逢坂八代の一覧
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ユーザーレビュー
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発売から随分と経過してしまったので、今更感も凄いが、逢坂先生、おつかれさまでした
割と好きだったんですよ、この作品
月刊アクションは、クール教信者先生の『小林さんちのメイドラゴン』と、浜田よしかづ先生の『つぐもも』がリアルタイムで読みたいがために定期購読していたんですが、この『瑠璃宮夢幻古物店』は、
...続きを読むその二作品と、ぽんとごたんだ先生の『桐谷さん、ちょっそれ食うの!?』に次いで、毎月、楽しみにしていた作品でした
『つぐもも』とは違った意味合いで、不思議な古物を通す事で、人の欲、情、念、その奥底にある本質が、ちょっとだけ見える、色々と考えさせられるストーリーは恐ろしくも、時に、優しさもあって、惹き込まれました
人は生き、死ぬ。物は在り、壊れる
その当然の理の中に宿る、非常識と不条理が、人に自分も知らなかった一面を剥き出しにさせ、人生に大小の変化を起こす
それは、当人が自己責任で受け止めるべき事象だ。向き合うも、受け入れるも、逃げるも、無かった事にするも、自由だが、その行動にしても、責任は取らねばならない
愛され続ける道具を作りたい、その願いを自分で制御できるだけの強さに欠けていたが故に、多くの哀しみと混乱、ほんのちょっとの救いを生んだ四方との因縁に一応の決着を付けた瑠璃宮真央
だけど、彼女の“人”生に終わりは来ない
大事な人や、大切な友を見送り、残される辛さを受け止め、自分が「こうしたい」と信じる役目を果たそうとする彼女は不死者の一種かも知れないけど、決して、バケモノではない
人であってヒトでなく、物であってモノではない、中途半端な存在だからこそ、真央にしか出来ない事がある
彼女がいつ、終わりを迎えるか、それは定かじゃないけど、少なくとも、古物に惹かれるだけの欲を、人間が持つ限りは、しばらく先の事になるんだろう
どの回も、逢坂先生の人間味をしっかりと噛み締めて、旨味を堪能できる
その中でも、私が推すのは、余談(後)だ
人は死ぬ、けれど、遺す想いは次の世代に受け継がれていく。継承、それが人間の紡いできた強さ。それを見守り続けられる真央は、人では味わえない幸せを享受できているんじゃないだろうか
この台詞を引用に選んだのは、要の成長を感じ取れたので
彼女自身は気付いていないかも知れないけれど、その決断を自分で下せた時に、要の世界は外に向かって大きく広がり、内は更に深みを増した
ここぞってタイミングを逃さない、それもまた、強さの一つに数えて良い
そんな要は、真央に動くキッカケを与えたのだから、やっぱり、強くなった
Posted by ブクログ
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幸い、今のとこ、そんな経験はないのだが、幽霊か動く新鮮な死人に背後から抱きしめられた時に全身に広がる寒気と、この『瑠璃宮夢幻古物店』を読み終わった際に広がって、簡単に抜けなくなっているゾワゾワは近しいのではないか
単純な怖さじゃないモノが、緻密なストーリーの中に織り込まれている
内容は、“いわくつき
...続きを読む”の古物を、心に重い悩みを抱えている人間が主役の女店主から買い、その古物を自分の器では扱いきれなくなり、破滅に到る流れを描いている
まぁ、『バベルハイムの商人』に近しい、と言ってもいい
なので、『バベルハイムの商人』に苦手意識を持っている読み手はあえて、こっちを読むと好きになれるやもしれん
人が手に入れて、使ってこそ、道具は道具になりうる。道具には善意も悪意もなく、即物的だ。詰まるところ、人は自分で自分を破滅に追いやっているのであり、その道具は分岐点に過ぎない。持ち主が、道具の魔力に負けない頑強な精神力さえ持っていれば、問題なかった。まぁ、心の強い人間ばかりが出てきたら、話が面白くならない訳だが
人は弱い、自分を上辺だけでも癒してくれる道具に振り回されても仕方ないのかも知れない、としみじみ思える
責任は、道具を売った人間でなく、道具を買うと自分の意志で決めた客が取らなきゃいけないのだ。だから、この妖しい店の店主・瑠璃宮真央のスタイルは真っ当だ
