【感想・ネタバレ】夜の床屋のレビュー

あらすじ

慣れない山道に迷い無人駅での一泊を余儀なくされた大学生の佐倉と高瀬。だが深夜、高瀬は一軒の理髪店に明かりがともっていることに気がつく。好奇心に駆られた高瀬が、佐倉の制止も聞かず店の扉を開けると……。第4回ミステリーズ!新人賞受賞作「夜の床屋」をはじめ、子供たちを引率して廃工場を探索する佐倉が巻き込まれる、ある夏の日の陰謀劇「ドッペルゲンガーを捜しにいこう」など全7編。奇妙な事件に予想外の結末が待ち受ける、新鋭による不可思議でチャーミングな連作ミステリ。(単行本版タイトル『インディアン・サマー騒動記』改題・文庫化したものを電子書籍化しました)

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ネタバレ

着想力、構成力。

もともと、独立したそれぞれの短編だが・・・。

読み進めていくうちに、頭の中で『真実』が展開していく、ミステリーでもあり、ファンタジーでもある作品。

何とも言えない心地よい読後感。

また、近いうちに3回目、読んでみたい。

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2024年06月03日

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短編集の中でも、いろんな作風が楽しめるので
ぜひ最後まで読んでほしい!
私は初めの収録作『夜の床屋』を読んで、
ああ、こんな感じかあと納得(?)してしまい
積むこと早5年。
久しぶりに読み切って面白くてびっくりしました!
早く読めばよかった…!!!と後悔してます。

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2024年02月19日

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ネタバレ

大どんでん返しだった!日常ミステリ系の短編集かと思ったら、全て繋がってまったく違う顔を見せる作品だった…。文体が読みやすくスラスラ読めてしまうし、はじめのうちは日常チックな話ですとんと入ってくる。後半の大きな謎のスケールに驚いた。とてもおもしろかった。

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2023年01月22日

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ネタバレ

それぞれ別々のお話かと思ったら、人物は少しずつ繋がっていて、最後にはひとつの大きな物語になる不思議な物語だった。ミステリーなのか、不思議現象なのか…読みながら少し不気味さを感じた。個人的には『空飛ぶ絨毯』が面白かった。淡々と待ち合わせ場所に現れる彼がこわい。

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2022年08月07日

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えー!えー!という終わりでした!

佐倉くん、ミステリアスな経験ばかりしていて、何だかちょっとうらやましくもあります。
葡萄荘から、そんな風につながってくるとは思いもよらず、最後まで読んで良かったな、と思いました。

本当に最後が衝撃的でしたー
ミラージュ、どんな香りだったんでしょうね?
気になって仕方ない。

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2018年01月29日

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ネタバレ

ミステリーの連作短編集。最初の3編ほどで、謎解きに特化するあまり、肝心な何かが抜けてるような展開を読まされる。俺程度の読者でも分かるので、ミステリー慣れしている読者なら、その違和感が何か伏線になっているだろうと予感できる。

その予感が「葡萄荘~」以降で結実する、まさかの作中作でのデビュー作品利用。伏線回収で見えてきた世界、余韻を持って読み終わった時の、なんともいえない感覚。

こういう構成の妙で読ませるミステリー、上手くハマると気持ちよいねぇ。

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2022年07月25日

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日常系の話しだとぼんやり読んでいたら、いきなりファンタジーともいえる展開に。
そして序盤と繋がるとは…
完全にすっきりとまでは行かないけど、答え合わせをしてもらって、ようやくある程度理解できました。

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2022年05月29日

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ネタバレ

男子大学生・佐倉が、友人と旅先でちょっとした事件に遭遇する軽めの短篇ミステリーかと思いきや、先を読み進めるごとに怪奇幻想の要素が顔を出し、エピローグまで読むと印象がすっかり変貌する小説。けっきょく真実はどうだったのか。少し余韻を残すような終わり方が好みです。あと猫の存在。他愛ないワンシーンですが、植田くんに降りかかった猫好きならではのプチ災難に、いたく心をくすぐられました。その後どうしたのやら。

