沢村浩輔のレビュー一覧

  • 夜の床屋

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    ネタバレ

    着想力、構成力。

    もともと、独立したそれぞれの短編だが・・・。

    読み進めていくうちに、頭の中で『真実』が展開していく、ミステリーでもあり、ファンタジーでもある作品。

    何とも言えない心地よい読後感。

    また、近いうちに3回目、読んでみたい。

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    2024年06月03日
  • 夜の床屋

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    短編集の中でも、いろんな作風が楽しめるので
    ぜひ最後まで読んでほしい!
    私は初めの収録作『夜の床屋』を読んで、
    ああ、こんな感じかあと納得(?)してしまい
    積むこと早5年。
    久しぶりに読み切って面白くてびっくりしました!
    早く読めばよかった…!!!と後悔してます。

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    2024年02月19日
  • 夜の床屋

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    ネタバレ

    大どんでん返しだった!日常ミステリ系の短編集かと思ったら、全て繋がってまったく違う顔を見せる作品だった…。文体が読みやすくスラスラ読めてしまうし、はじめのうちは日常チックな話ですとんと入ってくる。後半の大きな謎のスケールに驚いた。とてもおもしろかった。

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    2023年01月22日
  • 夜の床屋

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    ネタバレ

    それぞれ別々のお話かと思ったら、人物は少しずつ繋がっていて、最後にはひとつの大きな物語になる不思議な物語だった。ミステリーなのか、不思議現象なのか…読みながら少し不気味さを感じた。個人的には『空飛ぶ絨毯』が面白かった。淡々と待ち合わせ場所に現れる彼がこわい。

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    2022年08月07日
  • 夜の床屋

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    えー!えー!という終わりでした!

    佐倉くん、ミステリアスな経験ばかりしていて、何だかちょっとうらやましくもあります。
    葡萄荘から、そんな風につながってくるとは思いもよらず、最後まで読んで良かったな、と思いました。

    本当に最後が衝撃的でしたー
    ミラージュ、どんな香りだったんでしょうね?
    気になって仕方ない。

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    2018年01月29日
  • 週末探偵

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    割と読みやすくて、さくさくページを捲れました。
    途中、この後どうなったんだろう……と思ってた事柄や、何気ない会話が後々の事件に繋がっていたりして、伏線の回収が凄かった……!!
    最終話でそれまでの全てがきれいにまとまっていたように思います。
    もし続編が出たとしたら、また読みたいなあと思えました。

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    2017年02月03日
  • 夜の床屋

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    ネタバレ

    ミステリーの連作短編集。最初の3編ほどで、謎解きに特化するあまり、肝心な何かが抜けてるような展開を読まされる。俺程度の読者でも分かるので、ミステリー慣れしている読者なら、その違和感が何か伏線になっているだろうと予感できる。

    その予感が「葡萄荘~」以降で結実する、まさかの作中作でのデビュー作品利用。伏線回収で見えてきた世界、余韻を持って読み終わった時の、なんともいえない感覚。

    こういう構成の妙で読ませるミステリー、上手くハマると気持ちよいねぇ。

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    2022年07月25日
  • 夜の床屋

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    日常系の話しだとぼんやり読んでいたら、いきなりファンタジーともいえる展開に。
    そして序盤と繋がるとは…
    完全にすっきりとまでは行かないけど、答え合わせをしてもらって、ようやくある程度理解できました。

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    2022年05月29日
  • 海賊島の殺人

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    ネタバレ

    海洋冒険小説と推理小説の要素を合わせたエンタメ小説。

    海賊が主人公となるわけだが、多島斗志之さんの海賊モア船長シリーズのように、海賊が商船を襲ったりというようなシーンはほとんどない。
    ただ、キャラクター、雰囲気、そしてロマンという点では申し分ない。 

    そして推理小説要素の方はどうかというと、帯やタイトルからは"本格"という雰囲気が漂っているが、本格推理ではない。
    連続殺人の犯人はアッサリと特定され、主となるのは「謀略」。
    誘拐され、幻影島の宝を処分することがバロウズの計略だった、というのはとても驚いた。
    また、首を持ち帰るためにジーナの酒甕を盗んだというのもしっかり納得

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    2021年09月09日
  • 夜の床屋

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    ネタバレ

    男子大学生・佐倉が、友人と旅先でちょっとした事件に遭遇する軽めの短篇ミステリーかと思いきや、先を読み進めるごとに怪奇幻想の要素が顔を出し、エピローグまで読むと印象がすっかり変貌する小説。けっきょく真実はどうだったのか。少し余韻を残すような終わり方が好みです。あと猫の存在。他愛ないワンシーンですが、植田くんに降りかかった猫好きならではのプチ災難に、いたく心をくすぐられました。その後どうしたのやら。

