逢坂八代のレビュー一覧

  • 瑠璃宮夢幻古物店(7)

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    発売から随分と経過してしまったので、今更感も凄いが、逢坂先生、おつかれさまでした
    割と好きだったんですよ、この作品
    月刊アクションは、クール教信者先生の『小林さんちのメイドラゴン』と、浜田よしかづ先生の『つぐもも』がリアルタイムで読みたいがために定期購読していたんですが、この『瑠璃宮夢幻古物店』は、その二作品と、ぽんとごたんだ先生の『桐谷さん、ちょっそれ食うの!?』に次いで、毎月、楽しみにしていた作品でした
    『つぐもも』とは違った意味合いで、不思議な古物を通す事で、人の欲、情、念、その奥底にある本質が、ちょっとだけ見える、色々と考えさせられるストーリーは恐ろしくも、時に、優しさもあって、惹き込まれました
    人は生き、死ぬ。物は在り、壊れる
    その当然の理の中に宿る、非常識と不条理が、人に自分も知らなかった一面を剥き出しにさせ、人生に大小の変化を起こす
    それは、当人が自己責任で受け止めるべき事象だ。向き合うも、受け入れるも、逃げるも、無かった事にするも、自由だが、その行動にしても、責任は取らねばならない
    愛され続ける道具を作りたい、その願いを自分で制御できるだけの強さに欠けていたが故に、多くの哀しみと混乱、ほんのちょっとの救いを生んだ四方との因縁に一応の決着を付けた瑠璃宮真央
    だけど、彼女の“人”生に終わりは来ない
    大事な人や、大切な友を見送り、残される辛さを受け止め、自分が「こうしたい」と信じる役目を果たそうとする彼女は不死者の一種かも知れないけど、決して、バケモノではない
    人であってヒトでなく、物であってモノではない、中途半端な存在だからこそ、真央にしか出来ない事がある
    彼女がいつ、終わりを迎えるか、それは定かじゃないけど、少なくとも、古物に惹かれるだけの欲を、人間が持つ限りは、しばらく先の事になるんだろう
    どの回も、逢坂先生の人間味をしっかりと噛み締めて、旨味を堪能できる
    その中でも、私が推すのは、余談(後)だ
    人は死ぬ、けれど、遺す想いは次の世代に受け継がれていく。継承、それが人間の紡いできた強さ。それを見守り続けられる真央は、人では味わえない幸せを享受できているんじゃないだろうか
    この台詞を引用に選んだのは、要の成長を感じ取れたので
    彼女自身は気付いていないかも知れないけれど、その決断を自分で下せた時に、要の世界は外に向かって大きく広がり、内は更に深みを増した
    ここぞってタイミングを逃さない、それもまた、強さの一つに数えて良い
    そんな要は、真央に動くキッカケを与えたのだから、やっぱり、強くなった

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    2018年07月27日
  • 瑠璃宮夢幻古物店(1)

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    幸い、今のとこ、そんな経験はないのだが、幽霊か動く新鮮な死人に背後から抱きしめられた時に全身に広がる寒気と、この『瑠璃宮夢幻古物店』を読み終わった際に広がって、簡単に抜けなくなっているゾワゾワは近しいのではないか
    単純な怖さじゃないモノが、緻密なストーリーの中に織り込まれている
    内容は、“いわくつき”の古物を、心に重い悩みを抱えている人間が主役の女店主から買い、その古物を自分の器では扱いきれなくなり、破滅に到る流れを描いている
    まぁ、『バベルハイムの商人』に近しい、と言ってもいい
    なので、『バベルハイムの商人』に苦手意識を持っている読み手はあえて、こっちを読むと好きになれるやもしれん
    人が手に入れて、使ってこそ、道具は道具になりうる。道具には善意も悪意もなく、即物的だ。詰まるところ、人は自分で自分を破滅に追いやっているのであり、その道具は分岐点に過ぎない。持ち主が、道具の魔力に負けない頑強な精神力さえ持っていれば、問題なかった。まぁ、心の強い人間ばかりが出てきたら、話が面白くならない訳だが
    人は弱い、自分を上辺だけでも癒してくれる道具に振り回されても仕方ないのかも知れない、としみじみ思える
    責任は、道具を売った人間でなく、道具を買うと自分の意志で決めた客が取らなきゃいけないのだ。だから、この妖しい店の店主・瑠璃宮真央のスタイルは真っ当だ
    この『瑠璃宮夢幻古物店』と『バベルハイムの商人』、どちらにも互いに負けない良さがあるので、甲乙はつけづらい。ただ、どちらが面白いか、でなく、優位にするかと言えば、こちらだ。理由は一つ、瑠璃宮真央が美人だから。『黒犬』の優樹と言う漫画読みは、男より美しい女性を優遇するのですよ、えぇ
    これはあくまで、私の勝手な推測ではあるが、店主の瑠璃宮真央は、かつて、強力な効果を持つ何らかの古物で、結果的にか、もしくは、自ら望んでか、は定かじゃないにしろ、今現在は人と人じゃないモノの中間に立っているんじゃないだろうか。でなきゃ、人と力を持つ古物を繋ぐ『存在』になれないはずだ
    作品内に登場する品物は、各話に登場するキャラクターと縁があったからこそ、手に入ったものなので、欲しがった所で同じ物は私の元には訪れないだろうが、第一話に登場し、姉妹の関係性を粉々にした、銀細工の手鏡だけは御免蒙るな。逆に、縁があるなら来てほしい、と思ったのは消えない記憶を残せるアクリル製の万年筆かな

