原真人のレビュー一覧

  • アベノミクスは何を殺したか 日本の知性13人との闘論

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    禁じ手と言われる異次元金融緩和や、財政ファイナンスを政府と日銀がグルになって10年以上の長きにわたって施行した結果、この国の財政はほとんど修復不可能な領域にまで達してしまった。
    そのツケは、未来の国民に残されている。責任を取るべき一人は死亡し、もう一人はのうのうと退職後の生活を謳歌している。許されることではない。

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    2025年10月28日
  • 日本銀行「失敗の本質」(小学館新書)

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    2013年-異次元緩和は成果を挙げられず、時間の空費
    追い詰められ、2016年01月マイナス金利・・・不評だが
    2019年01月黒田総裁 人口減少・高齢化潜在成長率低下
    「長期化リスク」を否定していた

    「失敗の本質」
    ①曖昧な戦略目的   「デフレ脱却」とはなにか?
    ②短期志向の戦略立案 「2年で達成」
    ③空気の支配・非科学的思考「アベノミクス成功」連呼
    ④進化しない戦略    代案なき政策の長期化
     敗北の想定はあり得ない 精神主義の悪弊
    ⑤属人的な決定プロセス リフレ派に席捲
    ⑥修正されない組織とりあえず現状維持 失敗を認めず
    ⑦結果よりプロセス重視 やった感よりやってる感
    ⑧言葉を奪った組織 セントラルバンカーの苦悩
    ⑨繰り返される大本営発表 真実を伝えない会見
    ⑩財政ファイナンスの罠 

    人口減少と高齢化 団塊Junior
    ⇒社会保障制度の再構築

    株価下支え 〇〇プット バブルを拡大→ショック
    米国の家計債務13兆$ リーマン超える
    トランプは株バブルで再選を図る
    自分ファーストであって国民・国家は何も無い

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    2019年05月01日
  • アベノミクスは何を殺したか 日本の知性13人との闘論

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    アベノミクスの名の下、リフレ派がやりたかった事は政策では実を結ばず、結局はコロナやウクライナ、ガザといった世界の不安定化によって目的に向かいつつある様な感覚がある。日本一国ではどうしようもなかったと考えると忸怩たる思いがある。

    金融緩和の代償として背負った一層の財政不健全。
    日本国債が潮を引くように買い手が付かなかった時、この国はどうなるのか。その潮目を体験して初めて後の世代への贖罪となるのかもしれない。潮目を延命させるのは正に無責任であるように思う。

    所で黒田前日銀総裁は退任後これほど短期間に私の履歴書の執筆を引き受けたのだろう?
    もしかすると後に成れば成る程自らの政策の粗が晒されるのを警戒して、今の内に引き受けてしまおう、と考えたのではないか?と思わず勘繰ってしまう。
    又、官僚の私の履歴書は基本つまらない。ホントただの履歴書を読んでいるよう(今連載中の武藤元財務次官しかり)

    江崎書店袋井店にて購入。

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    2024年01月14日
  • アベノミクスは何を殺したか 日本の知性13人との闘論

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    アベノミクスの名付け親である朝日新聞記者原真人が、
    13人の論客と、アベノミクスの功罪について語り切る。
    原はもともとこの経済政策を揶揄して「アベノミクス」と表現したのだが、
    後にこれは政策を礼賛する言葉になっていったという皮肉。
    失われた20年を30年にし、財政をさらに悪化させ、官僚の役割を破壊し、
    円安で国力を失い、、アベクロの政策のダークサイドが浮き彫りになってくる。

    唯一の光明は株価の上昇。
    もっとも安倍元首相はそれだけを狙っていた節がある。
    株価が上がってもほとんどの国民には何の関係もないのだが、
    資産家が喜び、何となく日本全体の雰囲気だけはよくなる。
    これには成功した。

    しかし、病人にドリンク剤を与えるようなもので、一時的には元気になっても、
    長い目で見れば衰弱が進む。
    それでも政策を変えず、変えられず、出口戦略が取れず、現在に至る。
    黒田日銀総裁の後を引き継いだ植田さん、来年2024年は動かざるを得ない。

