沢村浩輔のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
久しぶりの再読。
ミステリーの醍醐味は一見関係ないように見える物事が実は意外なところで繋がっていたり、ありえないようなことがサラリと行われていたり、それが後に分かって驚くと同時に腑に落ちる快感が味わえることだと個人的には思っている。
ただこの『ありえない』または意外性というものと、『そんなバカな』『それはやり過ぎだろう』というボーダーラインを越えないように表現するかというのは、これはもう作家さんの腕によると思う。
この作品も扱いによってはこのやりすぎ感、荒唐無稽な感じを『ありえないけれど納得出来る』というところに収めることが出来たのではないかと思うのだけど、読み終えるとやっぱり荒唐無稽な感じの -
Posted by ブクログ
ネタバレ沢村浩輔のデビュー作を含む短編集。大学生と佐倉と高瀬の二人が探偵役として活躍する7つの短編からなる短編集だが,エピローグで7つの作品の全てに伏線を散らばめていた意外な真相が明かになるという仕掛けが取り込まれている。
個別の作品の所感は以下のとおり
夜の床屋
表題作。佐倉と高瀬が晩秋の山中で道に迷ったところから始まる。ようやく見つけた無人駅で夜を明かそうと待合室で休んでいると,シャッターをおろしていた床屋が,夜の11時頃から営業を始めている。店の主人に,こんな時間から店を開けている理由を聞いたところ,既に店は閉めているが,常連のために,予約がある時間だけ店を開けてるという。翌日,目が覚め