この『瑠璃宮夢幻古物店』と『バベルハイムの商人』、どちらにも互いに負けない良さがあるので、甲乙はつけづらい。ただ、どちらが面白いか、でなく、優位にするかと言えば、こちらだ。理由は一つ、瑠璃宮真央が美人だから。『黒犬』の優樹と言う漫画読みは、男より美しい女性を優遇するのですよ、えぇ
これはあくまで、私の勝手な推測ではあるが、店主の瑠璃宮真央は、かつて、強力な効果を持つ何らかの古物で、結果的にか、もしくは、自ら望んでか、は定かじゃないにしろ、今現在は人と人じゃないモノの中間に立っているんじゃないだろうか。でなきゃ、人と力を持つ古物を繋ぐ『存在』になれないはずだ
作品内に登場する品物は、各話に登場するキャラクターと縁があったからこそ、手に入ったものなので、欲しがった所で同じ物は私の元には訪れないだろうが、第一話に登場し、姉妹の関係性を粉々にした、銀細工の手鏡だけは御免蒙るな。逆に、縁があるなら来てほしい、と思ったのは消えない記憶を残せるアクリル製の万年筆かな
Posted by ブクログ
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幸い、今のとこ、そんな経験はないのだが、幽霊か動く新鮮な死人に背後から抱きしめられた時に全身に広がる寒気と、この『瑠璃宮夢幻古物店』を読み終わった際に広がって、簡単に抜けなくなっているゾワゾワは近しいのではないか
単純な怖さじゃないモノが、緻密なストーリーの中に織り込まれている
内容は、“いわくつき
...続きを読む”の古物を、心に重い悩みを抱えている人間が主役の女店主から買い、その古物を自分の器では扱いきれなくなり、破滅に到る流れを描いている
まぁ、『バベルハイムの商人』に近しい、と言ってもいい
なので、『バベルハイムの商人』に苦手意識を持っている読み手はあえて、こっちを読むと好きになれるやもしれん
人が手に入れて、使ってこそ、道具は道具になりうる。道具には善意も悪意もなく、即物的だ。詰まるところ、人は自分で自分を破滅に追いやっているのであり、その道具は分岐点に過ぎない。持ち主が、道具の魔力に負けない頑強な精神力さえ持っていれば、問題なかった。まぁ、心の強い人間ばかりが出てきたら、話が面白くならない訳だが
人は弱い、自分を上辺だけでも癒してくれる道具に振り回されても仕方ないのかも知れない、としみじみ思える
責任は、道具を売った人間でなく、道具を買うと自分の意志で決めた客が取らなきゃいけないのだ。だから、この妖しい店の店主・瑠璃宮真央のスタイルは真っ当だ
この『瑠璃宮夢幻古物店』と『バベルハイムの商人』、どちらにも互いに負けない良さがあるので、甲乙はつけづらい。ただ、どちらが面白いか、でなく、優位にするかと言えば、こちらだ。理由は一つ、瑠璃宮真央が美人だから。『黒犬』の優樹と言う漫画読みは、男より美しい女性を優遇するのですよ、えぇ
これはあくまで、私の勝手な推測ではあるが、店主の瑠璃宮真央は、かつて、強力な効果を持つ何らかの古物で、結果的にか、もしくは、自ら望んでか、は定かじゃないにしろ、今現在は人と人じゃないモノの中間に立っているんじゃないだろうか。でなきゃ、人と力を持つ古物を繋ぐ『存在』になれないはずだ
作品内に登場する品物は、各話に登場するキャラクターと縁があったからこそ、手に入ったものなので、欲しがった所で同じ物は私の元には訪れないだろうが、第一話に登場し、姉妹の関係性を粉々にした、銀細工の手鏡だけは御免蒙るな。逆に、縁があるなら来てほしい、と思ったのは消えない記憶を残せるアクリル製の万年筆かな
Posted by ブクログ
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幸い、今のとこ、そんな経験はないのだが、幽霊か動く新鮮な死人に背後から抱きしめられた時に全身に広がる寒気と、この『瑠璃宮夢幻古物店』を読み終わった際に広がって、簡単に抜けなくなっているゾワゾワは近しいのではないか
単純な怖さじゃないモノが、緻密なストーリーの中に織り込まれている
内容は、“いわくつき
...続きを読む”の古物を、心に重い悩みを抱えている人間が主役の女店主から買い、その古物を自分の器では扱いきれなくなり、破滅に到る流れを描いている
まぁ、『バベルハイムの商人』に近しい、と言ってもいい
なので、『バベルハイムの商人』に苦手意識を持っている読み手はあえて、こっちを読むと好きになれるやもしれん