    しかし、、、
    この13人とて皆が同じことを言っているわけではない。
    アベノミクスが失敗であることは共通するが、
    ではどうすべきか、ということになるとバラバラになる。
    その中で政策を選ぶのは政治家、ということに無理がある。
    岸田さんに期待できないのは当然だが、では誰に?
    となると、難しい。
    というか、一人の人に決断させる時代ではないとも思う。
    しかし何もしないわけにはいかないわけで、、、

    成長はいらない、という方もいた。
    一理あるが、しかしそうなると、中国がその経済力を背景に
    軍事力を拡大し、日本を支配しようとしたらどうするか、、
    という議論が必ず出てこよう。
    一国だけでどうなるものでもない。

    一人当たりGDPは人口が少ない方が高まる、という議論もあった。
    であれば日本も道州制にして、その範囲でGDPを競えばよい、とも思う。

    富は偏在する、多く持つ人がそれを再配分するのは無理、
    であればそれを行うのは国しかない。
    今その機能がおかしくなっているから、貧困格差が拡大している。

    経済、と言っても外交、内政、福祉、すべて絡まってくる。

    政治に期待できないと思う一方、かじ取りは必要なのも事実。
    どうしたらよいのだろうか?
    DXを利用した直接民主主義で解決、なんてものではない。
    わからない、、


    第1章 すべてはクルーグマンから始まった

    翁邦雄 リフレ論を巡る「岩田‐翁」大論争の当事者
    白川方明 元総裁が語る「民主主義と中央銀行」

    第2章 財政破綻、日銀破綻もありうるのか

    藤巻健史 異次元緩和の危うさを最も厳しく問うた
    中曽宏 金融危機は、また来るか 
    石弘光 平成は「財政不健全化の時代」だった

    第3章 成長幻想も経済大国の誇りも、もういらない

    佐伯啓思 アベノミクスをなぜ見放さないか
    山口二郎 「より良い未来」をあきらめた民意と長期政権
     藻谷浩介 人口減日本の未来図は十分に描ける

    第4章 エリートの背信が国民益を損なう

    門間一夫 「効果なし」でも、やるしかなかった
    柳澤伯夫 正論を吐かぬ主計局の責任は大きい
     石原信雄 「官邸の大番頭」が語る官邸と官僚

    第5章 モノあふれる時代の「ポスト・アベノミクス」

    水野和夫 アベノミクスの本質は「資本家のための成長」
    小野善康 デフレとは「お金のバブル」

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    2023年12月19日
  • アベノミクスは何を殺したか 日本の知性13人との闘論

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    「失われた20年」を是正すべく歓呼の声を持って迎え入れられた「アベノミクス」は、後世に莫大なツケを残し壮大な失敗に終わろうとしている。

    かくいう私も当初はクルーグマンの提言に魅力を感じていたひとりではあるが。

    「アベノミクス」が危うい、目標達成が困難かもしれない状態になってからも株価が上昇したという成果のみを誇り、軌道修正をしなかった罪は限りなく重い。
    政府と日銀がタッグを組み、自らの政策について説明責任を果たさなくなり、軌道修正どころか意地になって大規模な金融緩和を進めてきたその姿は、金融政策の独立という側面からも異様な感じを受けざるを得ない。

    未だに2%のインフレ率が達成されていないと言い張る日銀は、庶民との生活感覚が違いすぎてないだろうか。専門家でない私にはどのデータを見ればそう解釈できるのかがまるで分からない。

    またメディアの罪も重いと思う。ようやく「アベノミクス」批判も聞かれるようになってきたが、かなり早い段階で「アベノミクス」は上手くいかなかもしれない兆候は出ていたはず。おそらく一強の安倍さんに忖度して批判をしてこなかったのだろう。その罪は限りなく重い。

    この大規模緩和からの出口戦略が見出せない今、一部の人が主張するように日本にハイパーインフレが起きて、人々が塗炭の苦しみを味わう事がないように祈るばかりだが、本書を読んで感じることは、人々が価値観を大きく変えないといけない時代になったのかなと強く思う。

