狐塚冬里のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
廃棄パンの告白
一部ご紹介します。
・「俺は昔、人が羨むほど出来のいいストロベリージャムパンだった。
肌の白さ、つや、ふくらみ、もちもち感、きめの細かさ・・・・・・
どれをとっても俺にかなう奴はいなかった。もちろん一番に買い手がついたよ。
俺は最高の瞬間を迎えて、天寿を全うするはずだったんだ」
「ところがだ。あのくそったれ店主が!うっかり並べ直す時に落としやがったんだ!!」
「・・・・・・そいつのせいで、俺は床をスライディングする羽目になった。
俺は傷物になり・・・・・・俺が並べられるのを今か今かと待っていた客は俺ではなく、
俺の次にうまそうな奴を買っていった。俺は・・・・・・廃棄を宣告された -
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Posted by ブクログ
ゲームありきの小説だ。
だからかもしれないけれど、元々のストーリーを極端にいじくりまわしていないのはよかった。
でも、ゲームにあった独特の世界観というか、「歪んだ国のアリス」の世界に埋没していくような感覚は持てなかった。
ゲームシナリオに忠実に小説化するとこうなるのか…と。
浅いところで物語が進んでいくような、物足りなさのような思いを抱いた。
きっとゲームだと、プレイしながらいろいろな想像をしているからだと思う。
何気ないシーンも強烈に覚えていたり。
妙に忘れられないセリフがあったり。
そこまでは求めちゃいけないのかもしれない。
ゲームをやったことのない人はどんなふうに感じるのだろう。
「歪ん -
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Posted by ブクログ
シンルートをただ書籍化したのではなく彼目線になっているところがポイントですね。
あのときこんなことを考えていたんだなぁ~と考えさせられました。
あのAMNESIAの世界観や雰囲気が小説でもしっかり持続していて
セリフなども忠実に再現されているのでまさにシン目線でリプレイしている感覚!
細かい動作まで忠実なのでプレイ後に読むと再確認にもなって楽しいです。
ちょっとした仕草にシンの優しさを感じたり、
ゲーム中に萌え転がったシーンをシン目線でもう一度楽しめたりと大満足でした!
これは是非他のキャラも読んでみたいな~!
ちなみに表紙はゲーム同様花邑まいさんが描かれていますが
数箇所あった挿絵のほ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ知らぬまに、あらゆるものが逆さになっている鏡凪町。それは、地蔵の首だったり看板だったりと一貫性はない。少しずつではあるが、鏡凪町は変化し続けている。その昔、御神体の鏡が割れてしまったその日から……。
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昨日読み終えたシリーズ「世にも奇妙なストーリー」の第二弾。今回は前回の百壁町から舞台を移し、海辺にたたずむ鏡凪町。この町には鏡をご神体として祀っている神社がいくつか存在していた。その神社には邪なものをうつし浄化する鏡や、良くないものを跳ね返す力のある鏡などがあり、大切に保管されていた。しかし、ある日、友人の病を治そうとその鏡の一枚が持ち出され、謎の力で破損してしまったその日から、この町で -
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Posted by ブクログ
気が付けば誰もいない教室で出会った変な人。
逃れるため廊下に出れば、どこまでも続くもの、に
変化していた。
場所がどうのという前に、突如として出てきたのが
怪しすぎる人。
逃げたいのはよく分かります。
しかも進んだ先にいたのは普通(?)かも知れませんが
抱いていたものが…ですし。
ホラーゲームのノベライズだそうですが、知らなくても
普通に怖い状態で読めます。
何だかこう…ヒシヒシと迫ってくるような怖さが。
不思議の国の、を当然ベースにしているのでしょうが
大きくなるのと小さくなるための薬(?)が…。
これを予備知識なく、あっても食べろと言われても。
何か他に方法ないですか? と探しまくって