東欧と違い食料を保証しなかったので、労働意欲が高まった。
    現実的という言葉を自分にとって好都合という意味で使っている。

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    2018年04月12日
  • 貧困の終焉

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    「世界の貧困問題」に関心ある人にはぜひ読んでほしい一冊。なぜ貧困問題が起こり、今もって解決されないのかについて、偏らず、冷静に分析され、具体例も豊富に掲載されている。この問題は深刻かつ複雑で、解決なんて何十年もかかると思いがちであるが、著者は必ず解決できると信じている。その信じる力がこちらにも伝わってくるような一冊。貧困に限らず複雑な問題に対しては取り組む前から無力感に苛まれることがあるが、一つ一つ分解していけばどんなものでも理解し解決できる気がする。

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    2017年08月29日
  • 貧困の終焉

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    報道が少しずつ増えてきている「SDGs」(国連の「持続可能な開発計画」)についての前段であったミレニアム開発目標についてその目的と果たすべき役割が詳細に語られていました。

    世界から貧困をなくすことは可能である、と自信をもって説く著者の姿勢にまずショックを受けると同時に、現在進行形の貧困根絶のためのアクション(SDGs)の基礎を学ぶことができました。

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    2017年02月21日
  • キッチン・コンフィデンシャル

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    生き馬の目を抜く業界で生き馬の目を抜いてきた猛者の語り。恐るべきレストラン業界の実態、日本はこれよりましだろうが正直五十歩百歩だろう。業界の裏側を知って外食が嫌になる、というよりは、良い店を探すための自分流メソッドを磨くことができる本と感じる。自分史は斜め読み。東京紀行は実に面白い。

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    2016年10月09日
  • キッチン・コンフィデンシャル

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    土曜社さんの本にはバーコードがないのね! 恥ずかしながら浅学にして社名くらいしか認識なかったけど、大杉栄の著書充実。野枝さんの伝記を最近読んだので興味ひかれるなあ。
    こんな出会いがあるのが、書店で本を買うことの醍醐味だ。ありがとう、岩波書店(の実店舗)!
    本自体ももちろん面白い。有名シェフの赤裸々回想録。やや露悪的だけど、食べ物と料理、シェフとあう職業への愛はガシガシ伝わる。食いしんぼにはたまらぬ♡

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    2016年05月22日
  • アート・スピリット

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    Twitter創業者のジャック・ドーシーがYcombinatorでのプレゼンの時に紹介した2冊のうちの1冊。

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    2015年06月01日
  • アート・スピリット

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    ヘンライ先生白熱教室。
    著者はアメリカ19~20世紀の画家、教師。
    多くの有名アーチストに影響を与え、アメリカでは今だに読み続けられているバイブルのような本らしい。
    内容は具象絵画に関してではあるが、とても具体的、かつ本質的。今でも通用することが多い。
    伝えたいことを持っているかどうか、それを表現するための画面構成が重要であることを繰り返し述べているのが印象的。
    また、自分自身の表現を徹底して追求せよとも。
    アートを学ぼうと思う人にはおススメ。
    先生が叱咤激励してくれる。
    ただ、このようにな勉強をすれば、アートで食べていけるようになるという話ではなく、先生自身が副業を勧めているのにちょっと笑え

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    2014年04月29日
  • アート・スピリット

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     ロバート・ヘンライは画家だし、アート・スピリットは主として画家を目指す若者へ宛てられた手紙のように思う。
     同時に。
     ロバート・ヘンライは教師で、アート・スピリットは絵画に限らず何らかの自己表現を目指す人にとっての指南書のよう。

     穏やかで力強い語り口は、励みになります。

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    2013年03月14日
  • アート・スピリット

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    90年近く前、1923年に刊行され、すぐさま若き芸術家たちにとってのバイブルとなり今もアメリカでは読まれている古典的名著とのこと。美術講義録をまとめた芸術指南書なので技術的な解説部分は美術に疎い自分にとってはピンとこないものの、大部分が人や物事の本質をつく言葉で、芸術の枠も時代も超えて、良い意味で説教されたような気分。芸術家はカッコイイ。

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    2012年02月22日
  • アート・スピリット

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    デヴィッド・リンチやキース・ヘリングらも愛読したという芸術指南書。原書は1920年代に発行されているというのだから、いままで邦訳されていなかったのが不思議なくらいだ。

