中尾ゆかりのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
たいへん面白かった。ビジュアルで物事を考えている人がいるなんて!
私は根っからの言語タイプだと認識した。もちろん人それぞれグラデーションはあるだろうけど、著者は100%に近くビジュアルでしか考えない、しかも所謂ユニークな方なので書かれているのはかなり偏ったものなのだろう。
しかも動物の脳との共通点など興味深い。
残念なのは今の時代が言語化が得意な人たちに有利に出来ていることだ。ビジュアル的なものの見方が優れていることもたくさんあるだろう。能力が重宝される世の中もあるはず。
自分自身がビジュアルシンカーから程遠いので、羨ましく感じる部分もあった。
IKEAの家具の説明書が絵なのは世界中で通用するようにかと勝手に思っていたけど、まさかディスクレシアだったとは。 -
Posted by ブクログ
ビジュアルシンカーにもタイプがあり、その特徴が具体的だったので、分かりやすかった。
ocdになった時(今は寛解し普通に暮らしてる)、症状が主にビジュアルで表れたことを思い出した。
前述のような症状も、恐らく人によっては発症したりするので、ビジュアルシンカーであることは良し悪し。いい方に使えば仕事になるが、悪い方に傾くと辛い。
脳の構造がビジュアル優位なので、情報処理速度がテキスト優位より、瞬時にキャッチする情報量が多く、また早いため(テキストは文字のみだが、画像だと色、形、奥行き、配置、雰囲気、質感などを見た瞬間に処理)、自身による情報処理のコントロールが難しく、疲れやすい。
だが、自分を理解するのにこの本は役に立った。 -
Posted by ブクログ
原著は2013年刊行だが、自閉症スペクトラムの人の脳画像を使って、発達している機能を探っていくという点で、今でも興味深い内容になっている。自閉症の入門書の1冊として、お勧めです。
印象に残ったのは、次の2つ。
1つは、自閉症スペクトラムは脳や遺伝子に関係があること。苦手な部分があれば、脳はそれをカバーするため代償的に他の機能を発展させる。テンプル氏の場合は、優れた画像処理能力で、動物にやさしい家畜施設を設計し、成功を収めている。
もう1つは、自閉症スペクトラムの人は①画像、②パターン、③言語・事実の思考のいずれかで情報処理する志向性があること。
自閉症の人が関心あるテーマを見つけて、①〜③の処理能力に適した教材や道具を使えば、他の人には真似できない凄い仕事ができるのだと分かった。
また、既存の義務教育は、大多数の処理能力に寄せて、文字(視覚情報)をメインに教科書やテスト問題が作られている。だから、自閉症の人には合理的配慮が必要なのは明らかだとも思う。
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Posted by ブクログ
自閉症の当事者であり、動物学博士のテンプル・グランディンが自らの体験談もふまえて自閉症の世界を読み解いていく本。自閉症という一言では到底括れないこの症状は、人間ひとりひとりの脳がすべて違うように、症状もひとりひとりすべて違う。自分の症状を声に出して説明することが出来ない人達が沢山おり、まだまだ謎の部分が多いのが現実。そんな中でこの本はとても貴重だと感じる。皆が見えている線が自分には見えない、毛布の小さな繊維も棘で刺されているように感じたり、時間の流れがゆっくり過ぎてじっとしていられない。など。もちろん科学的な面からも沢山の解説がある。この本を読めば、不思議に思えた自閉症の方々の行動にも、寄り添って考えられる気がする。
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Posted by ブクログ
主観も織り交ぜたスピーチ用のメモなので必ずしも本の内容に即しません。
本はとても面白かったので気になったら読むのがいいと思います。
ご参考までに。
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「ビジュアル・シンカーの脳」
あなたは、物事を考える時、
言葉で考えてますか?
絵で考えてますか?
