【感想・ネタバレ】輪舞のレビュー

あらすじ

12の愛を鮮やかな糸につなぐ手練の情愛小説――女性編集者・池田真佐子は、利己的な病身の夫にかわって一家を支えていたが、「後くされのない美しい情事をしませんか」という、兄の友人の誘いにのってしまう。そして、女の金を詐取した男は、熱愛する妻のもとに駈け戻り、妻はその金を……。詐取された現金が、形を変え次々と人手に渡る。苦い恋、欲得がらみの騙し合い、切ない純愛など、恋の場面を鮮やかに彩ってゆく情事の金の皮肉な輪転に、多彩な恋愛心理を鮮やかに描く、連作短編集。

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Posted by ブクログ

およそ50年前に書かれたものであると思えば、
多少の時代錯誤は仕方ないが、
物の価値や家賃などの金額が古すぎてピンとこない。(苦笑)
しかし、60年代に女性がここまで性愛について書いているのはすごい。
寂聴さんになる前の生々しい時代だったからだろうか。
12の連作短編集を以って表題『輪舞』となっているが、
繰り返し巡る男女の業(ごう)が手に取るようにわかる。

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2015年07月29日

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