百波秋丸のレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
1巻が「ドミノ倒しのように連鎖する」ハッピーエンドだとしたら、この2巻は時限爆弾が一斉に爆発したような、そんな感じのハッピーエンド。
文庫本1冊分、実はたった一晩を描いただけなのに、凄まじくボリューム感のある物語。「未熟で欲張りな人外たち」がバラバラなところで好き勝手に動いた結果が一点に収束して、最後は空に虹をかけて拍手喝采!みたいな。
トウアやマナ、ケイ、ジェリコ、リ・リ・メイといった1巻からの登場人物はもちろん健在。そこに天涯孤独のエスパー少女や、恋人を失ったメドゥーサ、権力闘争に明け暮れる警察幹部、真実を追い求める凄腕記者、……
それぞれのキャラ同士では大して繋がりはない。相関図書 -
Posted by ブクログ
第18回電撃大賞の最終選考作。大賞のエスケヱプ・スピヰドをはじめレベルが高いと言われた第18回電撃大賞ですが、これもめちゃめちゃ良かったです。
・:*:・゜☆,。・:*:・゜☆,。
中身はあらすじ通り。
それぞれの人物に焦点を当てて語られるいわゆる群像劇形式なんですが、いやもうこのスピード感のある展開が素晴らしい。場面の切り替えが、非常に巧く出来ている。群像劇ゆえにキャラは結構な数がいますが、その全員をきちんと使い切ったあたりはお見事だと思う。
「死神のカマ」「神の目」などなど、作中にいくつか出てくるキーアイテムが、いい具合に物語の中心にあって、バラバラになりがちな群像劇を綺麗にまとめ -
-
Posted by ブクログ
返却期限が迫っているので、やや慌てて読んだ。
相変わらず、集中して読める話とやや呆けつつ読んでまう話が交錯してるんやけど(テーマはそう変わらないのに、何でやろう・・・)、ひなのちゃんはモテモテなのに、さほど鼻につかないのがすごい。
おいしいご飯にまつわる某というよりは、わりとマジメな企業小説(お仕事ではなく、商事という会社がメインで)に、おいしいお店もチョイチョイ入れるっちゅう具合。
またそのお店が東京ばかりなので、地方在住の身としては
「ふーん」
と、なってしまうのも、前述のとおり。
ほんまに、こんな店、あるんや~、ちゅうような。
ちゅうか、ぶっちゃけおいくらまんえんですのんみたいな。笑 -
Posted by ブクログ
とある部署の経費がおかしい! という事で
ついでに飛ばされた主人公。
他所から『グルメ課』と呼ばれるそこは、食べ物に絡んで
色々している所だった。
連続短編で、分かりやすく読みやすく。
という話はおいておいて、とにかく食べ物が美味しそう!
お腹が空いている時には、かなり危険な話です。
ご飯の後、おやつの後…でも危険かもしれません。
どうも出てくるお店は本当にあるようで
巡ってみるのも楽しいかも?
ただ、体重が楽しくない事になりますが。
全編通してまぁ食べる。
主人公自体、目の前に美味しいものがあると
さっさと食べてしまう性格らしく、よく食べる。
親しい人の前ならともかく、見知らぬ人の前でも -
Posted by ブクログ
とある総合商社のお荷物部署グループリソースメンテナンス課、通称グルメ課。
毎夜、会社の経費で食事をしているとの指摘から実態を暴くために経理部員が異動させられるのだがそこにはミッションが隠されていて……。
最近、異能とかファンタジーとかをよく読んでるせいかこういった普通の環境に近く、なおかつキャラの立っている物語は逆に新鮮に感じますね。
最初の一章を読むと展開がわかってしまうのが傷かもしれないけど、全体的にまとまっていてすごく読みやすいです。
それにメディアワークスなのに挿絵が入っているのもいいことですね。
まぁ、タイアップだからだけどね(笑)