アリストテレスのレビュー一覧
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上巻では人柄に関す徳の話が続いたが、
下巻では下記の内容でバラエティに富んでいる。
6章「知的な徳」7章「欲望の問題」
8~9章「愛について」10章「幸福論の結論」
6章では魂自身の性向として
「技術」「学問的知識」「思慮深さ」「知恵」「知性」
の五つの性向に分けてそれぞれ解説している。
正しい行...続きを読むPosted by ブクログ -
アリストテレス先生「幸せって何だっけ」の巻
「幸せとは何か?」というテーマの講義だが、
早々に「徳に基づいた魂の活動」と結論を出している。
徳とはある性向における中間性のことであるとし、
例えば「勇気」なら超過すると「向こう見ず」になり、
不足すると「臆病」中間が「勇気」であるとしている。
「...続きを読むPosted by ブクログ -
版が違うかも。家のは新装版『世界の大思想』3 です。
けして忘れない。
「Ich kann nicht anders,Hier stehe Ich…わたしはここに立つ。他になしようがない。」と言う言葉を。Posted by ブクログ -
・アリストテレス先生の倫理学の講義を受けている気分になる。
・2300年前の人が書いた講義ノートを読み解くってすごい体験だな。
・「幸福とは何なのか」ではなくて、「幸福でいるためには何をするべきか」についての本だった。すごく実践的。
・ちょうど良いところを維持して、やるべきことをやる暮らしこそが幸福...続きを読むPosted by ブクログ -
幸福(エウダイモニア)に至るための知的なアレテーの解説含めた人柄のアレテーとの関係、そして社会的動物としての人間関係のあり方としての友愛(フィリア)と、人間の欲望を制御するための意志の持ち方をを踏まえたうえで「幸福とはどのような状態を指すのか?」を提示した著作。Posted by ブクログ
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まず驚いたのは、これが紀元前に書かれた?ものであること。そして、倫理観や人生観について、紀元前も現代も大差がないことを実感した。特に第一巻から第三巻については、人格主義の重要性を唱えるコビー博士の7つの習慣の原型を感じた。
人生におけるアレテー(徳)の重要性と中間性について、その価値観の洞察がすごい...続きを読むPosted by ブクログ -
昨年末に出たばかりの新訳と知り、興味をひかれ手に取った。翻訳は基本的に新しければ新しいほど良いと思っているが、それにしても本書の訳文は平易な言葉で書かれており、驚くほど読みやすい。訳注も、原語の意味や文脈によるニュアンスの違い、本文での訳し分けなどについて丁寧に解説されており、本文の理解にとても役立...続きを読むPosted by ブクログ
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小川の推薦本である。訳は平易で読みやすいがわかりづ以来ところがある。解説が非常に丁寧なので、解説を熟読してから本文を読むとよいと思われる。Posted by ブクログ