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『喫茶はゆるやかな時間を持つことのできる唯一の都市的な文化』
情報で溢れすぎた社会において、「閉ざされた」公共の場である喫茶店は、流れる時間の中で唯一平穏な時間を与えてくれるように思えます。
そして、ひとりでも、ひとりだからこそ、その時間を共有する他者の存在があることで、わたしたちは安心して時を眺めることができるのだと思います。
『たとえ言葉は交わさなくとも、そこには〈ゆるやかなつながり〉がある。』
だからこそ、街には喫茶店が必要なのです。慌ただしい街の喧騒から切り離されたように、ゆっくりとした時間を奏でる喫茶店。
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心に響く言葉がたくさん。温かい言葉に泣きそうになる。行ってみたいカフェに出会った。
印象的だった言葉
・1人でいたい人間をかくまう穴
・信じるものにとっての教会。日々が辛くても、30分座っていればなんとか生きていける
・はぐれているやつには喫茶店が必要。30分でも、自分をまとめる時間がいる。
・珈琲は弱者への嗜好品
カフェは、孤独を抱えた、行き場のない人の居場所だと、実感している。カフェのある世界でありがとう。
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カフェや喫茶店ごとにそれぞれこだわりがあり、そのこだわりを言葉に表し、突き詰めた1冊。カフェというコミュニティの中には共通しているものもあるだろう。
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喫茶店ごとに個性がある。喫茶店の店主にも個性があり、今回の本では、喫茶店の店主の言葉と店の紹介をしている。
著者は20年ぐらい全国のカフェや喫茶店を取材して本にしてきた。それだけにカフェや喫茶店に対する思いはマリアナ海溝並に深い。
カフェは空港に似ているかもしれない。
出国するとき、イミグレーションカウンターを通過すると、もうどこの国でもない、自分がどこにも所属していないという不思議な感覚になる。
中村岳・中村美雪 「テールベルトとカノムパン」店主
ABOUT | カノムパンNET SHOP (stores.jp)
鎌倉にあるパン屋&カフェで、「シンプルで旨いパンと心うるおう時間をも止めて遠方からもファンが訪れている」お店だ。
よく雑貨の買い付けなどで空港を利用するので、そこから上の言葉が出てきた。
カフェを空港に似ているとはなかなか出てこないなあ。面白い視点だ。
10人のうちひとりでも「この味でなければ」と思っていただけたら。
伊吹憲治「伊吹珈琲店」店主
伊吹珈琲店 (ibuki-coffee.com)
「99人があきれても1人が笑えば俺の勝ちだ」という江頭2:50の言葉が頭の中をよぎった。と言ってもあの人みたいに過激な芸風ならぬ味で勝負している訳ではない。
大阪の台所として有名な黒門市場にある「日本一来いコーヒー」を自負している。
創業者の伊吹貞夫さんは「丸福珈琲店」の看板を掲げていた。千日前そして、黒門市場にも店を構えている。
店名を変えたのは1990年からだ。
それぞれの店のこだわりが詰まった1冊となっている。
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コミュニティとしてのカフェ、友人とお喋りするためのカフェ、一人でいるための喫茶店。いろいろなお店があるけれど、私は川口葉子さんが選ぶお店がまさに好み。だから本書に連なる言葉の一つ一つがすごく心地よかった。気軽にお店へ行けないご時世ということもあり、この一冊を通して全国の魅力的なお店の空気を感じることができ心が満たされました。
理想のカフェ/喫茶店は、なるべく静かで、お客さんを放っておいてくれるお店。そして、お客さん一人一人がお店の雰囲気を壊さないよう無言でこっそりと協力するお店。
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喫茶店に行けなくなってはや数年。行こうと思ってももうないお店がほんとうにたくさん。
本書はコロナ禍で行けない喫茶店についての過去のあれこれをまとめたもの。
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様々な形で隣にいてくれる、存在。
ただ美味しくある一杯のプライド。
そんな存在に日々助けられている。
私もりんどうのように、いつかは寄りそう居場所になりたい。