嶋浩一郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
大変読みやすかったし勉強になった。
最も心に響いた言葉が、終わりにに書かれていた「アイデアとは、複数の問題を一気に解決するものだ」というフレーズ。確かに良いアイデアとはあれもこれも一気に解決できちゃう!というものを指すと思った。そのためには同じ知識を取り入れるのではなく、他業種業界だったり、世界を広く知っておく必要がある。そして社会や企業のさまざまな課題について知っておいた方が良い。そうとも書かれていた。
この本では、これまでのPRとはを「新しい当たり前を作っていくこと」と表現している。これまではコミュニケーションのインフラを整えるだったりコミュニケーションを取ること自体に重きを置かれてい -
Posted by ブクログ
×片づけられない人のアイデア術
○乱雑に散らばった情報を自分なりの新しい観点で秩序立てられる人のためのアイデア術
かなぁ。
たくさんの情報から新しいアイデアを生み出す方法やコツについては「そこは秘密だから各個で訓練して」といった感じでふわっと進んでしまったので、既にアイデアメモを書く習慣のある人には学ぶところはあんまりないかなと思います。
そういう習慣のない人にとっては、具体的な方法が詳しく載ってるので役に立ちそうです。
著者はファンの多い方みたいなので、ファンの方から見れば満点なんじゃないかなと思います。
私はこの方を知らなかったので、メモの例として間に挟まるちょっとしたトリビアが正直ノイ -
Posted by ブクログ
マーケティングについて学術的な観点をまじえながら解説するが、少しでも言語学をかじったことがあると、当り前のことばかりが書かれているように感じる。
哲学などの人文学を役に立つ/立たないの文脈で語ること自体が不毛なことであるが、あえてその二元論を用いれば本書は人文学が「役に立つ」ことをあらためて証明したということになるだろう。
ただいくつかおもしろい発見はあって、たとえば社会記号の生成に雑誌が大きな貢献を果たしていることなどは興味深く読んだ。
あ、あとAIは過去や現在のデータから消費者の傾向を探ることはできるけど、真のインサイトを発見して次のブームを生むことはできないっていうのはなるほどとおもった -
Posted by ブクログ
本屋大賞の立ち上げなどに関わったクリエイターがアイデアの元となる情報の集め方について伝授する本。
情報をラベリングするのは既成概念にとらわれやすくなる行為なのであえて分類しない、という話が目からウロコでした。
内容は、情報を手帳に保管する手帳術と、情報同士を掛け合わせるコツが主です。
そして、情報同士の掛け合わせによって日本のトレンド、気分にまで行き着くことができるという話も面白いです。
この本自体にも、著者の手帳から生まれたと思われる表現やアイデアの数々が見られるのも見所です。
ただ、この本はあえて「片づけられない人」になることによってクリエイティビティを得て、仕事のできる人になろう、という