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2020年09月18日

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ネタバレ

これは、途中で大化けする物語。
冒険小説ではないですが、期待以上にわくわくさせて貰いました。連作短編小説ということもあり、さらっと軽く読めそうと手に取った一冊です。

男子学生が二人旅の途中で山道に迷いちょっと不思議な体験をした話から始まり、どこかほのぼのとした空気が続きます。
ミステリーというよりは現実にほど近いファンタジーでしょうか。
実は、最初は油断して…これはもう良いかな…と思ってしまったり。

それでもどうにかページめくりを止めずに中盤に差し掛かると、「これ何の本読んでたっけ?」と急に面白くなってきます。
気づけば、目覚めた人魚?体臭?逃げる美術商の男?と物語の中から新たな物語へと連れ出されているのです。

どうぞ気楽に手に取り、大いに驚かされてください。

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2019年06月13日

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怪奇な事件を大学生の佐倉青年が解き明かす短編作。

・夜の床屋
・空飛ぶ絨毯
・ドッペルゲンガーを探しにいこう
・葡萄荘のミラージュ?
・葡萄荘のミラージュ?
・『眠り姫』を売る男
・エピローグ

山道で遭難しかけ、無人駅にたどり着いた大学生・佐倉と高瀬は、深夜に営業する床屋を見つけ話を聞きに行く。過疎の村に残った床屋が開店している驚きの理由とは?

ほかにも佐倉たちの周りで起きる怪奇な現象を冷静沈着に解決していくが。。。


最後は現実を飛び越えた発想で、少し変わった読後感を味わった。
筆力、発想力のある作家さんで期待大!

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2018年11月18日

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慣れない山道に迷い、無人駅での一泊を余儀なくされた大学生の佐倉と高瀬。
だが深夜、高瀬は駅前の理髪店に明かりがともっていることに気がつく。
好奇心に駆られた高瀬が、佐倉の制止も聞かず店の扉を開けると…。
第4回ミステリーズ!新人賞受賞作の「夜の床屋」をはじめ、奇妙な事件に予想外の結末が待ち受ける全7編を収録。
新鋭による不可思議でチャーミングな連作短篇集。

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2018年05月24日

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何と言えばよいのでしょう。3時間、私を没頭させて、異世界へ連れて行ってくれました。後味も悪くないです。

もともとミステリーは一種のファンタジーだと思っている口です。読者が大喜びするようなトリックとか謎って、非現実的な気がするからです。その点、この短編集は、ファンタジーに寄せることで、違和感を少なくしているというか・・・

この主人公が経験する数々の不思議な小事件は、今ひとつ掘り下げ方が足りない感があるのですが、主人公自身の情報も、ほとんど無くて、語り手について読者は大学生で、海辺の街から大学に通うために東京に出てきて、下宿していることくらいしかわかりません。それは、ミステリーにはよくあるのかもしれないけれど、短編集を繋げて一冊の本通しての物語を引っ張るには、少々弱いような気がしました。というか、その主人公自身を後半で掘り下げるために、敢えて前半は隠しているのかと思ったら、最後まで狂言回し的役割でした。最後もなんかこじつけっぽいかな~

雰囲気は好きなので、今後に期待です。

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2018年04月18日

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短編集だと思ったらそういうことか。
でも最後の結末はなぁ。
まぁ小説なんだからこれもありか。
しかし欧米人が「人口に膾炙してない」って言うかね。笑

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2026年01月23日

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表題作を含む全7編収録の短編集

表題作の「夜の床屋」は事象が日常に密着しており好感を持った
はーそういう視点で床屋を考えたことがなかった、読後はやられた感が心に充満した
八百屋やケーキ屋、クリーニング屋などでは成立しないのである、早朝でもいまいち…やはり夜、深夜に営業する床屋でないといけない点はお見事!

