嶋浩一郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
この本が出てからもう3年以上経って、状況は変わってるし、本書に出てくるいくつかの流行言葉には嫌いなものもあったけど、社会記号の発生の仕方は純粋におもしろいし、ためにもなった。
わたしも最もクールな職業は「データサイエンティスト」ではないと思う。
データに基づいて作る記事って何にも面白くないんだよなあ。だってそんな予想ができる記事、誰が読みたいんですか?そうじゃなくて、「こういうテーマならきっとウケる!」ってパッとひらめいた記事を作るほうが比べものにならないくらい楽しいし、やりがいもある。
もちろんそれでウケない記事だってあるけど、でも全部がウケるだなんて思ってないし、けどたくさん数を打って -
Posted by ブクログ
ビッグデータでインサイトはつかめない
雑誌は読者のインサイトを発見して言語化し、社会記号として提案する。美STは「美魔女」という言葉で、読者が心の奥底では望みながらもうまく言語化できなかった欲望を新しい価値観として提案した。ビッグデータは顕在化している欲望(夏になるとダイエットで検索する人が増える、等)を答えることができても、言語化、社会記号化はいまのところできない。
グーグルのチーフエコノミストは「21世紀の最もセクシーな職業は欲望と欲望を結び付ける統計学者だ」と言ったが、統計データから社会記号を見つけることができる人こそセクシー。
社会記号は誰かが仕掛けてコントロールできるものではない。北 -
Posted by ブクログ
プロローグ
24にまつわる話が面白かった。情報の化学変化。
21世紀は片づけできない人の時代
分配コントロール型の整理整頓からの脱却。現代では、情報を放し飼いしてこと価値が生まれる。混沌を楽しめるかがキーになる。
ステップ1 とにかく集める!〈情報収集編〉
情報は無差別に集める。ちょっとでも、頭に引っかかったものはメモする。ギャップが爆発力を話には納得。とりあえず二軍ノートを作ろうと思う。
ステップ2 寝かせて、並べる〈情報の放牧編〉
二軍ノートや付箋は寝かせてこそ熟成する。記憶のシナプスを強化させる。義務でしないことがポイントなのかな。
ステップ3 予想外の出会いとアイデアの誕生〈化 -
Posted by ブクログ
「加齢臭」「女子力」「イクメン」「草食男子」「ロハス」「おひとりさま」「コギャル」「エビちゃんOL」「シロガネーゼ」「美魔女」「できちゃった婚」「朝活」「リア充」「ハリトシス」「ブロモドシス」「アシドシス」「ホモトシス」「臭活」「スメハラ」「癒し」「イケダン」「ちょいワルおやじ」「カエルコール」「朝シャン」「マスオさん」「オタク」「既読スルー」「インスタ映え」「マイルドヤンキー」「モボ・モガ」「セクハラ」「森ガール」「スキゾ・パラノ」「しょうゆ顔・ソース顔」「草食男子・肉食女子」「カメラ女子」「ラーメン女子」「カープ女子」「山ガール」「歴女」「干物女」「断捨離」「ダブルハッピー婚」「おめでた婚
-
Posted by ブクログ
ネタバレ社会記号とは、世の中に新しく生まれたニーズや欲望を捉えて言語化したもので、それが定着することで一般名称となり、新たな文化や大きな市場を創造することがある。そのため「社会記号についての知識や理解は、マーケターや広報担当者、それに商品開発者には欠かせない」と著者の嶋浩一郎氏は述べる。
共著者でマーケティング研究者の松井剛氏は、聞き慣れた「加齢臭」「女子力」「癒し」などを例に、これらの社会記号の成立・変遷・市場形成(いつどこで生まれたか・どのように意味や使われ方が変化したか・どのような関連商品が生まれたか)などを説く。これらはマーケティング従事者でなくても気軽に、かつ興味深く読める。しかし第三章以 -
Posted by ブクログ
アイデアを生み出す方法論はたくさん存在しているけれど、実際に「アイデアを生み出す習慣」として仕組み化するのはけっこう難しい。
例えば、KJ法、ブレスト、マインドマップ、マンダラートなどのアイデア発想法を知っていても、きちんとそれを生活の中に「仕組み化」していくのはどうすればいいかわからない。
そういう点で言うと、本書はアイデアをつくり出すための情報収集から、情報のため方、そしてそこから情報と情報の化学反応を生み出すところまできちんと真似できるようになっていて、とても参考になりました。
モレスキンをめっちゃ推してたので、すぐに買いに行って実践しようと思います。