あらすじ
言葉を話すプレーリードッグ、仲間を助けるネズミ、芸術を愛するニワシドリ、葬式をするカササギ……。科学の研究が進むにつれて、動物たちは想像以上に賢く、高い能力を秘めていることがわかってきた。びっくりするような行動や思わず吹き出してしまうようなエピソードが、100点以上もの表情豊かな写真とともに綴られた愛すべき動物エッセイ。(※カラー写真を多く含みます)
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Posted by ブクログ
写真がいっぱい差しこまれててよき!
かわいい!
私たち人間を頂点と考えて、それを基準にほかの動物を判断してはいけない
ほんとそれな!まじで熊を殺すんじゃねぇよ
あと捕鯨もまじでやめろ
人間は、どうやったらみんなが仲良くできるのか、動物から学ぶときがきている
クジラ、イルカ、ゾウめっちゃいいなー!推せる!
クロザルの自撮りめっちゃかわいい人間みたい
Posted by ブクログ
人間以外の動物が、我々が考えているより複雑な考えを持っているかもしれない、という話。といっても小難しい本ではなく、事例紹介ベースで軽く読める。きれいな写真もたくさん。写真のために紙の本で買った。
いくつかの個所については十分な信頼性はない話じゃないかな、とも思うが概ね気にならない。
Posted by ブクログ
そういえば、うちの犬はわたしの顔の左側をちらりと見ているかも知れない。
そんな人にはお勧めの本。
贈り物をするカラス、数の概念を理解するヨウム、複雑な会話をするプレーリードッグ、ザトウクジラの言葉で夢をみるイルカ・・。
21世紀が終わるころには、さまざまな生き物のことばを理解して会話を交わすことができるかも?
Posted by ブクログ
動物の知性と感情について。
動物好きの自分も、全く動物のことが分かっていなかったと自覚する、衝撃的な一冊でした。
この本は、小・中学校で教科書として使われるべきでしょう。
間違いなく動物の見方が変わります。
個人的にですが、「はじめに」冒頭の意味深な引用と、14章のラスト2行が良い味を出していて、一作の小説を読んだような感動も味わいました。
これまでに読んだ動物に関する本で、ベストの一冊です。
Posted by ブクログ
一昔前なら動物には感情などない、諸々の感情的に見える行動を擬人化することは間違いと言われていたけれど、やっぱり“感じる”し、“考えて”いるのです。
そんなこんなを例を挙げている。
溺れそうになっているネズミを助ける馬。
プレーリードックのおしゃべりを盗聴するフクロウ。
いつもズルをするカラスは、協力してもらえなくなる。
等々
きれいな写真も楽しめる。
動物好きにはたまらない一冊。
Posted by ブクログ
<目次>
第1部 感情
第1章 人間を笑う~ユーモアといたずら
第2章 おしみもなく与える~恩返しと協力
第3章 規則を守ろう~公平とズル
第4章 そばにいて~友情
第5章 楽しいことが好き~遊びと想像力
第6章 わけへだてのない親切~思いやりと利他行動
第7章 神聖な気持ちになる~死と霊魂
第2部 知性
第8章 私は誰?~自意識
第9章 動物とおしゃべりしたい~言語
第10章 かぞえる~数の認識
第11章 野生の王国のテクノロジー~道具を使う
第12章 道を見つける~空間認識能力
第13章 芸術のための芸術~創造力と美的感覚
第14章 知能指数を考えなおそう~動物の脳力
<内容>
動物の感情、知性を数多くの研究者の事例から紹介した本。学術書ではないので、サクサク読める。その一方で事例の多くは専門の研究者のもので、裏付けも多い。もちろんこの分野は、人間のものでさえ研究途上なので、動物(爬虫類や魚類、昆虫なども含む)への成果は、認めていない学者も多いようだが…。この本を読む限り、我々とは違う知性を彼らは持っている。我々の知性がすべてでないこともよくわかる。我々と比較するのがすべてではないのだろう…。
Posted by ブクログ
いやはや面白かった!
人間以外の動物達が人間と同等、いやそれ以上に知性と感性が伴った生物だと教えてくれるエピソードがつるべ打ち。
一ページに二、三回くらい驚いた。
動物が好きだという自覚はあったが、それは上から目線というか庇護者のような気持ちでの「好き」だったと自分が恥ずかしくなった。お前何様なんだよっ。
よく「○○は人間しかできない」とか訳知り顔でいう人いるが、それが間違っていることが分かる。
笑う(皮肉も理解する)・恩返しする・規則を作るし、ズルをする・異種間友情・遊ぶ・利他行動をする・お葬式をする・鏡の中の自分を自分と理解する・複雑な言語を有する・数を数える・道具を使う・星図を作る・芸術を楽しむ...
人間が出来ることは大抵他の動物も同じような事をやっている。
特に気になったのはタコ。
たこ焼きでお世話になっていたがこれほど知的で魅力的な生き物だとは!
