菊池光のレビュー一覧

  • 鷲は舞い降りた〔完全版〕

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    第二次世界大戦中、ナチスドイツのチャーチル誘拐作戦を描いた冒険小説の名作。

    過去に映画を観てストーリーを知っていたが、魅力的な登場人物満載のストーリーであったと発見があり、読んで良かったと思う。

    実直的なドイツの職業軍人と官僚的なナチスとの違い、閉塞感のあるイギリスの田舎町などを描いており、中途半端なフィクション戦記物とは一線を画している。

    また、主人公のヒーロー的なラストもいいが、補完された切ないエピローグも素晴らしい。

    愛弟子とも言える佐々木譲の作品よりは、実際の作戦開始までは、テンポが悪い気がしましたが、読む価値は、衰えいないです。

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    2018年03月19日
  • 大穴

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    元騎手シッド・ハレーが
    探偵として
    悪に屈せず立ち向かう姿がカッコイイ
    基本的には競馬シリーズは「興奮」とかと
    同じで、耐えて闘う感じがいいです。
    あと、ドライな空気感と
    冒頭一行目の格好良さはシビれたぜ。
    (児玉口調)

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    2017年12月18日
  • 大穴

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    15年ぶりに再読。
    勇気、知性、忍耐、正義…シッド・ハレーです。素晴らしい。
    競馬初心者だった初読時には気づかなかった競馬の奥深さも味わえたので、再読して良かった。

    菊池光氏の翻訳もやっぱりいい。ところどころでスペンサーを思い出してしまったりして。

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    2017年08月30日
  • 興奮

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    「諦めずに闘う男の物語 」
    競馬モノではなく、潜入スパイモノ
    主人公の誠実さと葛藤
    立ち向かう姿勢にしびれる
    競馬シリーズを全巻読む気は無い方は
    ぜひこれだけは読んでほしい。

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    2017年08月11日
  • 大穴

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    軽快で読みやすく、捻りが効いている、そしてそこはかとなく漂う哀愁…好きなタイプ小説だ。ロバートBパーカーで慣れ親しんだ、「菊池 光」さんの訳のせいもあるかもしれない。初ディック・フランシス、流石である。

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    2017年08月03日
  • 決着

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    ネタバレ

    リー・モリス
    建築家

    息子
    クリストファ(14歳)
    トビイ(12歳)
    エドワード(10歳)
    アラン(9歳)
    ニール(7歳)
    ジェイミイ(0歳)

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    2016年12月28日
  • 標的

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    ネタバレ

    ジョン・ケンドル
    作家
    サヴァイバルの専門家
    旅行社の出すサヴァイバル・ガイドブックを6冊
    「ジャングルから無事帰る」
    「砂漠から無事帰る」
    「海から無事帰る」
    「氷原から無事帰る」
    「サファリから無事帰る」
    「荒野から無事帰る」
    小説1冊
    「遠く故郷を離れて」

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    2016年11月28日
  • 鷲は舞い降りた〔完全版〕

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    旧時代のエンタテインメントであることは否めないけど、この小説が現代の冒険物の雛型のひとつとなっていることを思えば、基軸として押さえておくべき一冊。

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    2016年11月04日
  • 敵手

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    作品毎に設定は変えつつも、ディック・フランシスの描くヒーロー像は共通している。己の信条に忠実で、誇り高く、不屈である。それは「偉大なるマンネリズム」ともいえる程で、何らかの形で競馬に関わるプロットに趣向を凝らしてはいるのだが、逆境に立たされた只中で主人公がとる思考と行動は、ほぼパターン化されているといっていい。それこそが、安定した人気を保持し続けた大きな要因であり、読者が求めたものなのだろう。

    本作は、主人公をサディスティックなまでに追い詰め、逆境を如何にして乗り越えていくのかに主眼を置いた「競馬シリーズ」の中でも、最も過酷な状況へと追い込まれていく男、元騎手で調査員のシッド・ハレー登場の第

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    2016年03月19日
  • 大穴

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    なにこれ面白い!
    こんな読みやすい翻訳初めて
    海の向こうのユーモアがしっかり面白いってすごい事だと思う。
    最近競馬で勝てないので、本の中でだけでも競馬に触れて、スッキリしようという、僕の糞みたいな欲求は充分満たされました。

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    2016年01月16日
  • 大穴

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    勝って当たり前。圧倒して当然。
    こういうのは難しいですね。
    ディック・フランシス。邦題は漢字二文字。競馬業界がらみの、大人の男性向け極上ミステリー。
    更にその中の、引退した騎手が探偵として難事件に挑む、シッド・ハーレー主人公モノ。
    更に、その中の「大穴」(1965年)。
    定番中の定番の、名作中の名作。

