あらすじ
「最期の料理請負人」佐々木のもとに舞い込んだ“依頼”。それは、第二次大戦中に山形直太朗という天才料理人が作り上げた、満漢全席をも凌ぐという「大日本帝国食彩全席」を蘇らせてほしいという内容だった。その全部で4冊あるというレシピを捜していくうち佐々木は直太朗が巻き込まれていた大いなる陰謀を知ることになり……。心震わせる料理の数々、そして時をこえて複雑に絡み合う人々の想いは――!?
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Posted by ブクログ
映画化もされた『ラストレシピ』。
過去と現在が複雑に交差する料理ミステリー。
人生最後の料理を再現すると言う『最期の料理人』、佐々木 満。彼の元に、奇妙な依頼が届いた。謎の中国の老人、楊 晴明。
かつて存在したと言う満州国の幻の料理。その名は、『大日本帝国食菜全席(約200種類)。かの満貫全席を超えるものと言う。そのレシピを探し出し、料理を再現して欲しい。報酬は、何と五千万円。
当時の満州の調理人は、日本人で、麒麟の舌を持つ男・山形 直太朗。そして、その補助をしたと言う当時の中国の楊青年。
そこで何があったのか。深まる謎の数々。その裏には、軍部の恐ろしい企みが、隠されていた...
過去と現在が交差し、60年を経て、初めてひとりの料理人の深い悲しみと暖かい想いを知る。
過去と現在の2人の『麒麟の舌を持つ男』、不思議な出会いに、胸が熱くなりました。