【感想・ネタバレ】「あたりまえ」のつくり方 ——ビジネスパーソンのための新しいPRの教科書のレビュー

あらすじ

続々重版!

「古いあたりまえ」は必ず変えられる。
その可能性を開いた本書は、明るい希望の光を私たちに与えてくれます。
山口周

SNS時代の「話題化」に必須のPR視点。広告だけに頼らない販売戦略の教科書!
足立光(ファミリーマート CMO・CCRO)

この本を読むと、PRは発明ではなく「生きざま」だと理解する。
松田崇弥・文登(ヘラルボニーCEO )

ノンアル、キャッシュレス、リモート勤務……は、いかにして「あたりまえ」になるのか?
新たな「常識」が日々、生まれる時代をリードするPR実践論、登場。
社会をつなげ、ビジネスを動かし、ブランドが愛される、PRの真髄は「合意形成」にあり。

◎こんな人におすすめ
・経営者/起業家/新規事業家/サービス開発者
・広報/PRパーソン/マーケター
・行政/NPOで社会課題の解決を目指す人

◎内容
いくら優れたアイデアやサービスでも、社会に浸透しないのはなぜなのか?
どうしたら市場を越境し、人々の「あたりまえ」になることができるのか?
本書は、PR界の第一人者である嶋浩一郎氏が30年以上の経験を凝縮し、パブリック・リレーションズ(Public Relations)の本質を問い直すことで、新しいアイデアやサービスを社会に浸透させ、ビジネスを加速するための実践的な思考と方法を記した指南書です。

「合意形成」を加速するPRの原則と方法
・複数のステークホルダーを巻き込んでいく
・ファクトベースで語る
・隠れた欲望「インサイト」を見つける
・欲望に「社会記号」を名づける
・ナラティブを生む余白で、受け手のクリエイティビティを発動させる
・フリクションをおこすリスクを予想する
…etc

広告やマーケティングだけではリーチできない、狭い市場の外の、社会とつながるアプローチとは。PRの5つの原則と7つの方法を通じて、立場の異なるステークホルダーと対話しながらアイデアを磨き、実現させていく方法を、豊富な事例とともに解き明かします。

広報やPRパーソンだけでなく、組織や社会を変えたい、ビジネスを動かしたい経営者や起業家、新規事業家、マーケター、サービス開発者、行政やNPOで社会課題の解決を目指す人など、あらゆるビジネスパーソンに、新たな視座とパワフルな戦略をもたらす著者渾身の一冊です。

目次
はじめに よりよい「あたりまえ」を目指す人に
昭和から平成、令和へと。想像を超える「あたりまえ」の変化
1章 今、世界は新しい「あたりまえ」を求めてる
2章 違いを見つけるとほめられる「広告」、同じを見つけるとほめられる「PR」
3章 合意形成を加速するPRの5原則
PRの原則1.自分でやらない。第三者を頼る
PRの原則2.複数のステークホルダーを巻き込んでいく
PRの原則3.対話をし続ける
PRの原則4.社会視点で考える
PRの原則5.ファクトベースで語る
4章 新しい「あたりまえ」をつくる7つの方法
補助線1.【インサイト】隠れた欲望を見つける
補助線2.【社会記号】欲望に名前をつける
補助線3.【社会視点】市場の外に出て、社会の視点から見立てる
補助線4.【ナラティブを生む余白】受け手のクリエイティビティを発動させる
補助線5.【ファクトの発見】知られざるファクトを共通言語にする
補助線6.【オーセンティシティ】問うべき人が問う
補助線7.【リスク予想】新しい概念は古い概念とフリクションをおこす
5章 みんなが乗れる船をつくる━━博報堂ケトルの仕事
6章 違いの中から同じを紡ぎだす「エンパシー」の力
おわりに

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Posted by ブクログ

あたりまえを通して、世界をもっと面白くする

PRと広告の違いを説明する本はたくさんあるけど、とてもわかりやすい。
広報担当者のための本数冊読んできましたがこちらが一番腑に落ちました。
広報担当者が陥りやすいパブリシティに関しても、分かりやすく書いてあり、とても勉強になりました。

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2025年08月12日

Posted by ブクログ

PRは、新しい当たり前を提案し、定着させるために、「この人には何を」「あの人とはどんな対話をするべきか」を考え尽くして対話し続ける仕事。
あたりまえは、ただ良いものがあるだけでは当たり前になってない。
PRの考え方を実践できるようになったら、周りの大事な人たちの力強い応援ができるんじゃないかと、改めて本気で思えた。こんなにも複雑なPRの、ドシンプルでわかりやすいPRの教科書。

◎PRの考え方の前提
=社会とは異なる価値観を持つプレイヤーが混在する

◎PRの考え方
・「市場の中の私の役割」ではなく、「社会の中の私の役割」を語る
→PRパーソンは、社会側からみる
・ファンタジーではなく、ファクトベースで語る

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2025年05月06日

Posted by ブクログ

PRとはなにで、PRをつうじて新しいあたりまえを作る上で大事な考え方がわかりやすく書いて合った。PRのゴールは認識させるだけではなく、人々の行動変容まで起こすこと。