ほかは物語全体のスケールが(私の許容範囲を超えて)大きすぎて、あまり物語に入っていけなかった印象><

よって、星3である

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2026年01月19日

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なんだか勝手にもっとノスタルジックな話たちなのかと思っていたが、殺人も起こり、謎解きもあり、普通の短編推理小説だった。
ちょっと設定に、ん?と思う所もあったが、楽しめた。短編だけど、話が繋がっている作品は読みごたえがあった。

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2025年12月25日

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慣れない夜道に迷い、無人駅での一泊を余儀なくされた大学生の佐倉と高瀬。だが深夜、高瀬は駅前の理髪店に明かりがともっていることに気がつく。好奇心に駆られた高瀬が、佐倉の制止もも聞かず店の扉を開けると…。表題作のほか全七話の連作短編集。
初読み作家さんで、ずっと積読だったのですが、ようやく読めました。著者のデビュー作だそうですが、なかなか面白かったので他の作品も読んでみようと思います。

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2024年10月13日

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タイトルと表紙の雰囲気、あらすじには「チャーミングな連作短編集」とあったので
最初の2つを読んだときは、なんか思ってたのと違うかも…と感じます。

そこからガラッと雰囲気が変わって、日常の謎っぽい話、後半はファンタジー。
葡萄荘〜眠り姫は連作短編だけど、他はメインの人物が同じだけじゃないの?と思いながら
エピローグを読むと、びっくり。そんな感じです。

いろんなパターンが楽しめました。

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2024年05月17日

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皆さんの評価と感想にある通り、本格ミステリーではない。ファンタジー要素込みの連作短編集。
好き嫌いは分かれると思います。

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2023年07月08日

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何やこのタイトル?
「夜の床屋」って…
何か気になる…内容分かってないけど…
ハイ!購入!即読書!^^;
何か「世にも奇妙な物語」的なの想像してたけど、結構、ロジカルな謎解き。
無理矢理感は、あるけど…
でも、どんな理由があっても、普通夜中に散髪屋やらんで〜それが、異空間みたいな感じでないと。こんなにキッチリと説明されると、何か…
他のも結構、飛躍してんちゃう?って感じのが多いかな?の短編集7編。
(エピローグを含む)
後半は、ファンタジーっぽいけど、やっぱり飛躍してんちゃう?
エピローグは、そこまで含めてしまうのか…やっぱり飛躍してんちゃう?
私の頭が固いとも言う…(−_−;)

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2022年02月01日

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前半3つはよくありそうな学生ミステリーって感じでしたが、後半「葡萄荘のミラージュ」から一気に持ってかれました。読み易いのもあったのか
どんどん引き込まれた感じ。
そして最後まで読めばわかりますがつながってた〜ってなる一冊。現代の子供には読み易いのかなって。
普通によかったと思います。

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2021年01月13日

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風変わりな日常の謎を解き明かす連作短編集。謎めいた発端と一見無関係に思える断片から導かれる意想外の解決。ロジックというより、発想の跳躍によって全体像ががらりと変わるのが楽しい。ただし、ラストの締めくくりは賛否が分かれそう。個人的には表題作が好きでした。

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2020年12月17日

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ネタバレ

無人駅の商店街で夜中に営業する理髪店の秘密
同級生の寝室から消えた絨毯の謎
小学生男子に依頼されたドッペルゲンガーの正体とは
猫が集まる古い洋館の秘宝の行方は

無人駅前の商店街、真夜中に煌々と営業する理髪店。
海から霧が立ちのぼる街。
閑散とした廃工場。
凍てつく古い洋館。
不思議な空間に迷い込んだような、それでいてミステリー?なのに,ラストはこれ!?
パーカーに担がれてるかもと思いつつ、クイン氏の登場に温度が一気に下がるような。
強引なんじゃ、と感じるところもあったけど、本を閉じた時の感想は、ダンゼン楽しかった!

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2020年11月22日

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深夜に開く床屋の謎。寝ているうちに部屋はそのままで絨毯だけが消えた謎。と前半は大学生佐倉の周りで起きた日常の謎を解く短篇集と思わせておいて後半「葡萄荘のミラージュ」からはファンタジーな曖昧さに謎が溶け込んでいく。雰囲気は魅力充分だが各短編の謎の解明が唐突でそれ何を根拠にした?と感じてしまいもやもや。それは最終的に皆霧の中から仄かに浮かんで来る形を取るのが醍醐味だと思うんだけど上手く繋がっていない印象。あとタイトル、文庫化で変わったそうだけどマイナスになっている気がする。

