小林亜津子のレビュー一覧

  • はじめて学ぶ生命倫理 ──「いのち」は誰が決めるのか

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    〈いのち〉に対して過度なまでに干渉できるようになってしまった現代だからこそ、その〈いのち〉についてじっくりと考えることが必要だと思った。
    生命倫理の問題は、誰しもが直面するものだ。
    自分はどんな選択をするのだろう。

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    2024年02月27日
  • はじめて学ぶ生命倫理 ──「いのち」は誰が決めるのか

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    医学生が生命倫理を学ぶって当たり前だが、意外と一般人は知らないんじゃないかと思う。私も法学や心理学などは学ぶだろうなと思っていたが、「生命倫理学」という学問があることも知らなかったくらいだ。
    そして、この本を読むと、医師は患者とその家族の命や生き方に(時にはかなり深く)関わるのだから、医師になる前にこれを学ぶのは絶対に必要だということがわかる。そして私たちは本書を読むことで、「いのち」という概念がいかにあやふやなものであるかを知る。
    人間はいつから人間なのか?という問に、受精の瞬間と考える人もいれば、着床した時(受精しても着床するのは20%というのは初めて知った。)と考える人もいる。胎内で人の

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    2023年07月17日
  • はじめて学ぶ生命倫理 ──「いのち」は誰が決めるのか

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    命の価値を考えるヒントとなった。ブラックジャックなどの例もあり、読みやすい。生活の質のQOLや、判断能力のコンピテンスという考えも理解しやすかった。

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    2022年03月20日
  • QOLって何だろう ──医療とケアの生命倫理

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    様々な人にとってのクオリティーオブライフを知ることができました。自分や周りの人の終末期を考え直す良いきっかけとなったと思います。よく生きるとはどういうことか、終末期の在り方はどうありたいかこのようなことを考える参考となる本だと思いました。
    また、イラスト付きでわかりやすく、さくさく読めるのが特徴です。

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    2022年01月24日
  • QOLって何だろう ──医療とケアの生命倫理

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    どのような最期を迎えたいのかは一人一人違う。最高の医療を受けたい人も居れば、自宅で自然死を迎えたい人もいる。最期を迎えるに当たって、自分らしい最期とはどのような形なのかを決めて、家族や医師と共有しておかなければならないと感じた。
    緊急時には冷静さを欠いたり、後々気持ちの変化が起きたりもするので、難しい問題がである。定期的に考える習慣を付けておきたい。

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    2021年05月25日
  • QOLって何だろう ──医療とケアの生命倫理

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    患者さんは、長生きするのを望んでいると、思い込んでいた部分があったが、人によって寿命よりも優先したいことがある人もおり、患者さんひとりひとりとしっかり向き合う必要があると思った。
    将来、医療関係の職に就く予定なのでとても勉強になった。

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    2025年05月28日
  • 生命倫理のレッスン ――人体改造はどこまで許されるのか?

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    【目次】

    はじめに

    1 美容整形は「私の自由」?

    2 ドーピングはなぜいけないのか?
      安全性・公平性・主体性から考える

    3 スマートドラッグで「私」ではなくなる?

    4 スマートドラッグは、人類を幸せにしてくれるのか?

    Private Lesson:生きづらさを感じているみなさんへ

    おわりに

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    2025年04月11日
  • 生命倫理のレッスン ――人体改造はどこまで許されるのか?

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    ネタバレ

    SNSで整形を公表しているインフルエンサーや美容外科医の動画が流れてくるので、整形は身近になっていると個人的に感じている。身近だからこそ、考えないといけない問題(整形は個人の自由か等)について書いてあり面白かった。

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    2025年03月02日
  • はじめて学ぶ生命倫理 ──「いのち」は誰が決めるのか

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    この本を読んで、いのちのあり方はそれぞれの価値観によって大きく変わり、いのちの所有権などの「権利」が深く関わっていると感じた。

    どちらのいのちが優先か?などのテーマが面白かった。双子の分離手術の話も読んでいて自分だったらどうするだろう、と自分に置き換えて読むことが出来、今まで考えてこなかった生命倫理について考えるきっかけをくれた。

    いのちの質、という話も興味深くその質は誰から見た質なのか?その質が劣っていたら価値のない人なのか?など倫理的な問題も知ることができ勉強になった。

    こういった問題を考えるのはとても難しいし、答えをひとつに決めるのはもっと難しい。しかし知っておくことで固定観念に流

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    2023年07月13日
  • 生命倫理のレッスン ――人体改造はどこまで許されるのか?

