松尾貴史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「ところが、その『信じれば楽になれる』ということから、私たちは『疑う』という面倒臭く煩わしい作業を、必要な時にまで怠ってしまうことがある。(中略)疑問というものは、時として素晴らしいひらめきや、アドバイスや、危険回避情報を与えてくれる。子供の頃から、『なぜだろう』『なにかしら』という好奇心や探究心を持たずに育ったら、まともな社会生活が送れるようになるだろうか」
著者の松尾貴史自身は怪奇現象否定派ではなく、「懐疑派」である。世にはびこる怪奇現象を無批判に信じるのではなく、「ちょっと待て、それっておかしくない?」と冷静に突っ込んでいる。別に科学的にどうとか、絶対ありえないとかというわけではなく、 -
Posted by ブクログ
とても面白く読みました。
私が子供のころには、「ムー」とか「UFOと宇宙」とか
かなり怪しい「オカルト物」の雑誌が元気で(^ ^;
小学○年生とか、週刊○○みたいな子ども向け雑誌でも
「オカルト特集」みたいのがいっぱいあって(^ ^;
言ってみれば「オウム世代」なわけですが(^ ^;
で、これらに「はまった」経験のある方なら、
苦くて甘酸っぱい気持ちで読める本です。
著者は、言わずと知れた多彩な芸人で、
やはり同じく子供のころに「はまった」口で。
現在はテレビなどで見てオカルト「否定派」と
思っている方が多いようなのですが、
当人は肯定でも否定でもなく「懐疑派」と。
やみくもに肯定も -
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Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
意外と簡単に作れるミステリーサークル、完全にコントになっているESPカードの実験、雨男・晴れ男の正体、99%実行不可能な藁人形、全ての人間の運命が書かれていると言われる「アガスティアの葉」、胡散臭さが炸裂しているヒランヤ…。
ああ、素晴らしきかな超常現象!
信じる・信じないは別にして、本書で取り上げた七一の「謎」は人心を惹きつけてやまない。
タロットカードに嵌るオカルト少年だった芸能界の異才が愛をこめて懐疑し、ギャグマンガ界の鬼才がめくるめく傑作を連発する決定版。
[ 目次 ]
第1章 宇宙・UFO・古代文明
第2章 超能力・疑似科学・思い込み
第3章 伝説・迷信・デマ
第4章 -
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Posted by ブクログ
松尾貴史さんの「違和感」本、第3弾です。
2020年7月~2021年11月と最近の出来事をネタにしている。
ところどころ違和感は無視して、普通のエッセイになっている。
「違和感」はかなり薄らいできているようだ。
たぶん、あの人が総理をやめたからでしょう。
プーチンのやっていることとは違いすぎるけど、「もりそば」「かけそば」「さくらもち」も許してはいけない。
今回の話題は、こんな感じ。
学校の修学旅行も中止になっている最中に「Go To トラベル」を前倒しで推進。非難を受け「東京だけ除外」。
大阪府知事、突然現物を持って「うがい薬」を推奨。
問題満載なのに(だから?)国会を閉会。閉会中審査 -
Posted by ブクログ
前作「違和感のススメ」から1年半程経ったら、違和感が増殖してしまったらしい。
「おかしいぞ」と思っても、「空気を読め」という「同調圧力」が蔓延していて淀んだ空気が晴らせない。
松尾貴史さんが 2018年末~2020年7月 にため込んでしまった違和感の話です。
政治家の言動が違和感の元みたいですが、違和感と言うよりも怒りですね。
「責任を痛感する」「責任は私にある」でも「責任は取りません」。
国民の花見は自粛中だが、昭恵氏の個人的な「桜を見る会」は問題ない。
「人類が新型コロナウイルスに打ち勝つ証として、東京オリンピックを完全な形で実現する」。
「この1~2週間が瀬戸際・山場」の繰り返し。 -
Posted by ブクログ
政治・社会・メディア・言葉に対する違和感をつらつらと書いたものです。
「違和感」とは、「しっくりこないさま。不自然な感じ。」です。
=政治=
政治家や官僚の振る舞いや答弁に対する違和感は私も多いです。
明らかな嘘やふざけた物言いが許されてしまう風潮。
・福島の原発はアンダーコントロールされている。
・日本の自衛とは違う目的の南スーダンへの自衛隊派遣。敵と「衝突」しているが「戦闘行為」ではない。
・桜を見る会で参加者を「募って」はいるが「募集」はしていない。
・困ったら「コメントする立場にない」と言っておけばよい。
・ズバリ本質を突かれたら「その指摘は当たらない」とだけ言って無視すればよい -
Posted by ブクログ
コラムニストの松尾貴史の本。 雑誌のコラム(2019年から2020年)を政治、コロナ、文化、言葉のカテゴリーでまとめており、大変面白かった。著者は、現在の日本の出来事に色々と違和感を感じることが多いらしい。 自分の中にある常識や考え方と乖離すると、何か変だなと思うことはよくある 。自分自身も著者の意見に納得できる部分もあるけれど、そこまで言わなくてもと思うことも多かった。 特に政治家へは辛辣な感じがしたけれど、政治家も人間で間違うことや失言はある。そういう人を選んでしまった国民にも違和感があるということだろう。 色々な違和感をこれでもかと書かれているけれど、少々気にし過ぎの印象もある。 言葉は
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