高木徹也のレビュー一覧
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こんなことで、死にたくなかった
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法医学の話
少女漫画としては異色の法医学の話。死を扱う話だけにグロテスクなものになりがちだが、少女漫画特有の美しい絵柄でさらりと描き出している。
いじめや 失恋 等の話と死に方 法医学の話をうまく絡めてストーリーを展開している。ストーリー構成力がずいぶんある作家だと感じる。
絵柄も丁寧に美しく描き出されている。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレタイトル通りの話。
昔、知人の知人がお風呂場で滑って頭を打って亡くなった、という話を聞いたことがある。それで死因をそのまま言うわけにもいかず、不慮の事故で、と話していたと聞いた。今では死因なんて遺族に率直に聞く人はいないと思うが(昔もだったのだろうか、子どもの時だったので、よく分からなかった)、当時その話を聞いたとき、何故隠しておかなくてはいけないのかが分からなかった。お亡くなりになったのが比較的お若い時だったようなので、そう言った原因だったかもしれない。
この本の中で、驚いたのは柩の中のドライアイスによって窒息死という死因。え、苦しくなったら立ち上がればいいんじゃない?と思ったが、お酒を一杯やりながら、故人との別れを惜しんでいて、そのまま寝込み…という状況を聞かされるとなるほどなあ、と思った。想像力が足りなくていけない。
また、法医学では大変高名な上野正彦先生が腹上死を研究されていたとは知らなかった。確か水死で死体が浮き上がってこないようにするにはどれくらい重りをつけるのか、という研究をしていた、というのは先生の著作で読んだことがあった。
パンが詰まりやすい、というのも意外だったなあ。最近、友人がパンを食べているときに喉を詰まらせた、と言う話を聞いて、やはりパンは詰まりやすいのか、と身近なところで実感した。
法医学者の間で「年を取ると山菜を採りたくなる病にかかる」とまことしやかに囁かれている、と言われるのには笑った(笑っちゃいけないんだろうが)。
雪下ろしで亡くなる、という話。これも子どもの頃だが、その年の北国は大変な大雪だったようで、雪がその重みで屋根を潰し、下敷きになった家族が犠牲になった、ということがあった。そして出稼ぎにでていた男性が「俺が家にいれば…」と泣き崩れていた、という新聞記事があったことを覚えている。今でも出稼ぎがデフォルトになっているのか、私には分からないが、雪下ろしが重労働であることは容易に想像がつく。過酷な労働はして欲しくないが、せざるを得ないという背景に対応する具体的な案は出てこないなあ、と思う。お医者さんの立場から言えば、急な運動は控えましょう、としか言えないが、やらざるを得ないときはあるわけで。
誰もが誰も、満足するという解決案がある、ということは少ないのかもしれないな。 -
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Posted by ブクログ
高齢者の仲間として、読んでおいて損はない?まさかの死亡のリスク回避のための解説本。いや、あんまりも心配し過ぎるのもアレかとは思うが、私のような鈍感人間には丁度良いのかもしんない。
法医学者の著作にしてはやさしい文章で、経験豊富な法医学者なので適度に専門的、しかも不審遺体の解剖数は日本1、2位を争うそうで、これはミステリに使えるな、というのが幾つもあった。ニ部仕立てでレビューする。
先ずは全49例のうち、自分に見事に当てはまるなという事例を4点。
●お風呂で死ぬ。
表紙の絵ですね。風呂溺、美穂りんの死因にもなった「ヒートショック」ですね。私、何度も入浴中にうとうとしますが、あれは居眠りではなく「一過性脳虚血」による「気絶」なのだそうです。一度はお湯が冷たくなるまで気絶していたこともあったっけ(^^)。気をつけたい。
●歯が抜けて死ぬ。