    もしかしたら、今こそ偉大な哲学者が必要な時代かもしれない。

    あと自己防衛できる人は、ドルを少し持っておくような保険をかけて自己防衛するしかないかもしれない。

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    2023年11月26日
  • アベノミクスは何を殺したか 日本の知性13人との闘論

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    リフレ派の言うことは端から信じていなかったが、あれだけの社会実験をやったのだからこういう総括は必要だ。結局小野氏が言うように将来不安に備えた貯金を取り崩してまで欲しいものがなくなったバブル以前の中高年世代と、貯金もなく欲しいものも買えない氷河期以降の世代がお金を使わなくなったことがデフレの真因だろう。お金を市場にジャブジャブ流したって銀行の当座預金に積み上がるだけでインフレは意図して引き起こせない。そしていざインフレになってみると『こんなはずじゃなかった』って世の中になってる。一体アベノミクスって何だったのか。手段はおろか目的からして間違ってるじゃないか。冗談もほどほどにして欲しい。
    リフレ派に担がれた安部元首相は単に間抜けなだけだが、黒田の無責任と不誠実さは許し難い。こういうところに日本の劣化を見せつけられるようで、本当に嫌になる。植田総裁の良心に期待したい。

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    2023年11月02日
  • 世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本主義

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    グローバリゼーションとポピュリズムの中で、揺れ動く、民主主義と資本主義
    四名の知性が語る現代と未来

    1 世界の未来 エマニュアエル・トッド 私たちはどこへ行くのか

    ・核家族こそが人類の最初の家族システムだった
    ・今見られる政治的な代表制という仕組みは、それが民主的なものであれ、寡頭制的なものであれ、むしろ古い過去から残り続けたものであるとわかったのです。
    ・民主主義は、人間の小さなグループが自分たちの間で組織したものでした。そしてそれはいくらか排外的だったのです。
    ・この排外性は民主主義と反対のことではなくて、民主主義の始まり、あるいは再登場の始まりなのです。
    ・高等教育というのは、体制順応のための制度として優れているのです。
    ・民主主義がないところというのは、EUレベルのように、人々が投票するに、それが考慮されないところのことです。
    ・日本は大国であることをあきらめてしまった。それは、日本が人口減少を受け入れているのは明らかです。日本はあきらかに自分であることを選択したようです。

    2 民主主義の希望 ピエール・ロザンヴァロン

    ・選挙が民主主義に次第に成果をもたらせなくなった。
    ・人々は選挙が民主主義にとって本質的な三つの機能を果たすことを期待してきたから。
     ①代表という機能
     ②政治的な各種制度や統治する者たちを正当化する機能
     ③議員たちをコントロールする機能
    ・選挙は今日、代表する能力を減じてしまっている。それは、社会学的な理由と制度的な理由があります。
    ・民主主義の中心にきているのは行政権力の選出です。
    ・一人ひとりがそれぞれ特異な存在になっていて、個人主義の発展とつながった社会的アイデンティティの時代に突入している。
    ・今や社会とは、たくさんの少数派の被っている境遇の集まりになっている。「人民」とは、たくさんの小数者のことになっている。
    ・行政権力が強くなるという流れの中で、議会の機能は縮んでいる。
    ・民主主義の進歩が意味するのは、今やそれを複雑化し、主権について複数の形を設けることなのです。一般意思を表現するチャネルを多元化し、人々を代表する仕方を広げなければなりません。

    3 資本主義の限界 ヴォルフガング・シュトレーク

    ・国家が市場に組み込まれるようになると、国家は市民よりも「市場の力」によって、支配されるようになる。
    ・最も重要な要求は、自由貿易の制限と移民規制だ。それは、住民の経済的地位をこれ以上に低下させず、社会生活を崩壊させないようにするためだ。
    ・軍事的敗北と、国内の経済的・社会的後退は、保護主義と孤立主義を約束したドナルド・J・トランブの大統領選出にもつながった。
    ・資本主義は常に安定した国際秩序 特に信頼できる資金と、帝国主義的な平和を周辺に提供できる海運国を必要としてきた。
    ・重要な転換点は、EU離脱を決めた英国の国民投票(2016年)だった。
    ・政治的主体が、グローバル経済の中で生き残り繁栄するには、どの程度大きければ十分か、もしくは大きすぎるのかという問題だ。
    ・ドイツはユーロ圏の成長と繁栄の極みであり、この文脈でのみ、経済状況と政治状況を説明できる。
    ・ドイツは工業生産が集中しており、完全雇用、財政黒字につながる高い税収、最近では安定した収入分配がある。
    ・財政的な余裕があったため、メルケルの政府は、ドイツの福祉国家に手をつけなくてすんだ。

