能田達規のレビュー一覧
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ネタバレこれまで有名なガリレオを読んでいませんでしたので読みましたが、
思ったことはキャサリンジョンソンさんと同じく幼少期に疑問が多い好奇心旺盛な子供でしたが振り子のなんとかかんとかの法則などあまり考えてもいないことに目が向くこともすごいなと思いました。
とても面白かったです。
そして正しい=常識?常識=普通という発想の中で思いましたが、
「正しい」というのは何が正しいのか?普通、正しい、常識というのは個人個人ではあるものの、この言葉を使ってみても、通じるのはなぜ?ということを疑問に思いました。
ニュートンのニュートン力学も合っている部分はあると思いますが、
アインシュタインが相対性理論を考案して、多 -
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サッカー界には付き物の、しかし意外に実情が知られていない「代理人業」を描いたシリーズの完結巻である。
帯にある
>「選手の人生を背負うのも代理人の仕事だ――。」
という印象的な言葉にもあるように、今回はサッカー人生の酸いも甘いも描きながら完結を迎えている。
Jリーグ入りを目指すチームたちが鎬を削る地域リーグの険しさ。
そこで戦った一人の偉大な選手の去就。
海外リーグを夢見る選手の決断。
色々な形で描かれた物語の結末は、しかし次の物語への門出でもある。
引退しても、夢破れても、彼らの人生は続くのである。
そして代理人は、そんな彼らに常に付き添い続ける存在である、とこの物 -
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ネタバレまさかのハルちゃん&エリちんが登場する3巻である。
前作「ぺろり!スタグル旅」で主演した二人だが、今回は先輩代理人の桐谷さんの元同級生として登場している。
チョイ役だが、前作ファンにとっては嬉しい出演である。
題材としては「新シーズン開幕直後の浪人組」や「代表の価値」、あるいは「バブルの弾けた中国サッカー市場」といった話題が物語られている。
また、CASE:14【アドバイス】における契約選手へのアドバイスの在り方や、CASE:16【代理人囲み】におけるファンと代理人の関係性など、現場の人間への取材があってこそのエピソードも印象的である。
サッカー好きにとっては興味深い内容が多く、 -
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ネタバレ外様からはなかなか見えてこない、サッカーの代理人業を描いたシリーズ二巻目である。
今巻はシーズンオフに起こる移籍模様が描かれていて、まさにこれこそ代理人業の本題とも言うべき内容が目白押しである。
主人公が推薦した監督によって降格が決定したドサンコーレ札幌。
監督の留任が決まりつつも、こちらも同じく主人公の事務所に所属するチームの中心選手・佐藤大和の動向もまたこの巻前半のトピックになっている。
代表選手にとって二部に落ちたチームは難しい部分が多いし、別のチームに移るのは珍しいことではない。
ただ、その背景にある、ファンには見えてこない実情が垣間見える「CASE:7【思い出アルバム】 -
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ネタバレサッカー界の裏舞台で活躍するサッカー代理人を描いた物語シリーズの第一巻である。
サッカービジネスを描くことにかけては業界でもピカイチの能田さんがついにこの業種に着手したかと、否応なしにワクワクさせられるシリーズだ。
この一巻からしてすでに物語は色濃い。
海外移籍に反対する婚約者両親との対峙に同席したり(CASE:2【キャリアプランニング】)、タイリーグ所属の選手の給料未払いを解消するためにタイに飛んだり(CASE:3【タイでバカンス?】)、彼らの働きぶりが多岐にわたる様をよく描いている。
一方で、J2J3よりタイリーグ1部の方が待遇もよく給料が高い(同じくCASE:3)といった世知 -
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ネタバレスタジアムグルメからサッカーを覗く異色のサッカー漫画、完結となる5巻である。
完結だからと言って何かがあるわけではなく、むしろ新シーズン開幕直後に完結という宙ぶらりん感もあるが、この作品に限っては気にすべきではないだろう。
モデルになっているクラブの昨今の阿鼻叫喚を思えば、ここでの店仕舞いはむしろ素晴らしく優れた撤退戦術に違いない。
内容についてもいつも通りであり、ファンの悲喜こもごもや遠征での観光などもそっと添えられた形で変わらずゴールまで突き進んでいる。
楽しく読ませていただいたシリーズ全体の評価も含めて、ここでは星五つで評価している。
能田さんの次なるシリーズにも期待したい -
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女子サポ二人によるアウェイ遠征でのスタグル巡りを描いたシリーズの二巻である。
今回は山形、横浜、名古屋、湘南、熊本、水戸、徳島、長崎が収録されている。オプションとして最後に、水戸とコラボしている某アニメを模した作品の応援上映に行った二人が描かれている。
改めて二巻を読んでいると、味わい深い作品だなと思う。
前巻では「爆発力に欠ける点は否めない」と星四つ評価をしていたが、写実的にスタグルを描きながら応援するちーうの勝敗に一喜一憂する様は、それ自体が一つのドラマであるのも確かだ。
おそらくは、この作品の楽しみ方が体得できたのだろう。今回は一巻以上に楽しく読ませていただけた。それゆえに、 -
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相変わらずごく真っ当に実際のサッカーの現場を描くこのシリーズは、6巻ではオーバートレーニング症候群について少しと、次巻に続く形で代理人についても描いている。
ストーリーとしては中川さんの恋愛模様が進行していて、プロポーズから親への挨拶まで行われていて非常にコンパクト。この辺のテンポ感の良さはさすがだ。
代理人の登場で、改めて問われた「将来の人生設計」に頭を悩まされるカジだが、どういう答えを出すのか、どんな風に物語が進行していくのか次巻を楽しみにしておきたい。
さらっと審判による笛の違いに触れていたり、現代DFに求められるのはボール奪取能力だと触れていたり、部分部分での内容も濃く、今回 -
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五巻ではパンサー大阪との対戦を収録、主人公・カジの恋愛模様やレフティモンスターとあだ名される外村の新加入など、次への溜めも置きながら物語を閉じている。
どう見てもフォ○ランなカルロス・バストスについて、「N2ではファインゴールばかり。彼はN2を舐めている」と喝破し、彼との絡みで外国人監督を呼ばざるを得ないパンサーの苦境など、前回に引き続き鋭い論考を物語に加えている。
その一方で、上述したような看護婦・中川さんとの恋愛模様だとか、なかなか勝ちを拾えないで苦境に立たされている中での新加入選手だとか、物語の体裁も十分に整えてあり、両面において隙が無い。
良いシリーズである。文句なしに星五つ -
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データからサッカーを読み解くサッカーシリーズの第三弾である。今回は予算規模で差の大きいチームとの対戦である千葉戦、監督交代によって勢いに乗っている(はずの)岐阜戦、元愛媛の選手が在籍する因縁のある札幌戦(の途中)まで収録されている。
データから見るサッカーという作品のベースが今回もきっちり描かれていて、それも試合そのものへと大きく影響する形になっているのはさすが。
ヒロインらしきキャラの登場も含め、少しずつ物語は乗ってきている印象である。物語の熱さはそこまでではないが、丁寧にテーマに沿っている描き方がさすがの手並みであり、星五つで評価したい。