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美容整形やスマートドラッグなど、人体を改良するための技術利用は「私の自由」といえる? 未来社会や現代人の自由をめぐる、生命倫理の対話の世界へようこそ!
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Posted by ブクログ
【目次】 はじめに 1 美容整形は「私の自由」? 2 ドーピングはなぜいけないのか? 安全性・公平性・主体性から考える 3 スマートドラッグで「私」ではなくなる? 4 スマートドラッグは、人類を幸せにしてくれるのか? Private Lesson:生きづらさを感じているみなさんへ ...続きを読むおわりに
生命倫理を調べる中で。 扱ってるテーマがわかりやすくて良いです◎ 整形、ドーピング、スマートドラッグなど。あと映画の話題もあってよかったです。 スマートドラッグ、知らなかった。 ヒルドイドも然り、医療用のものを目的外で使うというのはやっぱり良くない(当たり前!!)なぁと思います。 でも、「すばらしい...続きを読む新世界」にもそんな薬ありましたよね。精神を安定させる薬だったかな。 読者は高校生くらいを想定してると思うんですが、ミルの他者危害原理で、なぜミルは「判断能力のある大人」としたのか、とか、もう少し突っ込んで解説があると良かったかも。(単に、ミルが言ったからとか、子供だから決められないよね、では納得できない)
前に読んだ『はじめて学ぶ生命倫理』が大変よかったので、こちらも読んでみた。 こちらはテーマが美容整形、ドーピング、スマートドラッグで、生命の危険は基本的にないものなので、中高生の話し合いのテーマとしても、いいと思う。 どれも、安全性、公平性、主体性または人間性の観点から論じられており、この観点を持て...続きを読むること自体がとても大切だと思う。 また、「判断力のある大人が自由意志で行っている」としても、それは本当に自由なのか。美容整形を何度も行っている人達の顔は似ている。つまり、自分が美しいと思っている顔になりたいのではなく、世間が美しいと思っている顔になりたいのである。 といった指摘はとてもよかった。 わかりやすいように中学生の登場人物を出し、考えさせたり対話したりする構成自体はまあいいと思う。 しかし、女子は勉強には興味がなく、二重まぶたの美容整形に興味があるという設定で、男子は国立大学理系を目指して勉強を頑張ってるという設定はあまりに古いステレオタイプではないか。何の必然性もない。さらに二人の男子の会話に、妹である女子が入ってくるときに「そこに陽葵が、お盆にお茶とお菓子をのせてやってきました。」(P97)って昭和か!いろいろ話したあと、陽葵が頭が良いから幸せというわけではない、と言うと兄が「うん。だからお前はそのままでいいんだよ。」(P110)ってなんか腹立つ。 何気ない形でこういう書き方をして、無意識に刷り込まれることにも、著者は注意を払ってもらいたい。昭和の本なら仕方ない。高齢男性ならそんなもんかと思う。しかし、著者は現代の女性である。医大で教授となるまでに様々な苦労もあっただろう。女子も国立大学理系を目指していいし、男子も美容に気を配ってもいい時代になるよう、支援していただきたい。
美容整形、ドーピング、スマートドラッグについての論考。安全性・公平性・主体性がキーワード。個人的にまず気にかかるのは、公平性かな。で、少し踏み込んで考えて、安全性や主体性に考えが及ぶ、って感じ。以下の映画は、併せて観てみたくなったもの。 映画 疑惑のチャンピオン
SNSで整形を公表しているインフルエンサーや美容外科医の動画が流れてくるので、整形は身近になっていると個人的に感じている。身近だからこそ、考えないといけない問題(整形は個人の自由か等)について書いてあり面白かった。
体外受精で生まれた子供は14人にひとり。 エンハンスメント=強化は、生命倫理学の新しいテーマ。 治療技術がエンハンストメントに使われる。 美容整形は自由か。 親に遠慮しなければいけないか。整形は私の自由か。 自由主義社会の倫理では、①判断能力がある大人で、②自分の生命身体財産など自分のことに関して...続きを読む、③他人に危害を及ぼさない限り、④たとえ当人に不利益なことでも、⑤自己決定の権限を持つ。 美容整形を受けない自由にも影響を与えないか=他者による支配が作用しないか。 心のトラウマは美容整形をしても治らないのではないか。 歯列矯正をさせない親はひどい親と思われないか。 ドーピングはなぜいけないのか。 ツールドフランスのランスアームストロングのスキャンダル(疑惑のチャンピオン)。 自己決定権に制限を加えることができるのは、危害原理のみである=自由主義 麻薬は法律で禁止されているが、ドーピングは法規制はない。個人で趣味で使うぶんには問題にならない。=ドーピングがいけないのは、ルールで決められているから。 レーシックは許されているのは、ルールだから。 棒高跳びは、木の棒から竹、グラスファイバーに道具が進歩し、そのたびに記録が飛躍的に伸びた。 なぜ薬物だけが禁止されるのか。 ①体に悪い(安全性)旧東ドイツの例。薬物以外でもラグビーや相撲の選手のように食事を大量にとって太るのは、どうだろうか。ボディービルダーのプロテインはどうか。安全な薬があればいいだろうか。 ②ずるい(公平性)スポーツはお金がかかることでそもそも不公平ではないか。あらゆる不公平を是正するものではない。 ③薬物を使うと勝利に価値がなくなる、観客の感動もなく、本人の主体性、自尊心も損なわれる。勝利をつかむプロセスにこそ価値があるのではないか。 厚底シューズや競泳用水着は物理的ドーピングか。 古代オリンピックでは、一糸まとわぬ裸体で競技していた。与えられた才能だけで勝負するべき。 ドーピング可と不可の競技にわけたらどうだろうか。 スマートドラッグは許されるか。(脳ドーピング) ①安全性=副作用、依存症、 ②公平性=ずるい ③人間性=努力の価値がなくなる、薬が効いているときといないときのギャップが自己同一性を脅かされる。どちらの自分が本当の自分か。 認知能力の低下は、人格の喪失につながる。 経験や学習でも、別人化する。 スマートドラッグは、練習や経験による別人化をショートカットするもの、という見方もできる。 人間は生まれながらに能力的には不平等。スマートドラッグはそれを均すことができるのではないか。 教育機会の不均衡、経済格差を招く。新しい薬にアクセスできるのは、富裕層が先。高学歴高収入が固定化する恐れ。
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小林亜津子
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