    4 分断の克服 ジェームズ・ホリフィールド

    ・現代の移民政策は、治安・人権・文化・市場(経済)の四つの側面が入り混じっていると理解するのが重要です。
    ・米国、ドイツ、スイスなど多くの欧米諸国は、労働力確保の必要性から、移民を受け入れる決定をしている。
    ・移民をめぐる議論は時に、大きく変更します。多くの人々にとって、移民が「脅威」と映るときです。移民は物質的な脅威、安全保障上の脅威ともなりえます。
    ・日本は英国と違って、「単一文化の閉ざされた国だ」といった神話を信じています。
    ・自由貿易協定は、米国、カナダ、メキシコに経済成長をもたらしました。地域統合は欧州統合と同様に極めて重要です。人の移動と進歩との好ましいサイクルを築くことができれば誰もが利益を得るシナリオとなるでしょう。

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    2022年06月02日
  • 世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本主義

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    世界情勢と日本の動向を様々な評論家が分析した一冊。

    ヨーロッパ中心なのは仕方ないが、勉強にはなった。

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    2020年02月17日
  • 日本銀行「失敗の本質」(小学館新書)

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    安倍・黒田が主導した異次元緩和政策を、旧日本軍の太平洋戦争敗戦になぞらえて痛烈に批判する。

    安倍政権開始から6年が経過したが、今のところ経済は(少なくとも見せかけ上は)堅調だ。これに伴って政権の基盤は安定しているし、国民の支持も大きい。が、事実上の財政ファイナンスを続けて将来にツケを回し、緩和政策の出口も見えなくなっている。一時的な好調の間に取り組むべき成長戦略も手がついていない。政権批判を許さない安倍一強ムードが続くなか、いびつな政策はいつまで続いてしまうのか。

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    2019年09月16日
  • 日本銀行「失敗の本質」(小学館新書)

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    本書は表題からよくあるアベノミクス批判本かと思ったが、読むと内容は実に堅牢で説得力がある。
    アベノミクスについては今現在も賞賛派と批判派がバトルを繰り広げているが、安倍政権の支持率をみても、政治的には一定の成功を収めたといえると思う。
    しかし金融政策としてみると、振り回されて翻弄された「日銀」はやはり「敗北」したのではないかと思った。
    日々経済新聞を読んでいても、数年単位の経済の動きを把握することはなかなかできないが、本書で日銀の活動や考えの変転を読むと胸にストンと落ちる思いをもつ。それにしても一国の金融政策や政治を司るエリートたちがみな短期的な視点のみを追求し、課題を先送りしていて良いのだろうかとの懸念を抱いた。
    本書を、小生のような素人にもわかる「日銀ウオッチ本」として高く評価したい。

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    2019年07月31日
  • 世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本主義

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    ネタバレ

    世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本

    【1】 『世界の未来』 エマニュエル・トッド
    ●私たちはどこに行くのか
    はじめに「核家族」と「民主主義」があった/英米で再登場し、欧州大陸で消える民主主義/民主主義の土台を崩す高等教育/家族の形と民主主義の形/民主主義は普遍的ではない/「場所の記憶」という視点/大国であることをあきらめた日本/子供を増やしたければ、もっとルーズに/中国が直面する人口動態の危機/私と日本との関係

    【2】 『民主主義の希望』 ピエール・ロザンヴァロン
    ●ポピュリズムと21世紀の民主主義
    ●政治に思いを届けるには
    ●投票日以外も主権者であれ

