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1923年初刊以来、アメリカの若き芸術家のあいだで熱狂的に読み継がれてきた芸術指南書のロングセラー、その名も『アート・スピリット』。 デイヴィッド・リンチやキース・へリングも影響を受けた名著を詳細な解説(滝本誠)と共に本邦初訳でお届けする。著者のロバート・ヘンライ(1865~1929)は、20世紀初頭のアメリカ・モダニズムアートシーンで活躍した画家。彼は長年美術学校で教鞭をとり、その講義録が本書と元となっている。日本ではもちろん、アメリカでも知名度の低い画家の講義録がなぜ80数年にもわたって現役の芸術書として読み継がれているのか? その秘密は一読して分かる……つまり本書は「美術家志望の若者にとって体中を電気が走るような体験をもたらす書物」であり、「冷静ではいられなくなるような、親身なアジテーションの書」だからだ。「画家本人が自分のアート観、現場での実践的な教えなどを披歴した書物は少なくないが、美術書としてだけでなく、青春の書、人生の書として読み継がれてきたものはほとんどない。当の書き手の画家としての名声がほとんど沈んで以降も書物は残った。そうした意味で『アート・スピリット』は例のない稀有な存在感を示す」(以上カッコ内は解説[滝本誠]より) 今までなぜか邦訳されていなかった<幻の名著>だが、必ずや日本の若き芸術家たちの魂に響く言葉があるにちがいない。
...続きを読むPosted by ブクログ 2013年02月22日
なぜ一世紀近くも翻訳されなかったのか。ヘンライ氏の文章はまるで読む絵画である。「自分らしさにおいては誰もが巨匠」と説き、表現への情熱が芸術を生む。塊(マッス)という構図において形体や線、色すべては表現欲求を満たすために疎かにされるものではないと力強く語りかける。
プレゼンの参考のために読んだが、技...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年01月30日
美術家を志す人の為の自己啓発本。
すごい、すごいです。私が美術大学浪人時代1年悩み続けた絵画と私のありかたの問題とその答えが、本書では最初の方のほんの数行でまとめられてたりしました。
もっと早く出会いたかったですが当時の私が本書の言いたいことをどれだけ理解できたかは難しいと思ったり。
あとがきの...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年11月05日
絵画を描くにあたっての、方法や技術を導入として、
絵画という表現を、
いかにしてモデルやモチーフを目で見てとり、
いかにして表現すべき線や球体や色彩を駆使して、
いかにして自分という媒体を通じて表現するのか、
技術はもとより、自分の魂や本性さえも
表現の手段や前提であると気付かされた。
自分の起...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年08月10日
たくさんのアーティストを育てたというロバート・ヘンライの言葉を集めた本。本を読むとき心に響いた箇所に付箋を貼り、あとで書きとめたりしているのだが、今回は早々に断念した。付箋を貼る箇所が多すぎる。
力強い数々の言葉は揺れ動いている若い魂の栄養となり、そのあとの人生をずっと支え続けた事だろう。
この人か...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年05月21日
画学生への指南書。でもこれは、芸術を志す者すべてに向けられた言葉であると思う。
芸術は、とても個人的な感性という少しあやふやなところのあるものの上に成り立っている。それは芸術を志す者の心をくじかせる原因ともなる。でも。
ここで強く、「でも」と言いたい。それでも芸術を志向したい自分がここにいるのだ。そ...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年04月14日
大分時間がかかったけれど読み終わった。
美術史は全くわからないし、正直著者も知らなかったりする。
美術的な技巧に関する記述については、率直に言って素養がないのでわからなかったが、著者の、世界の見方、あるいは"スピリット"というのは、必ずしも画家ではなくても通じるところがあると思う...続きを読む
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