【感想・ネタバレ】海賊島の殺人のレビュー

あらすじ

〈王国〉の海域を荒らす海賊たちを討伐した功績で名を馳せる海軍提督バロウズ卿が、海賊連合〈南十字星〉の首魁アルバート・リスターに誘拐された――提督救出の密命を受けた若き海軍大尉アランは、天才を自称する元役者の中年男ソープの助力を得て海賊に変装し、〈南十字星〉への潜入を試みる。それぞれ個性豊かな海賊の長たちを束ねる謎の青年リスターらに囲まれた状況下での困難な任務に留まらず、アランたちは〈南十字星〉の本拠地の孤島で起きる連続殺人事件を解く羽目に陥ってしまう。鮮やかな謎解きと爽快な読後感の海洋冒険ミステリ!/解説=宇田川拓也

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Posted by ブクログ

ネタバレ

海洋冒険小説と推理小説の要素を合わせたエンタメ小説。

海賊が主人公となるわけだが、多島斗志之さんの海賊モア船長シリーズのように、海賊が商船を襲ったりというようなシーンはほとんどない。
ただ、キャラクター、雰囲気、そしてロマンという点では申し分ない。 

そして推理小説要素の方はどうかというと、帯やタイトルからは"本格"という雰囲気が漂っているが、本格推理ではない。
連続殺人の犯人はアッサリと特定され、主となるのは「謀略」。
誘拐され、幻影島の宝を処分することがバロウズの計略だった、というのはとても驚いた。
また、首を持ち帰るためにジーナの酒甕を盗んだというのもしっかり納得。

...が、こういう風に書くとどうも中途半端などっちつかずな作品に見えてしまう。
しかし実際はそうではなく、解説の宇多川さんの

「大胆不敵な構成に見えて、じつはふたつのジャンルの魅力をもっとも引き出すために考え抜かれ、繊細極まりないバランスで創造された物語」

という評が見事に当てはまっている。

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2021年09月09日

Posted by ブクログ

表紙が気持ち悪かったり、登場人物がカタカナだったので期待しないで読み進めましたが、だんだんと物語に引き込まれていきました。
魅力的なキャラクターが多く、冒険とミステリのバランスも良かったと思います。
ただ表紙が残念。

0
2020年01月31日

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