瀬戸内晴美のレビュー一覧

  • P+D BOOKS ゆきてかえらぬ

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    瀬戸内晴美さんは本当に人物を描くのがお上手、
    クールな目線で全部言い切らず
    対象を浮き出して見せてくれます。

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    2024年02月09日
  • 妬心

    購入済み

    妬心

    瀬戸内晴美さんの歴史小説など何冊かは読んだことはありましたが。寂聴に変わった辺りから未だに好きになれませんでした。この本を読んでなるほどと思いました。愚直に生きた様は小説家に成るべくして生まれてこられた方だと理解できました。また出家された成り行きも想像できるような。私の町にはお寺が一ヶ所に集まる所がありますが、仕事がら殆どの寺の住職と接する機会がありましたが、十人十色で住職をしているから立派な訳ではなく、生まれた事が修行の場なのかなと改めて考えさせられまさした。寂聴さんの他の本も是非読んでみたいと思いました。

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    2019年01月25日
  • わが性と生

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    以前、アメトークで光浦靖子さんがオススメしていて興味を持っていた一冊です。瀬戸内晴美さんと瀬戸内寂聴さんのお手紙でのやりとり、性愛に関することがほとんどだったのに下品にならなくて面白かったです。テレビで拝見してた通り、チャーミング。登場する文豪やデヴィ夫人のエピソードも面白く読みました。男性にせよ女性にせよ、人はいつまでも性からは逃れられないのかな。エロ話もあっけらかんと明るかったです。「夏の終り」と「花芯」しか読んでいないので多分晴美さんの方の作品しか手にしてないと思うので、寂聴さんのお話も読みたいです。

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    2017年11月04日
  • わが性と生

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     瀬戸内寂聴さんと晴美さんの往復書簡形式なのだけど、内容は一言で言えば「エロ話」。寂聴さんの知識、豊富な経験、美しい文章とユーモアによってとても上品な仕上がりなのだけど、エロ話。とても面白かった。

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    2015年11月29日
  • わが性と生

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    アメトーークの中で、光浦さんが紹介されてて興味を持った本。
    出家前の作家・晴美と、出家後の尼僧・寂聴の往復書簡(と言っても同一人物な訳ですが)の形をとって、著者のこれまでの人生で出会った「性の話」をざっくばらんに展開する作品。すごい。何がすごいって、

    ①20年以上前に雑誌で連載されていた作品らしいけど、文章も言葉も、古臭さなんて全然感じさせなくてびっくりした。
    ②性について、すごくあけっぴろげに書いているけど(様々な人のことも!)厭らしさや官能的な感じは一切ない、さっぱりした作品になっててびっくりした。

    おそらく、ご本人の性格によるところが大きいと思うのだけど、それにしても、誰にでもできる

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    2014年11月20日
  • わが性と生

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    「肥後ずいき」というものを知った。

    1年弱、読み終えるのに長いことかかってしまった。
    あまり読書する時間がとれていないなぁ、と思う。

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    2013年11月08日
  • わが性と生

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    おもしろかったー。
    温和な尼さんのイメージしかなかったから、明け透けで豪快な内容は予想外。20年以上前に書かれたとは思えないほど読みやすい。
    嫌味なところがひとつもなくて、わくわく読めた。
    これはオススメ。

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    2013年04月08日
  • わが性と生

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    アメトークの本芸人で、光浦さんがお勧めされているのを見て、手に取りました。

    晴美(出家前)⇔寂聴(出家後)の手紙のやりとりという形で、幼少期から今までの性の遍歴が描かれます。
    描写が上品で淡々としているので、抵抗なく読むことができ、共感することも多く一気に読みました。
    おすすめです。

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    2012年12月27日
  • わが性と生

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    出家前の晴美と、得度後の寂聴の往復書簡という珍しい形をとった、性を切り口に自身の半生を振り返り綴られたエッセイ。女性として、また作家として、そして尼僧として、僕とは全く異なる性体験をして来られた女史の性愛に対する考えが強く出た文章は非常に興味深く読めた。

    『花芯』で「子宮作家」というレッテルを貼ってきた批評家をインポ呼ばわりして5年間文壇を干された過去があるというのは知らなかった。

    ・子どもはどんな乱読をさせても、その為、品性を害されたり、性格が歪んだりすることは決してありません。漫画追放などといって、眉を逆立てるPTAのオバタリアンなどは、このことわりを知らないのだと思います。48

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    2012年05月23日
  • わが性と生

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    瀬戸内先生さすがです。飛行機のなかで一気に読んじゃいました。なぜに文庫本のカバーが光浦なのかが理解に苦しみますが。文字だけで伝わるエロスがあって、昭和の私小説とかってのは、この文字で伝わるエロスのまわりでの出来事なのだろうなあと思いました。

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    2012年04月24日
  • 嵯峨野より

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    単行本も文庫本も表紙は横尾忠則さん。今東光氏より得度式を済ませ京・嵯峨野・寂庵よりのエッセイ集。自分も、何冊か、この方の言葉に助けられた気がする。

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    2011年07月17日
  • 田村俊子

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    ネタバレ

    時系列バラバラだし……小説と伝記を足して2で割ったような、そして、そこに作者本人の足取りをいれたような、不思議な小説? だった。
    フィクションだとは思うけども、海外に拠点を移した彼女が「あの人も死んだ、この人も死んだ」と言っている中、「まだ露伴先生が生きていらっしゃる」と言われて、かつての師匠である露伴を懐かしむ描写がよかった。

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    2018年10月22日
  • 再会

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    10の短編集。

    主人公はすべて女性。
    報われない恋をしてみたり、夫を裏切ってみたり。
    踏み出そうとする勇気がなくて、うろうろしてしまう。
    分かるような、分からないような。
    ただ、なんとなく男性が綺麗な状態、の気がします。

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    2016年06月16日
  • 輪舞

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    およそ50年前に書かれたものであると思えば、
    多少の時代錯誤は仕方ないが、
    物の価値や家賃などの金額が古すぎてピンとこない。(苦笑)
    しかし、60年代に女性がここまで性愛について書いているのはすごい。
    寂聴さんになる前の生々しい時代だったからだろうか。
    12の連作短編集を以って表題『輪舞』となっているが、
    繰り返し巡る男女の業(ごう)が手に取るようにわかる。

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    2015年07月29日
  • わが性と生

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    「十代や二十代の女の性なんて(略)味もそっ気もないが、(略)自分の舌が肥えるのもまさに四十代、食べられて美味しくなるのも四十代と断言していい」性の深い道理を感じる。プラトニックな愛に関しても深くさとされた。

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    2014年06月30日
  • わが性と生

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    アメトーークの読書芸人で、光浦靖子が紹介していたので興味を持って購入。瀬戸内寂聴と出家前の瀬戸内晴美が書簡でやり取りする形式で書かれているのだが、本当に一人で書いているのかと訝しんだくらい個性の違いが出ている。

    内容は自らの性体験や人から聞いた性にまつわる話を奔放に書いている。書いている内容な驚くほど過激で刺激的なのに、読んでいる時にはそれ程いやらしくないと感じる。瀬戸内さんの明るいスタイルと冷静な描きようの為だろう。

    瀬戸内寂聴さんの小説を読んでもみたくなる。

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    2012年05月06日