    肝心の中身はというと、芸術指南書というよりは人生哲学書と言った方が適切かもしれない。絵画だけにとらわれず、彫刻・写真・詩など、あらゆるジャンルの芸術に通じるものがある。見方によっては芸術の枠を飛び出し、仕事や人生一般にも関連する。

    いくつかの手紙や講義ノートを寄せ集めて出版された本であるため、ヘンライの述べていることはいくぶん重複するが、その主義主張は一環している。

    「芸術を学ぶ者は最初から巨匠であるべきだ。つまり、自分ら

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    2012年01月05日
  • アート・スピリット

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    スケッチをする自身にとって、実践的な一面もあり、有益な本。本書の中に綴られる(実際に語りかけてくる)一言一言は、アートとは何かを教えてくれる。美しくおさめるのでなく、印象を、彼が本書の中で「音楽」と語るインスピレーションの源泉をそこに記録する事であると。アートとは何か、直前に読んだアイの本とも連ねて、巨匠達が同様の言葉を語っていた。

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    2012年01月04日
  • アート・スピリット

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    芸術指南書として読み継がれている本らしいけど、芸術におけるさまざまな視点から一貫して自己教育について書かれていると感じた。自分自身からの学びが重要であると。個人はどうしたって“私”からでしかありえないのだから、そのスタートはもっともだ。
    モチーフ(動機)があってこそ、全体は意味をなす。そして、見ることをおろそかにせず、営みをよく観察すること。それなくして技法ばかりを追い求めても、つまらないものにしかならない。芸術に限らずあらゆることに共通することだろう。
    「自分自身の正直な感情を大切にし、見過ごさないこと。」
    自らの想像力を信頼してこそ、幸福、叡智に触れることができるのだ。
    何度でも読み返した

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    2011年10月06日
  • 貧困の終焉

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    ◯ 私たちの世代がなすべきことは、最低ラインにいる人びとが極度の貧困から抜け出して経済開発の梯子を自力で昇れるように手を貸すことである。(76p)

    ◯それ以来、私は何が必要かという点だけを明瞭にし、「政治的に可能」かどうかは気にしないようにした。(200p)

    ◯中国の中央集権機構(中略)は、つねに分散し変化してゆく市場経済のダイナミズムとは相容れない(294p)

    ★著者は学者として成功を収めただけでなく、政府顧問として南米、東欧、ロシア、中国、インドの経済開発でも成果をあげた。しかも冷戦が終結し、共産圏が市場経済へ移行する難しい時代に。そんな著者がアフリカの、そして世界の貧困をなくすため

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    2022年11月26日
  • 黒死病 ペストの中世史

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     1347年からヨーロッパを襲った黒死病に関する一代絵巻的な書。中世ヨーロッパの終焉を齎らしたとも言われるペスト流行時の状況を、主にイタリア、フランス、イギリスについて、同時代人による年代記や書簡、回想録といった文献資料に拠って、ビビッドに描いていく。

     特に、第十章「ユダヤ人大虐殺」の章は、読んでいて苦しくなってきた。人は見えないもの、理解できないものに対して耐えきれず、何かに原因を求めようとする。反ユダヤ感情の下地があったところに、原因が分からない恐怖が火を付けて、ユダヤ人が悪者にされてしまった。コロナ禍の今、幸いなことにそこまでの事態にはなっていないが、心すべきことであろう。

     ただ

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    2020年07月26日
  • アート・スピリット

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    共感できる。逆に共感しかなくて新しい発見はなかった。20代で読んでいたら感銘を受けたかもしれない。
    これを読んでから美学や哲学や科学の本を読むとよりモチベーションが高まりそう。

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    2018年06月11日
  • アート・スピリット

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    自分と語り合い、自分がより求めるものを明らかにする自己教育の古典。20世紀初頭にNYで高名だった美術教育者のクリエイティブに生き続ける姿勢を説く。

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    2017年12月23日
  • 貧困の終焉

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    理想論として理解はできる。ただ実行するまでの道筋を考えた時に、この理想論を筋書きとして使用していいかどうか、その自信が持てない。
    経済学としてはここまで、この本の先にあるのは社会学であり政治学だと思うが、この論を引き取れる学者・著作を待ちたい。

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    2016年06月05日