おぐちのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
周囲に不幸を呼ぶ体質で悩む会社員・近澤朝陽は、同僚の瀬戸内詩矢に巻き込まれる形で、人の世と隔絶された異界・隔世の調査機関である『隔世調査委員会』に入ることに。
自分のことがわからなくなる駅、七日間見ると死んでしまう夢の世界など、様々な事件を解決しながら、朝陽は自分の体質のルーツや詩矢の過去に迫っていく。
異界の調査をする組織に属することになった、不幸を呼び寄せる女性会社員と、ちょっと怪しげなその先輩とのバディホラーミステリです。
帯には最恐ホラーミステリとか書いてありますが、あまり怖くはなくさっくり読めます。
周囲に不幸を呼び寄せ遠巻きにされるの本当にキツいと思うんですけど、自暴自棄になったり無気力になったりせず、ちゃんと働いたり、機会があれば自分の状況を変えようと動ける&あまり親しくない人でも助けようと力を尽くせるのは本当に善良な人間。主人公応援できます。
きさらぎ駅とかひとりかくれんぼとか、既存のオカルト話がベースになった話が多いので、少し知っていると類似点や違いなどをより楽しいかなと思います。
続編ありきの内容なので、これだけ見ると少し消化不良というか、物足りなさはあるかもしれません。いつか続き出るのかな? -
Posted by ブクログ
初のミリタリ小説
初のライトノベル系作品
ご縁があって気になったので手に取らせていただきました。
主人公<ヴェロス>の豪快さといい、空を掛ける飛行機たちの清々しさといい、読んでいて気持ちのよくなる一冊だったように思います。
既に絶版しちゃっているとのことらしいですけど、今後新たに読まれる方のために軽い感想を書いておきます。もしよければ、ご参考までに。
【本作の魅力】
・主人公が豪快で、性格がわかりやすい。真っ直ぐで無鉄砲なところが魅力的である
・ミリタリ系の専門用語がキツすぎなくて、知識のない人でも割と読みやすい。
・感情のぶつかり合いを軸に据えた台詞が多く、10代の方とかでも楽しめるのかなと思った。
【物足りないと感じた点】
・主人公以外のキャラクターが影が薄いように思う。さらりと読んでしまったけど名前もほとんど覚えていない。
・飛行機の戦闘ではなく、レース中心の物語なので映像的な魅力が薄い。文体が普通というか説明口調に書かれているので、動きを体感できるような表現は見受けられなかった。ただ、レースに絞ってアイデアを厳選したのは、一般化されていないという点で非常に良いと私は思う。