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    2014年09月02日
  • 瑠璃宮夢幻古物店(1)

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    "久しぶりに本屋のコミックコーナーを物色。
    古物店という響きとジャケットの古めかしい雰囲気が気に入って購入。
    奇妙な力を持っている古物が巻き起こす物語。
    世にも奇妙な物語の数々。2巻以降も買ってもいいかと思っています。"

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    2018年11月24日
  • 瑠璃宮夢幻古物店(5)

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    女もぐろふくぞう瑠璃宮さんの「過去」がちょっと分かったり。
    要さんのはなしが一段落したね、と言う事で、ちょっともう一回最初から読み直そうか。
    カスミさんかわいいね、安心して可愛いね。

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    2017年06月20日
  • 瑠璃宮夢幻古物店(4)

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    女もぐろふくぞうか現代版アウターゾーンか、な瑠璃宮さんを久々にちゃんと最新巻まで追ったので。
    傘の話はかなりよかった。道具に振り回されても互いがちゃんと思い合っているのならばまた元に戻れるのね。
    5巻のホチキスはさみにも繋がるけど。

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    2017年06月20日
  • 瑠璃宮夢幻古物店(1)

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    ネタバレ

    呪具が人生を狂わせるタイプのオカルトもの。
    1話完結かと思いきや1巻の後半には以前の話の登場人物が再び主役として現れたりして、今後の展開が楽しみでもあり不安でもあり。
    こういう類の作品はどこか腑に落ちない結末の話があるのも味だったりするので、その辺の雑味が消えないことを期待。

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    2015年11月21日
  • 瑠璃宮夢幻古物店(3)

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    女もぐろふくぞう、程振りまいてるわけじゃないけど、そんな感じの、不思議な道具やのはなし、もう3巻。
    そんな中でも、解決することもあれば、上手く行かないこともある。

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    2015年08月28日
  • 瑠璃宮夢幻古物店(2)

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    ネタバレ

    1巻が救いのない話なら、2巻は1巻で救いのなかった人たちがやり直す話でしょうか。
    個人的に救いのない話が苦手な所為か、2巻を読んで少しだけホッとしました。
    こうなると3巻も気になってきますね。

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    2014年12月29日
  • 瑠璃宮夢幻古物店(2)

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    台無しになったモノでも、何か別の手段で、埋め戻すことは出来るのかも知れない。駄目になっても、なにか違うモノで心は埋められるかも知れない。
    えらいことになったやで。

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    2014年12月24日
  • 瑠璃宮夢幻古物店(1)

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    不思議な力を持った道具を売る、古物店に関わる話。
    一話完結の道具アイデア勝負の話かと思いきや、モリモリと以前の話の登場人物が関わるようになってきて、「欲望に振り回されてると不幸になるよ、人間って愚かだね」ものでも無さそうなので、おもしろい。

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    2014年12月24日
  • 瑠璃宮夢幻古物店(1)

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    1話、2話、と読んでいくうちに、どんどんもやっとした気持ち悪さが残る作品だなぁ、と思ってましたが(3話だけ別格)6話目を読んだ途端続きが気になり、7話で早く2巻が出ないかな、という気になりました。

    あと余談のカスミさん可愛い。

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    2014年10月14日
  • 瑠璃宮夢幻古物店(1)

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    不思議な力を持った古道具を扱う古物店のお話。
    店長はどこか謎めいた女性・瑠璃宮真央。いわくのある古物を売る。そのあとはもう、道具を手にした人間次第。