というお話。
言葉で考える人にとっては、
絵で考える?そんなわけないだろ。と思われるかもしれない。
逆に、え?絵で考えてないの?って思う人もいるかもしれない。
これ、多くの人はどっちも持っている性質のように思うので、どっちの傾向が強いか。という話かもしれない。
ただ、誰しもみんな自分と同じように物を考えているだろうと思っていて、
自分と違う考え方をしてる人がいるということはなかなか想像できない。
だからびっくりする。
言語思考に特化した人は、あらゆることが言葉にできるし、言葉にするということが考えるということで、言葉にちゃんとできないのは考えが足りないのだと感じる。
視覚思考に偏った人(ビジュアルシンカー)は、絵で考えているので、むしろ言葉は不完全なものだと思っている。頭の中が見せられたらそれがいちばんいい。いつも頭に浮かんだ絵を言葉で説明するけど、完璧じゃない。説明したところでどうせ全部は表現できないし、意味変わっちゃうし。
途中で諦めて、結果、言葉足らずになる。
この特性もあって、ビジュアルシンカーは学校教育からはあまり評価されにくい。言語習得前の幼児はみんなビジュアルシンカーだけど、学校教育によって言語を獲得していく。今の学校教育は極論すると言語思考を身につけるためのもので、「賢い人」とは言語思考者の上位層になる。
つまり、この世界のルールは言語思考者によって作られているとも言える。
ビジュアルシンカーが生きづらさを感じるのはここに原因がある。
よく広告クリエイティブの現場でも、巨匠のクリエイターに「イメージできない!やりなおし!」と怒られて、高学歴であるはずのプロデューサー陣が途方に暮れる。という場面があるけど、あれは思考方法の違いによるものだと考えると理解しやすい。イメージできない抽象概念をそのまま伝えられても、ビジュアルシンカーは混乱する。しかし高度な言語思考者はまさか相手が本当に頭の中に絵を思い浮かべようとしているなどとは考えておらず、言葉を尽くして概念で説明しようとする。結果溝は埋まらない。
ビジュアルシンカーに極端に偏った人、言語習得が困難な特性を持っていたりする人は、現代社会では自閉症スペクトラムあるいはアスペルガー症候群と診断されることも多い。
しかし、実は有能なデザイナーやエンジニア、発明家、経営者にこの特性を持つ人は多く、イーロン・マクスもアスペルガーを公表しているし、アインシュタインもアスペルガーだったと言われている。
IKEAの創業者イングヴァル・カンプラードはディスクレシア(読み書きが困難)だそうで、IKEAの組み立て説明書が絵だけで構成されているのはこのためだが、その独自の経営手腕で世界長者7位にまでなった。
このように、完成図が思い描けるビジュアルシンカーは、設計者・危機管理者・発明家・クリエイターに優位な特性を持っているが、学校教育の中では埋もれてしまい、その才能の発見が遅れている。
これからのアウトカムが問われる時代、教育にはビジュアルシンカーを教育する枠組みが必要なのだ。
言語思考者と、視覚思考者、どちらが優れているということではなく、
協業することで成果が出やすいと言われる。
スティーブジョブスとウォズニアックのように。
お互いを尊重し、ともに補いながら進んでいくのが制作の仕事なのかもしれない。
言語とビジュアルの高みを目指して。
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と、いいつつ、この手の本をまるっと鵜呑みにするのも懸命な態度とはいえないので、そこはご留意されたし。
おんもしれー!って思ってエネルギーもらっとけばいいのとりあえずは。 -
Posted by ブクログ
<目次>
第1部 感情
第1章 人間を笑う~ユーモアといたずら
第2章 おしみもなく与える~恩返しと協力
第3章 規則を守ろう~公平とズル
第4章 そばにいて~友情
第5章 楽しいことが好き~遊びと想像力
第6章 わけへだてのない親切~思いやりと利他行動
第7章 神聖な気持ちになる~死と霊魂
第2部 知性
第8章 私は誰?~自意識
第9章 動物とおしゃべりしたい~言語
第10章 かぞえる~数の認識
第11章 野生の王国のテクノロジー~道具を使う
第12章 道を見つける~空間認識能力
第13章 芸術のための芸術~創造力と美的感覚
第14章 知能指数を考えなおそう~動物の脳力
<内容>
動物の感情、知性を数多くの研究者の事例から紹介した本。学術書ではないので、サクサク読める。その一方で事例の多くは専門の研究者のもので、裏付けも多い。もちろんこの分野は、人間のものでさえ研究途上なので、動物(爬虫類や魚類、昆虫なども含む)への成果は、認めていない学者も多いようだが…。この本を読む限り、我々とは違う知性を彼らは持っている。我々の知性がすべてでないこともよくわかる。我々と比較するのがすべてではないのだろう…。