川口葉子のレビュー一覧
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『京都カフェ散歩ー喫茶都市をめぐる』(川口葉子、2009年、祥伝社黄金文庫)
「京都は街自体が一軒の巨大なカフェだ」ではじまる本書は、魅力的な京都のカフェをあますところなく紹介している。
古参のイノダ・コーヒから、新しいカフェまで。紹介されているカフェは市内の中心地が多いですね。
本書を読んでいて以外な発見だったのが、「カフェはそのような心配(いちげんさんお断りの京都の独自の不文律)のない唯一の場所。そこではいちげんさんも常連客も、心やすらかにコーヒー一杯分のおもてなしを受けられる」ということ。
本書はカラー刷りで、店内の写真も豊富です。さらにマップまでついている親切さがいいですね。そ -
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喫茶店ごとに個性がある。喫茶店の店主にも個性があり、今回の本では、喫茶店の店主の言葉と店の紹介をしている。
著者は20年ぐらい全国のカフェや喫茶店を取材して本にしてきた。それだけにカフェや喫茶店に対する思いはマリアナ海溝並に深い。
カフェは空港に似ているかもしれない。
出国するとき、イミグレーションカウンターを通過すると、もうどこの国でもない、自分がどこにも所属していないという不思議な感覚になる。
中村岳・中村美雪 「テールベルトとカノムパン」店主
ABOUT | カノムパンNET SHOP (stores.jp)
鎌倉にあるパン屋&カフェで、「シン -
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ちょっと心も身体もしんどい時に、気が向いて読んだ一冊です。京都や神戸などの古い洋館は、私にとって懐かしく、良いもの。
毎日曜日、朝のコーヒーを珈琲屋さんへ飲みに行っていた祖父の面影を追っているのでしょうか。
よくまとまった、女性が好きそうな文章で、ほっと息をつかせてくれるのがいいですね。読み始めはそんなに、出色の出来ではないと思って読んでいたのに。
続けてページを捲っていると、不思議。肩の力が抜けて、美味しいコーヒーが飲みたくなる。
一杯目はアイスで喉を潤して。
二杯目はホットで
お店ご自慢のカップを愛でながら。
そう思わせてくれる。
中でもわざわざ東京から訪れてみたいのは『喫茶ソ -
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咳喘息だと診断されちゃった。お茶の水の大学病院でのことだ。
異様な乾燥状態の続く東京では、ひと月以上も苦しい咳が続くこの病が密かに流行っているのだという。帰り途に加湿器を買った。
新宿三丁目のビックロに初めて足を踏み入れた。
加湿器の売り場は6階だったが、家電量販店とユニクロとがコラボした売り場が物珍しくてきょろきょろしまくった。3足980円のいつもの靴下を6階に行く前に「ついで買い」。レジで、「会員様ですか?」と問われスマホの赤いアイコンを見せると、「会員様ですね」と、5%引いてくれた。
加湿器は1万円。キャンペーン中とのことで、ビックカメラのポイントではなくて特典は全てJALのマ