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2020年09月05日

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慣れない山道に迷い、無人駅での一泊を余儀なくされた大学生の佐倉と高瀬。だが深夜、高瀬は駅前の理髪店に明かりがともっていることに気がつく。好奇心に駆られた高瀬が、佐倉の制止も聞かず店の扉を開けると…。大学生の主人公の身の回りに起こる色々な出来事。短編集ですが伏線が・・気になる人は調べずに一気読みを薦めます。3.5くらい付けたかったけど無かったので3にしました。

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2020年08月31日

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「夜の床屋」(第4回ミステリーズ!新人賞受賞作)ほか、連作短編集7編。
「インディアン・サマー騒動記」改題。

無人駅で野宿することになった大学生が、寂れた町の潰れたと思しき床屋が深夜に営業しているのを目撃し好奇心に駆られるところから始まる短編。
2作目も1作目に出てきた登場人物がリンクしている程度の連作かと思いきや、後半の作中作までこんな風に繋がっていたのかと面白かった。

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2020年04月09日

Posted by ブクログ

学生探偵ものはあまり好みではないが、あらすじに惹かれて手に取ってみた。所謂【日常の謎】系ミステリーだとばかり思っていたので、中盤から終盤にかけての展開は素直に驚き。流石にこのタイトルからこの内容は予測出来ない。異なる世界観の作品同士なのに随分上手い具合に繋がるものだなと感心はするけれど、キャラクターに対する愛着が希薄な印象も受ける。飛躍する推理はミステリーファンの心をくすぐるのかもしれないが、どこか机上の空論に思えてやはり苦手。こればかりは好みの問題なので致し方ない。作中掌編扱いの処女作品が一番楽しめた。

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2019年11月10日

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ネタバレ

2019/1/12
後半よくわからなくなった。
前半の日常の謎系の方がいいなぁ。
私ファンタジー苦手なんだよね。

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2019年01月13日

Posted by ブクログ

久しぶりの再読。
ミステリーの醍醐味は一見関係ないように見える物事が実は意外なところで繋がっていたり、ありえないようなことがサラリと行われていたり、それが後に分かって驚くと同時に腑に落ちる快感が味わえることだと個人的には思っている。
ただこの『ありえない』または意外性というものと、『そんなバカな』『それはやり過ぎだろう』というボーダーラインを越えないように表現するかというのは、これはもう作家さんの腕によると思う。
この作品も扱いによってはこのやりすぎ感、荒唐無稽な感じを『ありえないけれど納得出来る』というところに収めることが出来たのではないかと思うのだけど、読み終えるとやっぱり荒唐無稽な感じの印象が強く残ってしまった。
特にこれまでの色んな事件を繋げるところも強引な印象だったし、ちょっと残念な感じ。
ただ様々な事件に出会う人間は同じでも、謎解きをするのは毎回違う人間というのは面白い趣向だなと思った。

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2018年06月13日

Posted by ブクログ

ほっこりするかと思えばギクッとして、
奇妙だと思えばほっこりして、
いろいろな短編が味わえる…と思ってたら、
小説内小説でいきなり外国が舞台になって?
と思ってたら、すべてがいきなり繋がって!!?
素晴らしい構成力に脱帽でした。

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2018年02月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

