田中経一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
★4.5/5.0
個人的には面白く読めた作品でした!
楊が中国共産党のスパイっていう話がでてきたあたりから、爆速で読み終えちゃいました笑
それくらい、物語にのめり込めた。主な登場人物としては、満州国の時代に山形直太朗と千鶴、楊晴明、現代に、佐々木充(村田満)、幸、楊晴明っていう構成だったけど、個人的には中高で習った満州国の話が、こんなにもスラスラと入ってくるとは思わず、でも、物語に上手く組み込まれてるからこそ満州国が建国された時代がどのような時代だったかを以前よりも知ることが出来たと思うので、そこは良かったかな。
「麒麟の舌」という表現は知らなかったので、この物語を通して知ることが出来た。絶 -
Posted by ブクログ
ワクワクしながら読みました。。400ページも苦になりませんでした。
満州で皇帝溥儀と昭和天皇に供するためのレシピづくりを関東軍に命じられた天才料理人と、そのレシピを探し出し再現することを依頼された最期の料理人の話が交互に。壮大なミステリー。回収もことごとく上手くハマり読後感も良かったです。
作者は「料理の鉄人」等の演出受賞歴を持つ方。映画もヒットしたそうですね。
サブタイトル「麒麟の舌」とはキリンではなく、中国で想像上の神聖な動物のこと。舞台が満州なので、神聖で優れた舌、ということです。「絶対音感」と言いますが、一度、食べたものを再現出来る「絶対味覚」 というの -
Posted by ブクログ
以前読んだことがあったのですが、
「面白かった!再読したい!」と思い1年ぶりに読み返しました。
レシピを巡るミステリー要素だけではなく、歴史が絡んだ壮大なストーリーです。
もちろん映画も観ましたが、映画はオリジナル要素が含まれており、また別の面白さがありました。
山形直太朗の天才的な料理への愛・センスを
戦略として使われて、
途出されるのが非常に勿体ない!
ただ直太朗の後半の人生は、
情熱的に料理に心血を注げることが出来ていたようで、戦時中で誰もが歴史に踊らされ好きなことができない中では幸せなことだったのかな...
それがレシピという形で最終的に子孫に受け継がれていって良かったです。
歴 -
購入済み
映画を観て本を読みたくなった
映画を観て、思ってたよりミステリー要素が強く面白かったので本を読みはじめました。まだ途中だけど読みやすく、登場人物が違ってたりしてどうなるのか気になります。
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Posted by ブクログ
映画化もされた『ラストレシピ』。
過去と現在が複雑に交差する料理ミステリー。
人生最後の料理を再現すると言う『最期の料理人』、佐々木 満。彼の元に、奇妙な依頼が届いた。謎の中国の老人、楊 晴明。
かつて存在したと言う満州国の幻の料理。その名は、『大日本帝国食菜全席(約200種類)。かの満貫全席を超えるものと言う。そのレシピを探し出し、料理を再現して欲しい。報酬は、何と五千万円。
当時の満州の調理人は、日本人で、麒麟の舌を持つ男・山形 直太朗。そして、その補助をしたと言う当時の中国の楊青年。
そこで何があったのか。深まる謎の数々。その裏には、軍部の恐ろしい企みが、隠されていた... -
ネタバレ 購入済み
ラストレシピ
最初は話題だからと読み始めたのですが途中からすっかりハマりました。第二次世界大戦前夜の歴史事情が少しわかっていたら余計に面白いかと。
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購入済み
盛り上がりまでは
ちょっと時間がかかりましたがまるで推理小説の様な展開に一気読みしてしまいます。
食べることって生きていく上で必要で当たり前の事なのに戦争と言う大きな流れの前にはそれすら利用される事実に目を覆いたくなります。料理は世界を越えると信じている主人公は特にしんどかったと思います。
唯最後まで読むと清清しい気持ちになりました。是非オススメします。