    道具は手にした人間によって良くも悪くもなるというお話で、前半は1話完結形式、後半は話が続いている。

    1話目は心を映す鏡の話。道具の設定は目新しくないけれど、鏡をきっかけに吹き出る姉妹のやりとりが面白い。
    2話目は過去を映す老眼鏡。幻だとわかっていても手放せない。
    3話目、ぬいぐるみのお友達。ゆいかちゃん、超いい子!ほんのりあたたかいお話。一番好き。
    4話目5話目、おじいちゃんの香炉。一家をまとめていた人が亡くなり、遺品を手放すことになったが、そのことについて家族の中で揉め事があり…。段々家族がひずんでいく、その過程が怖かった。
    6話目、渡りの同業者・横溝ゆかり登場。どんな形であれお客様が幸せになれるものを売るのがモットー。真央さんよりもやりたいことがハッキリしているけれど、不気味さはどっちもどっち。2話で出てきた家族が再登場する。
    7話目。4・5話で出てきた少女が瑠璃宮古物店へ、雇ってくれと押しかける。次巻へ続く。

    6話目まではダークな雰囲気で良かったのに、7話目で少女が出てくることで賑やかな雰囲気に変わってしまう。また、6話・7話では今までに出てきた人物が再登場する。これがとても残念だった。不幸な道を辿った人を救いたいのかもしれないけれど、物語のその後を想像するという余韻に浸りたい私は、がっかりした。

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    2014年08月02日
  • 瑠璃宮夢幻古物店(6)

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    ネタバレ

    辛い事を吹き飛ばす扇子、勝ちを呼び込むメダル、気持ちを詰められる弁当箱。の話。

    扇子は感覚を消せるなら万事解決かと思いきや
    消えた痛みは別の誰かに移っているだけというのがきつい。
    借りた扇子を手放せなくなる三好の姿も
    嫌なリアリティがあった。
    楽になる方法を一度知ってしまうと、それなしではいられなくなる。

    藍沢さんはいい人だな。

    いくら節約でも弁当箱で中古を買うのは有りえないと思う。

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    2026年08月09日
  • 瑠璃宮夢幻古物店(5)

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    ネタバレ

    ドアノブという、日常で当たり前に触れているものに情念が宿るという発想が怖い。
    開けるという行為そのものに込められた執着や願いが、こんな身近な道具に染み付いているかもしれないと思うと、日用品の見方が変わる。

    糸とホッチキス、どちらも「繋ぐ」「留める」道具というのが共通していて、人と人との関係の縁が、
    こうした小さな道具に仮託されているのが面白い構成だった。

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    2026年08月09日
  • 瑠璃宮夢幻古物店(7)

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    ネタバレ

    人の情念が宿り、時に使用者を死に至らしめる奇妙な力を持つ古物を扱う店と、
    ミステリアスな女店主・真央を描いてきた怪奇サスペンス、最終巻。

    人の情念が特に強く宿る古物「四方コレクション」を中心に、
    これまで傍観者に徹してきた真央が
    ついに自ら「一線」を越える決意を固める。
    成長した要の存在が、真央を動かす。

    真央の物語の決着には、納得できるような、できないような余韻が残る。

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    2026年08月08日
  • 月刊アクション2013年8月号

    ネタバレ 購入済み

    平成初期っぽい漫画だらけで
    読んでいて懐かしさを感じた。
    作品自体そこまで面白くはないが
    こうゆう雑誌を読むことで味わえるノスタルジーさを味わいたい人にはおすすめ。

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    2026年05月10日
  • 瑠璃宮夢幻古物店(4)

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    ネタバレ

    コンビニで傘を買うようなつもりで買いに来た人に
    もうちょっと注意事項を伝えてあげて欲しいと思いつつ
    不幸になる寸前でなんとかなったのは安心したし
    傘本人はどうにも不憫ではある。

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    2022年12月01日
  • 瑠璃宮夢幻古物店(3)

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    ネタバレ

    前のエピソードもちょっとずつ絡んでいくのが良い。
    正直売る時に注意事項はさらっとではなく
    しっかり伝えて欲しいと思う。

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    2022年12月01日
  • 瑠璃宮夢幻古物店(2)

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    ネタバレ

    やっぱり救いがどこかにある話の方が自分は好みなので
    要もでてきて話に動きがあって2巻の方が好きだ。
    貴子さんのその後が知れたのも良い。

    糸切鋏で
    なぜ思いつかなかったんだろう、と
    自分を利用する女子との縁を切るのが面白かったし、
    縁が切れても新しい縁が繋がることもあるのが良かった。

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    2022年12月01日
  • 瑠璃宮夢幻古物店(7)

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    2021年7月30日(金)快活CLUB阪急三国駅前店にて。最終巻。あっけない終わり方。これはこれで著者の選択なのでいいかなと。物語が完結して最後まで読むことができるのはすばらしい。

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    2021年07月30日