総合評価
 沢村浩輔のデビュー作を含む連作短編集。大学生の佐倉と高瀬が探偵役となる5編(「葡萄荘のミラージュ」は前後編)と、作中作『眠り姫』を売る男、そしてエピローグから成る。
 各短編は独立した日常の謎・小事件として読めるが、エピローグで全作品に共通する「人魚」という真相が明かされ、それまで何気なく描かれていた出来事や伏線が一本につながる構成になっている。
 個々の短編は「謎は魅力的だが真相は平凡」という印象が強い。一方で、人魚の存在へ収束する連作構成には意外性があり、作品全体の雰囲気もよい。ただ、伏線の回収は「見事」というより、やや後付け・こじつけに感じる部分もあった。
 世界観は好きだが、本格ミステリとしてはもう一歩。総合では★3。
夜の床屋
 シリーズの表題作。晩秋の山中で道に迷った佐倉と高瀬は、無人駅で一夜を明かそうとする。すると閉まっていた床屋が夜11時頃から営業を始める。主人は「昼間は閉店しているが、予約した常連だけ夜に散髪している」と説明する。
 翌日になって冷静に思い返すと、その説明と店内の様子に矛盾があることに気付き、新聞記者に話した結果、床屋の主人と店員は誘拐犯だったことが判明する。
 「なぜ夜だけ営業する床屋なのか」という導入の謎は非常に魅力的。ただ、真相自体は比較的平凡。一方、店員の女性の強い香水が、終盤の連作全体につながる重要な伏線になっている。
空飛ぶ絨毯
 佐倉は、イタリアへ留学する友人・八木美紀から二か月前の出来事を聞く。
 自宅に泥棒が入り、絨毯だけ盗まれたという奇妙な事件だった。さらに、美紀は小学生時代、霧の濃い夜に海辺で出会った少年の思い出を語る。
 真相は、その少年が成長してストーカーとなり、美紀宅へ侵入していたというもの。友人の後藤がその事実に気付き、事故の末ストーカーを死なせたと思い込み、血痕の付いた絨毯だけ持ち去った。ところが最後に、そのストーカーは生きていたことが判明する。
 このストーカーや「霧の夜に海から何かが上がってくる」という噂が、終盤の人魚の伏線になっている。
ドッペルゲンガーを捜しにいこう
 佐倉は、小学生たちからドッペルゲンガー探しに誘われ、街外れの廃工場へ向かう。
 ドッペルゲンガーは本当に存在するのか、それとも子供たちのいたずらなのか。
 真相は、小学生の一人が、離れて暮らす父親に会いたい一心で騒ぎを起こしていたというもの。
 ミステリとしては小品だが、廃工場という場所が後の人魚の設定につながる伏線になっている。
葡萄荘のミラージュⅠ・Ⅱ
 初代当主の遺言により、外観・内装・調度品まで一切変えられない洋館「葡萄荘」を巡る物語。佐倉と高瀬は友人に誘われ宝探しに向かうが、友人は既にヨーロッパへ旅立っていた。
 二人は宝探しに成功し、「ミラージュ」という香水を発見する。友人は香水のレシピを求めてヨーロッパへ渡ったのではないかと推理する。
 その後、友人から「パーカー博士に『眠り姫はなぜ目覚めたのか』と聞いてほしい」と頼まれ、博士を訪ねる。
 博士は、写真に写る女性こそ本当の宝だと語り、『眠り姫』を売る男を読むよう勧める。
 連作全体の核心へつながる橋渡しとなる重要な一編
『眠り姫』を売る男
 スコットランドの監獄を舞台にした作中作。元美術商クィンは共同経営者殺害の容疑を装い、殺し屋から逃れるため自ら監獄へ入る。
 そこで密室同然の殺人事件が起こり、被害者は「女がいた」と言い残す。
 女など出入りできない監獄で、どうやって殺人が行われたのか。
 真相は、女の正体は人魚であり、霧に紛れて現れたという幻想的なものだった。
 クィンは眠っている人魚を売買する美術商だったことも明かされる。
 SF・幻想小説色が強く、本格ミステリとして読むと好みは分かれる。
エピローグ
 ここで連作全体の真相が明かされる。この世界には人魚が実在していた。
 人魚は人間社会で暮らすため、消臭剤を香水「ミラージュ」として販売していた。
 ローランド(=囚人ダン)は人魚と協力していたが、反対派の人魚に海へ沈められる。彼が遺した財産とは、「眠り姫」として眠る人魚だった。
 パーカー博士は、男の人魚が絶えた以上、眠り続ける理由はなくなったと推理する。
 ここから佐倉は、パーカー博士=人魚の肉を食べて不老となったパットではないか。
 八木美紀を待ち続けた男も人魚の肉を食べたのではないか。
 廃工場は人魚由来の成分を扱っていたのではないか。
 夜の床屋の店員の香水はミラージュだったのではないか。
と、それまでの短編を一つずつ結び付けていく。
 最後は、佐倉がその仮説を確かめるため、「ミラージュ」の香りを嗅ごうとしたところで物語は幕を閉じる。

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2022年09月18日

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