    【3】 『資本主義の限界』 ヴォルフガング・シュトレーク
    ●グローバリゼーションと国際国家システムの危機
    ●資本主義社会の敗者に目を向けよ

    【4】 『分断の克服』 ジェームズ・ホリフィールド
    ●移民政策に失敗した国は、21世紀の負け組になる

    民主主義と帝国主義、核家族と大家族、ポピュリズム、資本主義、格差。
    こういったキーワードに関して4名の社会学者が論じています。
    大半のページがエマニュエル・トッド氏へのインタビューです。この人、ユニークな視点と歯に衣着せぬ物言いで人気があるのがわかります。
    他の方々は学者っぽい視点で、解決策が今一つ腑に落ちないところがありますが、現在世界が直面している問題を知る上では役に立ちました。
    日本の新聞も、本誌でこういった論客の意見を掲載して欲しいものです。
    まあ、人気は出ないでしょうが・・・

    竹蔵

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    2026年08月27日
  • アベノミクスは何を殺したか 日本の知性13人との闘論

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    アベノミクスの問題点は分かったけど、何が死んだのかが分からなかった。カンフル剤のような政策で、未来の需要の前借りというのは理解したし、もっと身の丈にあった成長を求めるべきだったのもわかるし、当時の近未来=今の円安現状も当たってるけど、アジテートするのも政治家の役目ではあるはずで。

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    2026年05月31日
  • アベノミクスは何を殺したか 日本の知性13人との闘論

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    「輪転機をぐるぐる回して、日本銀行に無制限にお札を刷ってもらう」「建設国債を大量に発行し、日銀に引き受けさせる」
    安倍総裁が選挙演説で口にしたこの言葉は、にわかには信じられなかった。立派な財政ファイナンスではないか。しかもそれを大衆の前で堂々と言うなんて。
    その後、選挙で大勝して政権に返り咲いた安倍自民党は、アベノミクス=異次元金融緩和を進めていく。
    当初こそ、円安や株高によって成功したように見えたのかもしれないが、現在になってその副作用が目に見えるかたちで明らかになってきた。そして、本当の地獄を見るとすればこの後だ。安倍氏の死により風化させるのではなく、どのように合意形成がなされていったのかも含めて、しっかりと振り返っておく必要がある。

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    2023年09月09日
  • アベノミクスは何を殺したか 日本の知性13人との闘論

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    正直、話題が難しすぎて、アベノミクスはどのような成果や弊害があったのか、今後の影響は?ということが全く分からなかった。
    私は経済学には全くのど素人で、行動経済学に「なるほど」と関心を抱く程度だ。
    ミクロ経済もマクロ経済もリフレ政策もMMT(現代貨幣理論)もよく知らない。

    異次元の金融緩和とやらで、国債をバンバン発行し予算編成する近年の日本の政策は問題ない?
    政府の借金は年々増え続け、今や約1200兆円を超えている。
    高橋洋一氏などMMTという新しい理論を根拠に全く問題ないと言うが不安だ。
    返済計画の立たない借金を積み重ねて本当に大丈夫?
    MMT理論の前提条件である経済成長のきざしも見えないし、その場しのぎの現金ばら撒き対応にしか見えない。
    原発の核燃料廃棄物の処理計画が破綻しているように、国債の借金返済はしなくても大丈夫という理論は正しいの?

    10年間のアベノミクス政策を経た現状。
    ・円安・株高になり良かったらしいが、アベノミクスと円安・株高の因果関係は不明瞭らしい。
    ・当時1ドル70円まで行った過度な円高から100円程度の円安になった時は「良かった」が、近年の150円という安過ぎる状態は良くない。
    ・雇用状況は良くなったが、非正規雇用のため給与は増えず、中間所得層が減り所得格差が開いた。
    ・富裕層と大企業は財産を増やしたが、中間層以下には恩恵はなかった。
    ・経済成長のけん引役になる新しい産業は生まれなかった。有望だと思っていたデジタル技術は逆に世界からかなり遅れてしまった。
    ・3.11の後で地球温暖化対策も急務だったので、自然エネルギー開発に期待していたが原子力依存から脱却できなかった。