    読んだことなかったんです。
    こういうのは難しいですね。却って。自分の中でも妙にハードルが上がってしまって。

    と、読み始めてしばらくは思ったのですが…。
    いやあ、さすが。面白かったです。
    無論こと、まあ、犯罪ミステリーという以上のものではないような小説ですけど、でも面白かった。馬鹿にしたもんじ

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    2015年12月31日
  • 鷲は舞い降りた〔完全版〕

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    ネタバレ

    冒険小説の金字塔と呼ばれる本書。
    第二次大戦末期、敗戦色濃厚なドイツ軍にイギリスのチャーチル首相誘拐のチャンスが訪れる。その任務に従事する落下傘特殊部隊の話。

    主人公は珍しく第二次大戦下のドイツ軍将校。
    通常、こういった小説でのナチスドイツ軍人は頭のいかれた鬼畜として描かれるが、本書に出てくるドイツ軍人は必ずしもナチスドイツに賛同はしないが、国のために戦う高潔な軍人達として描かれている。

    そのため、正義の云々の話ではなくて、純粋に高潔な男の生きざまが描かれている。

    前半は中弛みしたが、佳境に入ってからは面白かった。

    ちなみにこの話は史実にある程度基づいているらしい

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    2014年07月12日
  • 鷲は舞い降りた〔完全版〕

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    ネタバレ

    非常に映画的な小説。どうかわからないけど、敵方にも味方にもそれぞれいい人間、悪い人間、色々いる、というところがガンダムっぽい。

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    2014年01月08日
  • 鷲は舞い降りた〔完全版〕

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    おもしろかった! の一言で足りる。いい意味で。
    けどそれも味気ないので…と思ったけど新しい読者として何か目新しいことを付け加えることはできなそうだ。シュタイナの勇敢さ、デヴリンと醜い少女とのロマンス……ああ、月並み!

    フィクションということを忘れて読んでいたようだ。
    読者に親切すぎる後日談だってまったく鵜呑みにしてしまうくらい。
    なんで事実だと思ってしまうのだろうか……と考えてみたが、それはやっぱりこの構成のためだろうな。いかにも「騙すぞ!」という感じの。本気さ。そこについつい騙されたくなってしまう……。

    精緻な描写の私小説よりも、あきらかなエンターテイメント小説のほうによりリアリティを感

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    2013年12月27日
  • 興奮

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    20131119 久しぶりに読んでみた。男らしさとは何か。読んでいてついもういいからと言いたくなってしまう。現実から逃げたくなった時にお勧め。

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    2013年11月19日
  • 本命

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    最後の最後のページまでハラハラさせてくれる。そして、最後の最後の一行までグッとくる。
    こんなカッコいい主人公、今のミステリー小説にいない。星を一つ減らしたのは、ヒロインがちょっと気になったから。

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    2013年09月01日
  • 大穴

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    ネタバレ

    家にある数少ない本のうちの一冊。父に進められて読んだら止まらなくなった。
    シッド・ハレーが超かっこいい。

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    2013年07月09日
  • 興奮

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    明らかにおかしな興奮を示して勝った馬が連続したが、薬がどうしても検出できない。

    このにひょんなきっかけから挑むことになった素人スパイの物語。

    スピード感はないかわりに、意外なトリックや、馬丁の暮らしぶりなど、実際に騎手だったという作家の経歴が生かされた、丁寧な描写が輝く。

    じっくり読ませる、なかなかの名作だと思った。

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    2013年07月23日
  • 密輸

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     馬を運送する会社の社長が主人公。といっても大きな会社ではなく、10人くらいの従業員を抱え、必要があれば自分でも運転をする男だ。彼は、元騎手で引退してこの会社を興した。業務は順調であるが、主人公自身の胸にはまた騎手である若い自分への「未練」が残っていて、そこがちょっと泣かせるところである。本当はもうひとつ泣かせる設定があって、とっくにそれが読後に大きな余韻を残すのだけど、それについてはここで書かない方がいいだろう。

     そういった要素もあり、使用人を雇っている立場であるということもあり、いつになく大人の雰囲気を漂わせている主人公である。それがなかなかの魅力で、恋愛シーンひとつにしても抑制が利い

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    2013年02月02日
  • 大穴

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    異色のヒロインが印象深い。...くっついて欲しかったな。にしても、あいかわらず登場人物がみんなカッコ良くて渋いねぇ!

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    2012年12月23日