朝比奈弘治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった!!!
アイスランド旅行をするにあたり、関連本を調べたらこの本がアイスランドの火山の火口から地球の中心を目指す話と知り購入。
火口に着くまでにもそこそこの分量があり、ややかったるく感じられたが、いざ地下に潜ったあとは、リーデンブロック教授、アクセル、ハンスの掛け合いが面白く、アクセルの危機、次々と現れる衝撃の地下世界、数々の波瀾万丈と、飽きさせずに一気に読ませる。
数々の地学的知識も織り込まれており、どこまで現実でどこからファンタジーなのか戸惑うほど。
解説によれば本作は子ども向け空想的冒険科学小説であるという。
自分の子どもにもぜひ読ませたい。 -
Posted by ブクログ
『地底旅行』というタイトルを見て、高温高圧に耐えられる特殊車両による旅行だと思っていたが、読んでみたら、徒歩によるものであったことにまず驚いた。現代の科学的知見からすると、正しくない部分が見受けられるが、作者が執筆当時に想像力を最大限に働かせて創り出した状況描写や情景描写は興味深く、迫力のあるものであった。
SF小説であるが、冒険的要素の強い作品だと感じた。しかし、徒歩で地球の中心部を目指すという計画はいくら何でも無謀だし、これだけ長期間の食糧をどうやって運んだのかという疑問を持たざるをえなかったが。
何よりも印象に残っているのは、主要な登場人物三人の個性。志をあくまでも貫こうとする強い意志の -
Posted by ブクログ
はるか昔のわくわくする冒険譚
これが1860年代につくられたおとぎ話だからと言ってなめてはいけない。
アイスランドの火山の噴火口から地球の中心へ
現代の科学でも未だ完全解明されてない、まさしく前人未踏の世界をヘンテコな三人が大冒険。
この三人、特に奇人リーデンブロック教授の魅力がたまらなく、ときに芸術家のモチーフになるほどのおもしろさ。
作者ヴェルヌの空想力が細部にまでいきわたり、本当に噴火口から地底世界に行けてしまうのでは、そして、もしかするとそこには・・・
なんてリアルを勘違いしてしまいそう。
はたして、三人は地底で何を見たのか、そして全員無事に生きて帰ってこれるのか
少年