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2025年03月19日

Posted by ブクログ

とてもわかりやすかった。実行しやすいように具体的にポイントが書かれているが、実行するのは大変だからこそ、やりきった会社、サービスが事例になるのかもしれない。
・合意形成をするという仕事
・同じところを見つけて星座のようにつなぐ
・ファクトの大切さ
・押し付けではないマネジメント

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2025年01月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

博報堂ケトルでPRを生業とする著者。
セミナーも含めて非常にためになる内容。
具体例とともにPR方法を伝授いただけます。
PRの5原則、7つの補助線は
いわば愛の物語です。

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2025年01月11日

Posted by ブクログ

PRの専門家である作者が、世の中の「あたりまえ」の作り方を興味深く解説してくれている。
人は欲望を言語化できない、人間は合理的ではない、など、所々ハッとしてしまうような文章にわくわくしながら読み進められる。
PRは一般人からするとあまり専門的では無いが、全てのビジネスパーソンに読んで頂きたい本である

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2024年11月19日

Posted by ブクログ

PR(Public Relations)について熱く買った教科書です。
PR(パブリック・リレーション)とは、新しい「あたりまえ」を世の中に定着させるため、あらゆるステークホルダーと対話し「合意形成」を目指す活動、およびその考え方と技術のこと。

PRの5つの原則と、PRパーソンが引く7つの補助線が説明されます。
一つずつ説明がありますが、本書では、テーマごとに写真とコメントが添えられています。それが、かっこよいと感じました。
例えば、
PRの原則1 自分でやらない。第三者に頼る
という言葉に 蜂が花の上を飛んでいるアップの写真があり、コメントに
誰かを頼れば、遠くまで届く
とあります。
その1ページで著者が伝えたい思いが伝わってきます。
企業が取り組むPRも実例と共に紹介されています。PRを仕事としている人たちの考え方を知ることができました。

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2025年11月22日

Posted by ブクログ

なんとなーく思ってたことが事例を通して書かれているので共感しながら1時間くらいで読み終えました。
内容も読みやすかったです。実践するのは難しいとも思いますが自分の職場でも周りを巻き込んで実現出来ればいいなと思いました。

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2025年04月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

広告やPRのお仕事に関わっている人に限らず、1対多数の状況で、その多数の大きさや数に関係なく、何かを伝えたり行動変化を促すための発信をする機会があるすべての人に参考になります。

「PRがこの世界のことを、異なる価値観を持つプレイヤーが混在する社会だと捉えることを大前提にしていて、その中で、そのダイバーシティをどう受け止めて、他者とコミニュケーションをどうとっていけば、社会がよりよい方向に進んでいくかを考えて、実践するフレームだからです。」

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2025年01月19日

Posted by ブクログ

会社で広報チーム発足のため、考え方から学ぶ必要があって読みました。
これまで広告と広報、その違いさえわかっていなかった…
広告は他との違いを見つけることなのに対し、広報は共通点を見つけること、というのは目から鱗でした。
自己推薦なのか他者推薦なのか、とも言える。

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2024年12月11日

Posted by ブクログ

この世の中、ターゲットだけに絞った尖りすぎたPRは炎上することを肝に銘じなければいけない。
自分本位の人が多すぎるから。

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2024年12月08日

Posted by ブクログ

広告とPRの違いについて書かれた本はたくさんありますが、こちらはいかにPRが社会のさまざまなステークホルダーと共通点を見出して伝えていく仕事なのかがよく分かる本でした。事例も豊富な上に、とても読みやすい文体で短時間で読めます。

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2024年11月23日

Posted by ブクログ

大変読みやすかったし勉強になった。

最も心に響いた言葉が、終わりにに書かれていた「アイデアとは、複数の問題を一気に解決するものだ」というフレーズ。確かに良いアイデアとはあれもこれも一気に解決できちゃう!というものを指すと思った。そのためには同じ知識を取り入れるのではなく、他業種業界だったり、世界を広く知っておく必要がある。そして社会や企業のさまざまな課題について知っておいた方が良い。そうとも書かれていた。

この本では、これまでのPRとはを「新しい当たり前を作っていくこと」と表現している。これまではコミュニケーションのインフラを整えるだったりコミュニケーションを取ること自体に重きを置かれている言葉が使われていたが、当たり前を作る、は態度変容までを包含した言葉で、PRの本質を突いていると感じる。この言葉に惹かれた私は博報堂ケトルと仕事をしたくなった。

PRの5原則だったり、実際にあったPR施策も書かれていることにより、良いPRとは何かをふんわりだが理解することが出来た。具体的な実践方法までは書かれていないため、PRに興味を持つ人だったり、そもそもPRってなんだろう?とざっくり概要を知りたい人が手に取ると良いだろう。

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2025年08月30日

Posted by ブクログ

久しぶりにPRに関する本を読んだけど、
やっぱりPRって良いなと。
newspicksの対談動画より本の方が良きだったなー

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2025年02月19日

Posted by ブクログ

分かりやすく、とても勉強になりました。

「あたりまえ」を作っていくときのポイントや補助線になるものの話があり、興味深かったです。

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2025年01月22日

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