あらすじ
チェンライ王国を震撼させた三年前の列車脱線事故。人外たちの運命を一変させた悲惨な事故の裏側には、ある人物の黒い思惑が隠されていた! 事故で人造人間になった少年、両親を失ったエスパーの少女、恋人と生き別れたメデューサ、罪を着せられた狼男……国内初の巨大テーマパークを舞台に、それぞれの過去に決着をつけんとする人外の雪辱戦が繰り広げられる! 死者が一晩だけ蘇るという鎮魂祭(ワン・サッチーン)の夜、物語は動きだす。
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Posted by ブクログ
驚いた。前巻と比べて構成力が上がっている。読みやすくなっている。
新キャラ、旧キャラ入り乱れて、まさしくお祭り騒ぎで物語は進行します。
多少ご都合主義な展開もあると感じましたが、登場人物達の魅力にかかれば、そんなこと気になりません。
もっと売れても良いラノベの一つに上げられてもおかしくない一冊です。群像劇好きな方は是非一読してみてください。
Posted by ブクログ
1巻が「ドミノ倒しのように連鎖する」ハッピーエンドだとしたら、この2巻は時限爆弾が一斉に爆発したような、そんな感じのハッピーエンド。
文庫本1冊分、実はたった一晩を描いただけなのに、凄まじくボリューム感のある物語。「未熟で欲張りな人外たち」がバラバラなところで好き勝手に動いた結果が一点に収束して、最後は空に虹をかけて拍手喝采!みたいな。
トウアやマナ、ケイ、ジェリコ、リ・リ・メイといった1巻からの登場人物はもちろん健在。そこに天涯孤独のエスパー少女や、恋人を失ったメドゥーサ、権力闘争に明け暮れる警察幹部、真実を追い求める凄腕記者、……
それぞれのキャラ同士では大して繋がりはない。相関図書いても隙間だらけだと思う。それなのに、彼ら彼女らの願いや欲望が、どういう偶然か、最高のショーを演出してくれる。
いやもう、鳥肌でした。ブラボォォォォオオオオ!