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    2020年09月18日
  • 時喰監獄

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    帯に「90ページで世界はひっくり返る」とある。うーん帯でネタバレかぁと思いつつ読み始めたけれど、これは必要な事前情報だった。これがないと序盤で読者として構築していた世界観がひっくりかえされて、以降混乱からイマイチ感を覚えてしまっていたかもしれない。でも、90ページになにかあるんだってつもりで序盤を読むと、ちょうどよく受け入れられ、そして丁寧な描写もあいまってすいすいと爽快に楽しめるSFミステリーだった。

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    2019年11月30日
  • 夜の床屋

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    ネタバレ

    これは、途中で大化けする物語。
    冒険小説ではないですが、期待以上にわくわくさせて貰いました。連作短編小説ということもあり、さらっと軽く読めそうと手に取った一冊です。

    男子学生が二人旅の途中で山道に迷いちょっと不思議な体験をした話から始まり、どこかほのぼのとした空気が続きます。
    ミステリーというよりは現実にほど近いファンタジーでしょうか。
    実は、最初は油断して…これはもう良いかな…と思ってしまったり。

    それでもどうにかページめくりを止めずに中盤に差し掛かると、「これ何の本読んでたっけ?」と急に面白くなってきます。
    気づけば、目覚めた人魚?体臭?逃げる美術商の男?と物語の中から新たな物語へと連

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    2019年06月13日
  • 夜の床屋

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    怪奇な事件を大学生の佐倉青年が解き明かす短編作。

    ・夜の床屋
    ・空飛ぶ絨毯
    ・ドッペルゲンガーを探しにいこう
    ・葡萄荘のミラージュ?
    ・葡萄荘のミラージュ?
    ・『眠り姫』を売る男
    ・エピローグ

    山道で遭難しかけ、無人駅にたどり着いた大学生・佐倉と高瀬は、深夜に営業する床屋を見つけ話を聞きに行く。過疎の村に残った床屋が開店している驚きの理由とは?

    ほかにも佐倉たちの周りで起きる怪奇な現象を冷静沈着に解決していくが。。。


    最後は現実を飛び越えた発想で、少し変わった読後感を味わった。
    筆力、発想力のある作家さんで期待大!

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    2018年11月18日
  • 夜の床屋

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    慣れない山道に迷い、無人駅での一泊を余儀なくされた大学生の佐倉と高瀬。
    だが深夜、高瀬は駅前の理髪店に明かりがともっていることに気がつく。
    好奇心に駆られた高瀬が、佐倉の制止も聞かず店の扉を開けると…。
    第4回ミステリーズ!新人賞受賞作の「夜の床屋」をはじめ、奇妙な事件に予想外の結末が待ち受ける全7編を収録。
    新鋭による不可思議でチャーミングな連作短篇集。

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    2018年05月24日
  • 夜の床屋

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    何と言えばよいのでしょう。3時間、私を没頭させて、異世界へ連れて行ってくれました。後味も悪くないです。

    もともとミステリーは一種のファンタジーだと思っている口です。読者が大喜びするようなトリックとか謎って、非現実的な気がするからです。その点、この短編集は、ファンタジーに寄せることで、違和感を少なくしているというか・・・

    この主人公が経験する数々の不思議な小事件は、今ひとつ掘り下げ方が足りない感があるのですが、主人公自身の情報も、ほとんど無くて、語り手について読者は大学生で、海辺の街から大学に通うために東京に出てきて、下宿していることくらいしかわかりません。それは、ミステリーにはよくあるのか

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    2018年04月18日
  • 夜の床屋

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    落ち着いた本格ミステリー風の小編からスタートし、中盤の「葡萄荘のミラージュ」以降はファンタジー的な要素も加わってくる。主人公を固定しつつ変化に富む各編はそれぞれがそれなりのレベルにあるので、楽しみながら読み終えられそうと思いきや、
    最後にこんな仕掛けを入れてくるとは。。

    伊坂幸太郎氏が魅せる見事な伏線回収には及ばないものの、壮大な構想に挑む姿勢に今後への期待が膨らみます。

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    2017年10月15日
  • 夜の床屋

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    連作短編集。
    ひとつひとつが不思議なミステリーで予想外の結末。
    すべてを読み終えたとき、思わず「えっ?」と声に出してしまったくらい不可解な気分になり、最初から読み返したくなります。

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    2017年07月15日
  • 夜の床屋

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    軽く読めるけど、適度な驚きもあって。普通のミステリーかと思いきや、なんだかいきなりファンタジーだったり。でも、じつは…な感じの幕引きで、意外と満足度高かったです。

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    2017年06月27日
  • 砂漠を走る船の道 ミステリーズ!新人賞受賞作品集

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    タイプが全く異なる5編。正直あまり期待もせずに手に取ったんだけど、個人的にはどれも及第点以上で面白かったです。満足満足(^^)

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    2017年02月14日
  • 週末探偵

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    日曜大工的な週末探偵。日常の謎から犯罪捜査まで、興味深い謎を無報酬で解く二人。依頼人はほとんどなくても本業が別にあるので問題なし。二人の私生活は語られず週末の出来事のみなのが良い。面白かった。

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    2016年12月13日