人が手に入れて、使ってこそ、道具は道具になりうる。道具には善意も悪意もなく、即物的だ。詰まるところ、人は自分で自分を破滅に追いやっているのであり、その道具は分岐点に過ぎない。持ち主が、道具の魔力に負けない頑強な精神力さえ持っていれば、問題なかった。まぁ、心の強い人間ばかりが出てきたら、話が面白くならない訳だが
人は弱い、自分を上辺だけでも癒してくれる道具に振り回されても仕方ないのかも知れない、としみじみ思える
責任は、道具を売った人間でなく、道具を買うと自分の意志で決めた客が取らなきゃいけないのだ。だから、この妖しい店の店主・瑠璃宮真央のスタイルは真っ当だ
この『瑠璃宮夢幻古物店』と『バベルハイムの商人』、どちらにも互いに負けない良さがあるので、甲乙はつけづらい。ただ、どちらが面白いか、でなく、優位にするかと言えば、こちらだ。理由は一つ、瑠璃宮真央が美人だから。『黒犬』の優樹と言う漫画読みは、男より美しい女性を優遇するのですよ、えぇ
これはあくまで、私の勝手な推測ではあるが、店主の瑠璃宮真央は、かつて、強力な効果を持つ何らかの古物で、結果的にか、もしくは、自ら望んでか、は定かじゃないにしろ、今現在は人と人じゃないモノの中間に立っているんじゃないだろうか。でなきゃ、人と力を持つ古物を繋ぐ『存在』になれないはずだ
作品内に登場する品物は、各話に登場するキャラクターと縁があったからこそ、手に入ったものなので、欲しがった所で同じ物は私の元には訪れないだろうが、第一話に登場し、姉妹の関係性を粉々にした、銀細工の手鏡だけは御免蒙るな。逆に、縁があるなら来てほしい、と思ったのは消えない記憶を残せるアクリル製の万年筆かな
Posted by ブクログ
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幸い、今のとこ、そんな経験はないのだが、幽霊か動く新鮮な死人に背後から抱きしめられた時に全身に広がる寒気と、この『瑠璃宮夢幻古物店』を読み終わった際に広がって、簡単に抜けなくなっているゾワゾワは近しいのではないか
単純な怖さじゃないモノが、緻密なストーリーの中に織り込まれている
内容は、“いわくつき
...続きを読む”の古物を、心に重い悩みを抱えている人間が主役の女店主から買い、その古物を自分の器では扱いきれなくなり、破滅に到る流れを描いている
まぁ、『バベルハイムの商人』に近しい、と言ってもいい
なので、『バベルハイムの商人』に苦手意識を持っている読み手はあえて、こっちを読むと好きになれるやもしれん
人が手に入れて、使ってこそ、道具は道具になりうる。道具には善意も悪意もなく、即物的だ。詰まるところ、人は自分で自分を破滅に追いやっているのであり、その道具は分岐点に過ぎない。持ち主が、道具の魔力に負けない頑強な精神力さえ持っていれば、問題なかった。まぁ、心の強い人間ばかりが出てきたら、話が面白くならない訳だが
人は弱い、自分を上辺だけでも癒してくれる道具に振り回されても仕方ないのかも知れない、としみじみ思える
責任は、道具を売った人間でなく、道具を買うと自分の意志で決めた客が取らなきゃいけないのだ。だから、この妖しい店の店主・瑠璃宮真央のスタイルは真っ当だ
この『瑠璃宮夢幻古物店』と『バベルハイムの商人』、どちらにも互いに負けない良さがあるので、甲乙はつけづらい。ただ、どちらが面白いか、でなく、優位にするかと言えば、こちらだ。理由は一つ、瑠璃宮真央が美人だから。『黒犬』の優樹と言う漫画読みは、男より美しい女性を優遇するのですよ、えぇ
これはあくまで、私の勝手な推測ではあるが、店主の瑠璃宮真央は、かつて、強力な効果を持つ何らかの古物で、結果的にか、もしくは、自ら望んでか、は定かじゃないにしろ、今現在は人と人じゃないモノの中間に立っているんじゃないだろうか。でなきゃ、人と力を持つ古物を繋ぐ『存在』になれないはずだ
作品内に登場する品物は、各話に登場するキャラクターと縁があったからこそ、手に入ったものなので、欲しがった所で同じ物は私の元には訪れないだろうが、第一話に登場し、姉妹の関係性を粉々にした、銀細工の手鏡だけは御免蒙るな。逆に、縁があるなら来てほしい、と思ったのは消えない記憶を残せるアクリル製の万年筆かな
Posted by ブクログ
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