あらすじ
レストラン業界のインテリジェンスとは。CIA(米国料理学院)出身の異色シェフ(なにしろ2冊の傑作犯罪小説の著者でもあるのだ)がレストラン業界内部のインテリジェンスをあばく。2001年に初版が出るや、たちまちニューヨーク・タイムズ紙がベストセラーと認定し、著者は自分の名を冠したテレビ番組のホストという栄誉を得(その後離婚と再婚もした)、料理のセクシーさに目覚めた(血迷った)読者をしてかたぎの職場を捨て去りコックの門を叩かしめた(という実例を私は知っている)、男子一生の進路をゆるがしてやまない自伝的実録。「月曜日に魚料理を食べるな」「グローバルのシェフナイフ一本あればいい」など、役立つ知見を含む極上の読み物を人気の野中邦子訳でおくる。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ワイルドな料理人の裏世界。
精液とドラッグと喧嘩、
それから今にも香りが漂ってきそうな美味しそうな料理への執着。
表現が綺麗ではないので好み分かれる作品かと思いますが、僕は好きです。w
Posted by ブクログ
いつだったかにABCでオススメされていてずっと気になってたキッチン・コンフィデンシャル。爽やかなカバーから想像できない、良い意味で暑苦しくてエネルギッシュな著者の人生と料理人の世界が描かれた本だった。
物語のような自叙伝のようなルポのようなビジネス書のような啓発本のような…一言で「こういう本!」って言ったりジャンルでまとめるのが難しい。(語彙がないだけ説)
著者含め料理人たちのはちゃめちゃな生き方働き方が沢山出てくるけど、その中に筋の通った確固たるものが見えて、料理人同士にしか分からない料理への愛情、絆、料理人としての生き方、哲学、世界があるんだろうなと思った。
読めば読むほど著者の料理や一緒に働く仲間たちへの愛情、料理に向き合う姿勢や覚悟みたいなものも伝わってくる。特に最後の一文に心打たれた。まさに海賊の船長みたい。かっこいい。同じような生き方は出来ないけど(料理人じゃないし)、でも同じようなマインドで自分も自分の人生を生きよ~と最終的に励まされる1冊。
Posted by ブクログ
ニューヨークのレストラン事情に精通した、現役のシェフでもある筆者がその内情を暴露したルポルタージュ。また、幼少期から現在に至るまで、筆者自身が魅了されて止まない「食の魔力」を軽妙な筆致で描いていく自伝小説でもある。危険で、妖しくも魅力的な食を巡る物語に、ただただ没入せざるを得ない。
Posted by ブクログ
テンポよく気取らない文体に魅了される。
料理人どころか、一流の文筆家といったところ。
海外っぽい装丁も好み。
キッチンコンフィデンシャルって海外ドラマを見たことがあったけど、これが原作なんだろうか?
そんな気がする。
Posted by ブクログ
これでもかというキッチンの海賊たちの怒濤の生き様を活写。ワイルドな料理人の話。あまりにもコッテリしつこ過ぎて一気読みはできなかった。訳者あとがきで再婚したのを知り、ガッカリしたのは何故だろう。
Posted by ブクログ
生き馬の目を抜く業界で生き馬の目を抜いてきた猛者の語り。恐るべきレストラン業界の実態、日本はこれよりましだろうが正直五十歩百歩だろう。業界の裏側を知って外食が嫌になる、というよりは、良い店を探すための自分流メソッドを磨くことができる本と感じる。自分史は斜め読み。東京紀行は実に面白い。