中尾ゆかりのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
いやはや面白かった!
人間以外の動物達が人間と同等、いやそれ以上に知性と感性が伴った生物だと教えてくれるエピソードがつるべ打ち。
一ページに二、三回くらい驚いた。
動物が好きだという自覚はあったが、それは上から目線というか庇護者のような気持ちでの「好き」だったと自分が恥ずかしくなった。お前何様なんだよっ。
よく「○○は人間しかできない」とか訳知り顔でいう人いるが、それが間違っていることが分かる。
笑う(皮肉も理解する)・恩返しする・規則を作るし、ズルをする・異種間友情・遊ぶ・利他行動をする・お葬式をする・鏡の中の自分を自分と理解する・複雑な言語を有する・数を数える・道具を使う・星図を作る・芸 -
Posted by ブクログ
ペンギンが空を飛ぶ
ーはい、あの旭山動物園での行動展示の人の真上に設置してある円筒状の水槽の中でのペンギンたちの素晴らしい泳ぐ姿ですね
新幹線のパンタグラフ
ー闇夜でも狩りを行うことが出来るフクロウの独特な風切り羽根の構造を応用させてもらっていますね
どの、生き物たちもそれぞれが特有の最上のものを持っている。それは、単なる肉体的な物理的な体の動きだけではなく、「感情」も同じくそのもの特有の最上のものを持っている。
その数々の事例が科学者としてきちんと立証している事例が述べられていく。
序文に
私たちは人間を頂点と考えて、それを基準に他の動物を判断してはいけない。
動物は私たちと -
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Posted by ブクログ
当事者が書いた分かりやすい本だ。自分のキャリアを考えるティーン、見直したい20代は、先ずは目を通すべき。貴方が自閉症スペクトラムと診断されてなくても。
画像で考える、言葉・事実で考える
、パターンで考える。自分の強みを理解し、まずは成果を出す。そのためのヒントの本である。また、診断名は役に立たない場合があることも述べている。
自分は診断名は無いだが、イロイロと当てはまる。画像で考えるタイプなのだが、他の人もそうなのだと信じて疑うことは無かった。今になってみると、絵を描く練習をみっちりやり、アニメーションの世界に入り、コンピュータが得意なことを活かして3Dアニメに進むのが自分の転職だったと思って -
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Posted by ブクログ
絵で考える人と言葉で考える人について。著者は絵で考える人。様々な事例で、言葉で考える人が優位な世界になっていることを憂い、絵で考える人ももっと社会で活躍させた方が、未然に防げる事故も多いと言う。
例えば、IKEAの家具の組み立てマニュアルは全て絵で解説されている。私はこれをとても簡潔で分かりやすいと思っていたのだが、言葉で考える人には分かりにくいらしい。それ程に両者の考え方には違いがある。
だけど、世の中はこのIKEAの例とは逆のパターンが多いそうだ。
この本を読んでいると、どうも私の場合は絵で考える頭のようだ。ただ、言葉で考える〜絵で考えるのあいだは両極端に分かれるのではなく、グラデー -
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Posted by ブクログ
人間には言語思考者と視覚思考者がいる
両者は完全なる区別があるわけではなくスペクトラムな傾向を示す
また、視覚思考者は物体視覚と空間視覚に分けられ、前者は物理的な機械の組立てを得意とし、後者はプログラム構築などを得意とする
現代社会は教育プログラムなどが言語思考に偏っており視覚思考者を蔑ろにしている傾向が見られると本著は語る
結果として工業的な設計に携わるエンジニアの不足や質の低下を引き起こしているとのこと
視覚思考者を賛美する内容ではなく、思考方法の違いを社会が受け入れて適切に活躍できる場を設けて欲しいというのが主旨
確かにその通りでテスト勉強できる方より形而下で活動できる方は有用
印象に -
Posted by ブクログ
思考を視覚的なイメージで行う視覚思考者の現状について、当事者でもある著者がこれまでの体験や研究から描き上げた良書
言語思考者が優位なこの社会において、視覚思考者は少数派として見向きされず、さらに視覚思考者の多くはASDやADHDなどの知的障害に当てはまるため「まともに」生きることが難しくなっている
だが、最先端の発明や発見は彼らによって行われており、仕事の大きなミスを防ぐためにも彼らの存在は欠かせない
私たちの社会は、「定型発達」の人達だけでは成り立たず、様々な脳が複雑に相互作用している賜物であり、そういう意味で脳は真に多様性をもっていると言える -
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