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    生命倫理を調べる中で。
    扱ってるテーマがわかりやすくて良いです◎
    整形、ドーピング、スマートドラッグなど。あと映画の話題もあってよかったです。
    スマートドラッグ、知らなかった。
    ヒルドイドも然り、医療用のものを目的外で使うというのはやっぱり良くない(当たり前!!)なぁと思います。
    でも、「すばらしい新世界」にもそんな薬ありましたよね。精神を安定させる薬だったかな。
    読者は高校生くらいを想定してると思うんですが、ミルの他者危害原理で、なぜミルは「判断能力のある大人」としたのか、とか、もう少し突っ込んで解説があると良かったかも。(単に、ミルが言ったからとか、子供だから決められないよね、では納得でき

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    2023年04月07日
  • はじめて学ぶ生命倫理 ──「いのち」は誰が決めるのか

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    なかなか考えさせる話題で、読みやすくてスラスラ読めた。
    結局生命とは誰がどうやって決めるんだろうね。本書では問題提起に対して最後は読者に問いかける感じで終わってるけど、実際自分にこの問題が起こっあらなあなあにする訳には行かない。
    その時に備えて自分なりに考えておかないとね

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    2023年02月18日
  • はじめて学ぶ生命倫理 ──「いのち」は誰が決めるのか

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    読みながら色んなことを考えた。
    自分が、家族が苦しみから解放されたいと願うときに、自分がで下せるのか?とか…。
    昔見た「ミリオンダラーベイビー」の場面が思い浮かんだ。

    死について、誕生について、また医療を受けること、動物や結合双生児など、さまざまな議論を紹介する。
    国によっても考え方や法律が違う。
    また、宗教によっても意見が分かれる。
    考えても考えても、正解がないことだと思う。

    生命倫理について、枠組みから考えるってことや、これまで考えたことがあまりなかったことについても考えられた。
    これまでは私自身、中絶は認められるし、安楽死も賛成、動物は好きだけど命の優先順位や人間と同じに扱うのはどう

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    2023年01月04日
  • 生命倫理のレッスン ――人体改造はどこまで許されるのか?

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    ネタバレ

    体外受精で生まれた子供は14人にひとり。
    エンハンスメント=強化は、生命倫理学の新しいテーマ。
    治療技術がエンハンストメントに使われる。

    美容整形は自由か。
    親に遠慮しなければいけないか。整形は私の自由か。
    自由主義社会の倫理では、①判断能力がある大人で、②自分の生命身体財産など自分のことに関して、③他人に危害を及ぼさない限り、④たとえ当人に不利益なことでも、⑤自己決定の権限を持つ。
    美容整形を受けない自由にも影響を与えないか=他者による支配が作用しないか。
    心のトラウマは美容整形をしても治らないのではないか。
    歯列矯正をさせない親はひどい親と思われないか。

    ドーピングはなぜいけないのか。

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    2022年11月17日
  • はじめて学ぶ生命倫理 ──「いのち」は誰が決めるのか

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    正解のない、いのちに対する難しい問いを事例で考える

    自分の判断能力がなくなったとき、自分はどうしたいか?

    子ども、親の代わりに判断をする場合、最善の利益を考え行動できるか?

