H・ローセンフェルトのレビュー一覧

  • 犯罪心理捜査官セバスチャン 白骨 下

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    おもしろく読んだけれども、そのおもしろさはシリーズ前二作からの継続(貯金?)があったからで、本作事件に限って言えば・・もし先の二作を読んでいなければ、凡作どまりという消極的感想になったかも。というのもこれまでの三作を通じ、登場人物たちの抱えるそれぞれの問題・・チーム内の人間関係に絡まるそれらの多くは元凶である主人公セバスチャンをめぐるもので、その波乱含みの状況(推移)が本作の魅力の大部であるから。ただ本作の事件関係者(被害者)の生活感ある人物像はよく描けていて、筆力を感じさせる物語運びは手堅く好印象。

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    2017年12月03日
  • 犯罪心理捜査官セバスチャン 模倣犯 上

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    【手を縛られ、首を切られた女性の死体が発見され、国家刑事警察のトルケルは連続殺人犯ヒンデの手口と同じであることに気づく。しかし、すでに投獄された彼には不可能。捜査班は模倣犯の犯行と見て捜査を開始する。一方、心理捜査官のセバスチャンは、ある不純な動機から、再びチームに加わろうと画策する。】

     前作でめちゃくちゃハマったセバスチャンシリーズ、第二弾! 今回の事件では前作のネタが物語の中心になるため、未読の人は要チェック、というかこの作品を読んではいけません。
     セバスチャンが相変わらずのクズっぷりで安心しました。(笑)しかし、今回は強烈なストーカー女が現れ、まさかの苦戦を強いられることに。捜査班

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    2016年02月11日
  • 犯罪心理捜査官セバスチャン 下

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    捜査班メンバーの群像劇でもあるミステリー。
    文章が読みやすい。また、回りくどい表現や惨たらしい描写もないので、残虐度の高い犯罪物が苦手だけどミステリーは読みたいという人にはちょうどいい良作ではないかと思う。

    上下巻で群像劇も含んでいるせいか、捜査の進展が遅く感じた。
    それでも、残りのページ数からしてこれは犯人じゃなさそうだな、この登場人物もミスリード誘ってるんだろうな、などと思いながら、こちらも焦らず気長に読んでいたし、犯人が判明した後はすべて一件落着したものと思い緩んだ気持ちで読み進めた。

    …が、最後の1ページでまさかのオチ。そっちの決着がまだ残ってたか!
    完全に油断しきったところに新た

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    2015年12月13日
  • 犯罪心理捜査官セバスチャン 模倣犯 下

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    シリーズ2作目。
    前作で明らかになった事が今回の重要なキーポイントとなっている為、1作目から読んだ方が良いかと思います。

    かつてセバスチャンが逮捕したサイコパスの殺人鬼・ヒンデの模倣と思われる連続殺人が発生。
    今作もセバスチャンは無理やり捜査チームに参入しようとするのですが、今作ではセバスチャンは仕事を得、人生を取り戻そうとあがいています。
    悲しみの底から這い上がろうとする姿には、傍若無人な過去を分かっていても応援したくなる。頑張れセバスチャン!
    が、せっかくセバスチャンが前向きになったその矢先に、これまでの軽薄な行動のしっぺ返しを食らうような状況に陥りなんとも歯痒い。

    サイコパス殺人鬼と

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    2015年03月09日
  • 犯罪心理捜査官セバスチャン 下

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    そろそろかカテゴリーに「北欧ミステリー」を入れた方が良い気がしてきた…。このセバスチャン、いいキャラしてる。特捜部Qも個性的なキャラクター揃いだけど、この作品の登場キャラ全員いい感じにクセがある。捜査の過程もしっかり描かれているし、彼らの今後の活躍が待ち遠しい。
    引き続きシリーズの翻訳、お願いします!

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    2014年12月29日
  • 犯罪心理捜査官セバスチャン 下

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    捜査関係者それぞれの秘密という小枝に迷い込みながら、最後の最後に一気にひっくり返された。どこか既視感を感じるなあと思ったら、著者の経歴を見て納得。引き込まれます。

    ただ逆にここまでそれぞれの描写をいれたことで、ある程度結末が読めてしまうのが残念。もう少し省いてもいいような…。あと最後の最後に主人公の性格がぶれてしまったことが個人的に気になりました。
    次作が楽しみです。

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    2014年12月10日
  • 犯罪心理捜査官セバスチャン 下

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    捜査関係者に次から次へと秘密があがってくる展開に引き込まれた。作者は読者にフェアなようで、終わりまで読んでから読み返しても整合性あるように、色々示唆的なことをちりばめている気がする。それだけに読み進める中で、こんな風かなと予想することが出来てしまい、サプライズが減ってしまい残念。

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    2014年10月08日
  • 犯罪心理捜査官セバスチャン 下

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    ネタバレ

    セックス依存症で誰彼構わず口説き落とすトラブルメーカーの主人公セバスチャン。表紙や帯の印象から優秀な変人捜査官という感じでもっとユーモア色が強いのかと思っていましたが、考えていたよりも真面目な雰囲気でした。
    彼が背負うものが重く、非常識な言動にもコミカルな要素は希薄でしんみりしたりイラッとしたり。

    とはいえセバスチャンが捜査に参加するあたりからは軽快になっていきます。ごくごく個人的な理由で参加した事件にも、口ではどうでもいいと言いつつのめりこんでいき、生き生きと嫌味の言い合いをしているのは楽しい。
    他の捜査官たちも負けず劣らずの個性派揃いです。

    事件は心臓をえぐり取られた少年の死体の発見と

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    2014年07月31日