政治学(上)

政治学(上)

ビジネス・実用
1,760円 (税込)

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3.8

「人間は国家を形成する動物である」。この有名な定義で知られるアリストテレスの主著の一つで、後世に大きな影響を与えた政治哲学の最重要古典。王制と独裁制(単独者支配)、貴族制と寡頭制(少数者支配)、共和制と民主制(多数者支配)。六つの国制を基盤に現実的な最善の国制を探究する。

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政治学 の一覧

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1~2件目 / 2件
  • 政治学(上)
    1,760円 (税込)
    「人間は国家を形成する動物である」。この有名な定義で知られるアリストテレスの主著の一つで、後世に大きな影響を与えた政治哲学の最重要古典。王制と独裁制(単独者支配)、貴族制と寡頭制(少数者支配)、共和制と民主制(多数者支配)。六つの国制を基盤に現実的な最善の国制を探究する。
  • 政治学(下)
    1,540円 (税込)
    国制の変動の原因と対策。民主制と寡頭制の課題と解決。国家を成立させる最も基礎的な人口と国土。そして、政治の最大の仕事である優れた市民の育成。幸福と平等と正義の実現を目指す、最善の国制の探究を通じて投げかけられた問いこそ、現代のわたし達が答えるべき課題にほかならない。経済学も含め、法哲学、国家論、そして現代の正義論へと通じる社会思想全般の領域で、アリストテレスの思想は今日ますます重要性を増している。

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政治学(上) のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

     アリストテレスの政治学は言わずと知れた政治哲学の古典である。トマス・アクィナスの神学大全の人間論においてこの著作が頻繁に言及されており、トマスが豊かな洞察を得ていた書物であることがわかる。政治思想、政治理論を学ぶ上で重要な著作でありながらも、日本の読者が本書を読むには時々再版される岩波文庫の山本光雄訳か西洋古典叢書の牛田徳子訳を読むしかなかった。岩波文庫の山本訳は品切れが続いており、牛田訳は単行本のため持ち歩きには適さない。本書は光文社古典新訳文庫で詩学を訳した訳者による待望の翻訳と言えよう。
     政治学は重要著作であることが指摘されていても、どこか研究がための書物であると思っていた。しかし訳者による詩学の翻訳がそうであったようにアリストテレスの政治学もまた現役の政治哲学の古典であることが知らされる。まず読み進めて目を開かれるのは、そこに記されたアリストテレス自身の瑞々しい観察である。そこには人間の生の営みを見極めようとするまなざしがある。わたしたちは政治学や政治理論はどこか机上の空論であると見なしていたりはしていないだろうか。この著作を読み進める読者は、今の現代政治において時に見失われがちな健全な政治のあり方と政治のあるべき姿とを見出すであろう。中でも印象的なのはアリストテレスのこの著作そのものがプラトンの国家篇を導きとしていることである。
     先に詩学を翻訳された訳者ならではの最新の研究動向を反映した訳注は議論の所在を丁寧に解説しながら、読者をより深い読解へと導いてくれる。アリストテレスの他の著作のみならずプラトンの国家篇での議論を突き合わせる訳注は、本書を読み解くためにだけでなく、広くアリストテレスの著作を古典として享受しようとする読者にとって得難い導きとなるものである。
     本書の解説は、本文の議論を拾いつつも、この著作が現代において如何に読み解かれうるかを正義論の文脈から読み解いていくものである。いまわたしたちが政治哲学において議論していることの根本に位置するアリストテレスの政治思想を明らかにするものといえよう。とはいえその解説は、読者に現代の書として政治学という著作そのものを今日という文脈に置こうとするものであり、むしろ本文を隅々まで読むことを求めている。2400年の時を超えてアリストテレスの肉声を響かせる待望の古典新訳である。

    0
    2026年02月02日

    Posted by ブクログ

     平易な訳で読みやすい。時代背景からくるわかりにくいのある部分に関しては、解説において丁寧に説明されているので、理解の助けとなる。解説を先に読むのもいいかもしれない。読後感に関しては、下巻を読み終えてからにしたい。

    0
    2023年11月12日

    Posted by ブクログ

    国制に関する3種2階層の類型化と実際はその中でも様々な形態や中間策の適用があると言うところまでは分かったけど他は中々難解で…自分の勉強不足を感じる。

    0
    2024年09月15日

    Posted by ブクログ

     政治学の概説書で良く紹介されるアリストテレス。云わく「人間とは政治的動物である」(本書では「人間は自然本性的に国家を形成する動物である」)とか、王制と独裁制、貴族制と寡頭制、共和制と民主制という6つの国制分類など。そうした概説書ベースの紹介でのみ知っていた著書『政治学』をやっと通読した。

     ホッブス以降の政治学、また近代国家における国家像をイメージして本書を読むと、これが政治学の本かと違和感を持つかもしれない。
     「善く生きること」が最も重要であり、アリストテレスによれば国家とは最高善を目指す共同体であり、人間は国家共同体に関わってのみ人間の自然本性を発揮できるということになる。

     「自然本性的」という言葉はアリストテレスの議論ではキーワードになるのだが、現代の感覚では何故そうなのか腑に落ちないところが多々ある。例えば国政に参画できるのはリーダーほかの「市民」であって、奴隷や女性は除外されていることなど、その考察はなされているものの、あまり納得できない。

     国制論では、各類型ごとの国制を論じ、併せて最善の国制について考察がされる。
     公職への参加資格やその選出方法について考察がされるところは議論として理解できるのだが、共同食事のことが重要なテーマとなることが良く分からなかった。

    0
    2023年08月16日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    国家とはどういうもので何を目指しているのか、そして最高の国家とはどういうものか、先人の見解も紹介しつつ考察していく本。
    国家を「人が善く生きることを目指す共同体」と位置付けて、その発生過程や基礎となる家庭の運営について考えるところからはじめ、プラトンなど先人の国家観を検討・批判する。そして国家を構成する市民を「任期の限られない仕方で公職に就ける人々」として細かく検討し、さらに国制を「どのような人々が権力を持つか」に着目して王制・貴族制・共和制・独裁制・寡頭制・民主制の6種類に分ける。当時初期の小規模国家の体制ととらえられていたらしい王政について考察してから、現実的に成立できそうな中での最高の国家について検討を重ねていく。当時ありがちだった寡頭制と民主制をうまく混合した政治制度を作り、中間層を厚くするのが良いというのがアリストテレスの考えで、ここまでが上巻の内容。
    女子供と奴隷は自然本性的に支配されるべき存在であるという前提から出発する序盤はさすがに少々面食らったけど、単純に権力を持つ人数の多さで国制が分類されるわけではなく、寡頭制は富を基準として権力を配分する正義を持ち、民主制は自由を基準として平等に権力を分ける正義を持つというのはなるほどと思った。
    プラトンの「国家」「法律」から継承した部分もありながら、細かなところの批判がたくさんあるのは対抗心が見えて面白い。

    0
    2024年07月17日

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