    直面したときに悩むと思うけれど、真剣に考えていきたい。

    祖母はボケたら死にたいと言っていたけど、胃ろうで生かされている。私たちのエゴのために生かされているのではないか?最善の利益になっているか、

    子どもはある意味親のエゴで生まれてきた。子どもが生まれてきてよかったと思ってもらえるよう、育てていきたい。

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    2022年10月28日
  • 生殖医療はヒトを幸せにするのか~生命倫理から考える~

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    ネタバレ

    冷凍精子で妊娠して、父親の死後300日経過すると嫡出と認められない。
    健康な受精卵を選ぶことは自然か。
    自然界では、一定の割合で子孫を残せない固体がある。人間も1割ほどが不妊カップル。

    体外受精と精子凍結、卵子凍結が発達した。
    同性婚で自分の子供を作ることができる。
    代理母出産は、治療といえるか。
    救済治療と根治治療の違い。コンタクトレンズは救済治療。臓器移植も救済治療。
    生殖治療も救済だが、命の危険にさらされているわけではない。
    野田聖子議員は、自分の卵子ではなく米国で卵子ドナーで出産。卵子の老化をしらなかった。
    卵子は老化するが、生む能力は年齢によって変わらない。若い卵子があれば出産可能

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    2022年10月24日
  • はじめて学ぶ生命倫理 ──「いのち」は誰が決めるのか

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    生命倫理に興味はあるけど難しそうだと感じて手が出せずにいたが、わかりやすい例を多用して問題提起してくれているので読みやすかった。

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    2022年01月14日
  • はじめて学ぶ生命倫理 ──「いのち」は誰が決めるのか

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    相模原の介護施設の事件から、生命倫理って分野に興味をもち手始めの一冊。医療が高度に発達すると、様々ないのちを、誰がどうするかって考えさせられる場面が現れてしまうんだなあ。複雑。

    自分の命の終わらせ方は自分で決められる?とか人の命が動物よりも大事かとか、精子バンクで優秀な子どもを産むとか。物理的には可能だけども、倫理的には問題がある場面では1人1人の考えが問われることに。いのちを見つめ直すいいきっかけになりました。

    余談としては、GTOとブラック・ジャックが読みたくなりました

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    2021年09月09日
  • はじめて学ぶ生命倫理 ──「いのち」は誰が決めるのか

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    生命倫理に関心があったり、実際にジレンマを感じていたりする人が、最初に手にする本として、とても良いのではないかと思いました。
    医療原則については言及していますが、その原則の歴史や、他の規範倫理(義務論とか功利主義とか)の説明は出てきません。倫理を履修したことはないけれど、死ぬ権利や延命治療、意思決定、中絶などに関心がある人に向けて書かれているように思います。
    数ある「入門」倫理書に比べて、かなり噛み砕いて、分かりやすく表現しているので、実際にジレンマを言語化するときのヒントにもなりそうです。
    また、ブラック・ジャックを読みたくなります。
    ボリュームは物足りないので、参考文献やその他の本と合わせ

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    2021年04月19日
  • はじめて学ぶ生命倫理 ──「いのち」は誰が決めるのか

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    ちくまプリマ新書の想定される読者層は、本来主に中高生なのだろうけど、大人でも十分読み応えある本が多いと思う。本書もまさにその1冊。
    生命倫理学は、学生の頃(当時は「生命倫理学」としてジャンルがきちんと確立していなかったかもしれないけど)講義を受けたことはあるが、社会人になり忙しさにかまけて、ニュースなど実際のケースの報道に接しても、正直そこまで深くは考えていなかった。なので本書で改めて、深く考えるきっかけを与えてもらったし、数十年前に比べると、学説や裁判例などもかなり蓄積されていて、論点もかなり整理されてきているのだなあという感想を持った。さらに当時では考えられなかった新しい論点も出てきている

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    2021年02月15日
  • QOLって何だろう ──医療とケアの生命倫理

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    Quality of Life=生活の質(よりよく生きる)とはどういうことか、わかりやすく論じている。QOLとは何かというより、それについて考えをめぐらせるきっかけになると思う。
    たとえば、本人が意識あるうちに延命治療拒否の意思を示していたら、私は本人がその後意思が変わっていたとしても、その示した意思どおりに対応すればいいと思っているんだけど、実際に生命を左右する手を下すことになる医師であったり救急救命士などとなれば煩悶するのもわからんでもない。特に、いまの責任をとりたがらない日本の人々を相手にしていては、とり返しのつかない生命を止めてしまう行為には二の足を踏んでしまうだろう。
    私自身のことな

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    2018年06月05日