    本書を読んで分かったこと。
    ・現在の経済理論は、経済成長ありきの原理である。
    ・リフレ政策(後にアベノミクスと呼ばれる)に(白川が総裁時の)日銀と財務省は反対だった。
    ・日銀の独立性確保が問題視される中、安倍内閣はリフレ派の元財務官僚の黒田を日銀総裁にした。
    ・「中央銀行がインフレ的な政策をとればインフレが起こる」という考えは間違いであることが証明された。
    ・日本の高齢者は金持ちだが金を使わない。若者は未来に不安だから金は使わず貯蓄に回す。
    ・日本社会は現状を維持することで精一杯になっている。
    ・成長戦略は必要だが、成長の先にどんな社会を作りたいかを考えている人はいない。
    ・より良い未来の構想がない政治には継続安定を求めるしかない。
    ・日銀の使命→物価の安定を維持すること。
    ・日本は理論を変更する(過ちを認める)のを嫌がる。一度はまり込んだら引き返す決断が遅れがち。
    ・民主的な政治が続くためには、時々政権交代があった方がよい。その方が、国民の声が反映されやすくなる。
    ・政権交代のたびに、役人がコロコロ変わる人事はよくない。


    何かの知識を得たいと思ったら、類似の本を10冊くらい読むのがいいという。
    まず基礎知識のために3冊、次に視点の異なる本を3冊、最後により専門的な内容のもの。
    基礎知識は池上彰、佐藤優のお二人から得るのがいいと思っているが、それ以外ではどこから情報を得ればいいか困っている。
    好き嫌いで主観的評価に偏る人が多いので、客観的評価を行なえる人を見つけたい。
    本書で沢山の人の意見を聞くことにしたのは、共通認識と個人的な偏った意見を知るため。

    本書は日銀関係者が多数登場している。
    アベノミクス下で起きている現実の課題をどのように分析し、どう対応してきたかという様子がよく分かる。
    白川方明・日銀元総裁、中曽宏・黒田日銀時の元副総裁、藻谷浩介・エコノミストの3名はもう少し意見を聞きたいと思った。

    「金融政策の過失は証明できない。500兆円の国債購入、30兆円の株式買い上げの是非を裁判で判断することはできない。」
    と書いてあった。
    アベノミクスの成果や弊害も、結局は各個人の判断にゆだねるしかないということか。

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    2023年08月22日
  • 世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本主義

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    資本主義のこれからを知るために手に取った。止まることが許されない資本主義。今必要なのは速度を落とすこと。貧富の差は拡大し続ける社会で、ヒエラルキーの下層にいる人たちの声を吸い上げる必要がある。

    アメリカの移民問題、実はアメリカ違法移民は正規で入国した人たちのオーバーステイ。メキシコからアメリカよりも脱アメリカする人の方が増えているとか。ニュースの表面ばかりを受け取っていたな。

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    2020年06月15日
  • 世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本主義

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    4人の大御所が論説。世界の未来、はじめに核家族と民主主義があった。民主主義の希望、選挙ではちゃんと代表されない時代になった。資本主義の限界、市民より市場に支配される国家。分断の克服、移民政策に失敗した国は21世紀の負け組になる。

    社会のしくみを見ると、世の中は複雑化し、かつてのエスタブリッシュな世界が崩れてきているということでしょうか。難しいです。

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    2018年10月13日
  • 世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本主義

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    ブリグジットやトランプ大統領の誕生をグローバル経済でないがしろにされていた民主主義が復活と断言して、EUと日本の民主主義の行く末を語ります。
    日本のエリートは欧米と異なりグローバルではない指摘し、少子化対策に婚外子を奨励するなどもあり、フランス人らしいエスプリに満ちた言説がとても興味深く読めます。
    また、21世紀は移民政策が重要にもかかわらず国を開こうと意識が薄い日本と指摘されていますが、先日、日本の移民流入数が世界第4位との記事を読んで驚きました。この件は真っ当な移民政策の議論が必要そうです。

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    2018年06月03日
  • 世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本主義

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    選ばれたひとびとが大衆の代表ではなくなっているという点に納得。多様化の弱点でもある、わかりやすいリーダーのたてづらさ。人口論も興味深い。

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    2018年04月04日