サッカーのワールドカップの優勝予想させて「すごいね~」とかやってる場合じゃない。(一緒に楽しんでくれているのかもしれないが)
(人間含む)動物に対する認識を改めさせられた本でした。
Posted by ブクログ
ペンギンが空を飛ぶ
ーはい、あの旭山動物園での行動展示の人の真上に設置してある円筒状の水槽の中でのペンギンたちの素晴らしい泳ぐ姿ですね
新幹線のパンタグラフ
ー闇夜でも狩りを行うことが出来るフクロウの独特な風切り羽根の構造を応用させてもらっていますね
どの、生き物たちもそれぞれが特有の最上のものを持っている。それは、単なる肉体的な物理的な体の動きだけではなく、「感情」も同じくそのもの特有の最上のものを持っている。
その数々の事例が科学者としてきちんと立証している事例が述べられていく。
序文に
私たちは人間を頂点と考えて、それを基準に他の動物を判断してはいけない。
動物は私たちと似ているかもしれないと気付くだけでなく、動物の生き方が私たちとどれほどちがうのか気付くときにも、私たち自身の心と知性は高められるだろう。 ジョナサン・バルコム(動物行動学者)
そして、筆者の最後の文章に
「人間は宇宙で唯一の知的生命体なのか?」という問いに答えようとしている。
答えは、これまでになく明らかだ
ー「いいえ、ちがう」。
人類を謙虚にさせてくれる一冊です。
Posted by ブクログ
動物たちの素晴らしい能力にびっくりしました.いろいろな正しい問いかけでわかってきた数々の事実,知性はもちろん友情や死を悼むといった感情の豊かさなど,彼らも地球上に住む隣人だとしみじみ感じました.
Posted by ブクログ
意外な動物が頭が良い!イルカやカラスなどが知能が高いという事は有名だが、実はこんな動物達がピックアップされるとは、、、、
その他、たくさんの動物の研究結果に驚きを隠せない!
オウムが人間のように言葉を使ってブラックジョークをいったり、ゴリラのココは手話を使って人間と意思疎通できるぐらいの知能があるといった話も驚かされた。
また、鏡を認識できるかのテストで哺乳類以外で初めてクリアしたのが鳥類のヨーロッパカササギと魚類のマンタ、昆虫のアリ。この3種は鏡を使って身繕いなど、明らかに鏡を認識していたらしい。すごい!
ただ、前述した手話が堪能なゴリラのココだが、他のゴリラは鏡テストをクリアできなかったようで、天才のマンタやヨーロッパカササギなどがいる様に、個体差があるのかもしれない。
そして、ニワトリ。。。実はいくつものテストで犬や人間の幼児より頭が良いという結果が出てるらしいのは衝撃。なんと。ヒヨコのうちから足し算引き算をやってのけたらしい。凄すぎる。。。
ちなみに数を数えられる動物としてクマ、ニワトリ、カラス、オウム、イルカ、ゾウ、類人猿と行った中に、またしてもアリがランクイン。。。
アリはすごい!!
更に凄い事として、「道具を作る動物」。
「道具を使う動物」はたくさんいるらしいが、
作る動物は今のところ4種しか確認されてないらしい。ヒト、チンパンジー、オランウータン、そして、、、ニューカレドニアカラス!!彼らは、
枝を加工し利用して餌を獲得する。更にその道具は使い捨てではなく、大事にお気に入りとして使っているらしい。
でば、無脊椎動物では一番賢いと言われるた何か、わかるだろうか?タコらしい。確かに道具を使うわ、器用に瓶の蓋をあけるわ、実績には事欠かない。
最後に抽象的な問題を解くテストで10歳の平均的な子供より成績が良かった動物がいた。それは、類人猿でも、イルカでもない。それは、アシカだった。
なんと、あるアシカは論理的なテストを理解していたらしい。挿絵のアシカも凄く賢そうだった。
まとめとして、あったのが知能とは様々な種類がある事を考えさせられた
Posted by ブクログ
直前まで読んでいた動物学者の本とは科学的な落差がありすぎてずっこけそうになった。とはいえ扱っている内容自体は科学的な研究にもとづくエピソードだし(「ゴリラのココ」の信ぴょう性が無批判に扱われていたりするが)、入門という感じで読みやすくはある。
Posted by ブクログ
動物がいかに感情豊かで、知的であるかを紹介する本。
ゴリラのココやチンパンジーのカンジ、アユム、ヨウムのアレックスなど有名な動物も登場するが、いかにも知性のありそうな類人猿やイルカやカラス、オウムだけでなく、賢くないと思われているニワトリや昆虫にも知性があることが研究で証明されている。
ただ、この本は研究者が書いたのではなく、編集者が様々な研究結果を紹介しているだけなので、読んでいるうちに若干飽きてくるのが残念。
動物に知性や感情がないなんて人間の傲慢あるいは虐待や酷使するための言い訳で、一緒に暮らせば当然あるとわかるのだが、科学的に証明したところに意義がある。
「人間は、すべての生き物の中でいちばん自意識があるのかもしれないが、偏見をもっていて、それが物の見方に影響を与えているのに気づいていない」(p125)、「知能の定義と研究に人間の偏見がいかに大きな影響を与えているか」(p230)
学問で男が女より好成績を取るのは、学問の世界を男がずっと支配し、自分たちの脳に合わせた能力のはかり方をやってきたからだ。もし女が支配していたら全く違うはかり方になっただろうし、好成績を取るのは女だろう、という文章を以前読んで、深く納得したのだが、動物の知性や感情についても人間の脳に合わせたはかり方をしてたってことでしょう。
こういう本を読んで、自然破壊が動物をいかに苦しめているか、自分が感じるように、あるいはそれ以上に彼らも感じていると知って欲しい。
Posted by ブクログ
面白ーい!動物の知性や感情について研究して分かったいろいろなこと取り上げられている。スノーボードをするカラス、イルカがフグの毒で夢うつつ、猿が胡瓜の輪切りで偽造コイン、チンパンジーはヤシを発酵させお酒を作る。道具を作るのは人間だけだと思われていた時に、チンパンジーが道具を作って使っていることを発見され、ある人類学者は「道具の定義を変えるか、ヒトの定義を変えるか、チンパンジーを人として受け入れるしかない」と言った、というのが面白かった。写真も多くて見ていて楽しかった。特にクロザルの自撮り写真がいい。