歯周病により歯茎は腫れ、歯周炎になれば気付かぬ内に骨は溶け抜ける。一本抜けると続けて周りも抜けてゆく。歯周病患者はアルツハイマー型認知症の発症リスクが1.7倍も高い。更に誤嚥性肺炎を起こす細菌の多くは歯周病の原因菌である。しかも抜歯した後のケアを怠れば、1週間で細菌が血流に乗り、感染性心内肺炎で死亡するケースあり。最近抜歯したばかり。歯周病というよりか、歯のヒビだったが、抜歯したのに、まだその周りの歯がヒビ割れしている模様。いやだいやだ。
●つまずいて死ぬ。
足裏の筋力不足でつま先が下がる(下垂足)。で、転んで骨を折る。で、死ぬ。私は若い頃からつまずき易かった。6年間柔道をやって、すり足が身についているからと思っている。最近は筋力不足もあるかも。昔は転んでもくるっと回って受身などしてた(土の上で痛かった)。気をつけながら歩きたい。
●作り置き料理で死にかける。
再度火をかけても食中毒を起こす細菌はウェルシュ菌と言い、自然界に広く、特に牛や鶏、魚が持ってる。温度など物理的刺激に耐久性高く、無酸素で増殖。毒素エンテロトキシンを出す。腹痛、嘔吐、下痢症状、高齢者ならば脱水症状から致命的な結果にいくかも。再調理するときには空気が入るようによく混ぜること。
ミステリネタになりそうな事例5点。実際、高木さんはドラマや映画の監修を多々してるそう。
●押入れに頭をぶつけて死ぬ。
布団の上で亡くなり目立った外傷がなくても、外力原因で、亡くなることはある。「慢性硬膜下血腫」では、高齢者の脳は小さくなっているから脳を包む硬膜と脳の間に隙間ができ、その間の架橋静脈が僅かな揺れで切れることがある。自覚症状なく放置すれば内出血が溜まり死に至る。これを人為的に起こせば完全犯罪だけど‥‥。
●エアコンで死ぬ。
高齢者は感覚が鈍くなるから、冷房を間違えて暖房スイッチを押して、そのまま亡くなることがままある。これを人為的に起こせば‥‥。
●軽い交通事故で死ぬ。
遅発性外傷性脳内出血で、当初のCT検査では気が付かない場合がある。最初病気死亡かと思われたが、実は軽い交通事故原因だった。それによって、保険額も大きく変わる。それをめぐってドラマを作れば‥‥。
●葬儀場で死ぬ。
今日は告別式。亡くなった人の棺の前で、親族が頭を入れるようにして亡くなっていた。前の日の通夜で大いに飲んでいたし、急性心不全だったのね、後を追ったのね、と処理されそうになる。ところが、これは二酸化炭素中毒だった。遺体保存のドライアスによるものだった。これはミステリネタになるのでは‥‥。
●庭いじりで死ぬ。
脚立を利用する時は、天板の上に立つ、座るは勿論、跨いでもいけません。バランス崩せば掴むところ無いため、地面に叩きつけられ、頭蓋骨骨折、脳挫傷、大動脈破裂、内臓損傷に至るから。中には服が枝に引っかかって、偶然首吊りの体勢になり窒息死した例もある。⸺この例は、人為的に起こすことはできるのでは?
さて、どなたかミステリ書きませんか?
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Posted by ブクログ
人生で死を迎えるのはただ一度。
なのに、まさかこんなことで死ぬことになるとは。
法医学者が語る、まさかの事例49と医学的事象を解説。
その予防策についても語る。
・はじめに
1章 日常生活に潜む死の危険 2章 家庭内に潜む死の危険
3章 外出先に潜む死の危険 4章 レジャーに潜む死の危険
5章 人はなぜ老いて、死ぬのか
・おわりに
それらは主に65歳以上の高齢者の事例。
パン、お風呂、性行為、こたつ、エアコン(夏に暖房)、
薬の包装シート、ペット、ゴミ屋敷、くしゃみ、蚊、
徘徊、ジョギング、カラオケ、庭いじり、サウナ・・・etc。
ごく普通の日常に潜んでいる、死の原因。これが現実。
老化が如何に多くの死を引き起こすと考えると、
ゾッとしてきます。これは心して生きていかなくちゃ。
でも、食中毒や熱中症、頭をぶつける、つまずくのように
他の年代の人にも起こりうることも、潜んでいますね。
葬儀場の死がドライアイスとは、盲点でした。 -
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