原真人のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
2013年-異次元緩和は成果を挙げられず、時間の空費
追い詰められ、2016年01月マイナス金利・・・不評だが
2019年01月黒田総裁 人口減少・高齢化潜在成長率低下
「長期化リスク」を否定していた
「失敗の本質」
①曖昧な戦略目的 「デフレ脱却」とはなにか?
②短期志向の戦略立案 「2年で達成」
③空気の支配・非科学的思考「アベノミクス成功」連呼
④進化しない戦略 代案なき政策の長期化
敗北の想定はあり得ない 精神主義の悪弊
⑤属人的な決定プロセス リフレ派に席捲
⑥修正されない組織とりあえず現状維持 失敗を認めず
⑦結果よりプロセス重視 やった感よりやってる感
⑧言葉を奪っ -
Posted by ブクログ
アベノミクスの名の下、リフレ派がやりたかった事は政策では実を結ばず、結局はコロナやウクライナ、ガザといった世界の不安定化によって目的に向かいつつある様な感覚がある。日本一国ではどうしようもなかったと考えると忸怩たる思いがある。
金融緩和の代償として背負った一層の財政不健全。
日本国債が潮を引くように買い手が付かなかった時、この国はどうなるのか。その潮目を体験して初めて後の世代への贖罪となるのかもしれない。潮目を延命させるのは正に無責任であるように思う。
所で黒田前日銀総裁は退任後これほど短期間に私の履歴書の執筆を引き受けたのだろう?
もしかすると後に成れば成る程自らの政策の粗が晒されるのを -
Posted by ブクログ
アベノミクスの名付け親である朝日新聞記者原真人が、
13人の論客と、アベノミクスの功罪について語り切る。
原はもともとこの経済政策を揶揄して「アベノミクス」と表現したのだが、
後にこれは政策を礼賛する言葉になっていったという皮肉。
失われた20年を30年にし、財政をさらに悪化させ、官僚の役割を破壊し、
円安で国力を失い、、アベクロの政策のダークサイドが浮き彫りになってくる。
唯一の光明は株価の上昇。
もっとも安倍元首相はそれだけを狙っていた節がある。
株価が上がってもほとんどの国民には何の関係もないのだが、
資産家が喜び、何となく日本全体の雰囲気だけはよくなる。
これには成功した。
しか -
Posted by ブクログ
「失われた20年」を是正すべく歓呼の声を持って迎え入れられた「アベノミクス」は、後世に莫大なツケを残し壮大な失敗に終わろうとしている。
かくいう私も当初はクルーグマンの提言に魅力を感じていたひとりではあるが。
「アベノミクス」が危うい、目標達成が困難かもしれない状態になってからも株価が上昇したという成果のみを誇り、軌道修正をしなかった罪は限りなく重い。
政府と日銀がタッグを組み、自らの政策について説明責任を果たさなくなり、軌道修正どころか意地になって大規模な金融緩和を進めてきたその姿は、金融政策の独立という側面からも異様な感じを受けざるを得ない。
未だに2%のインフレ率が達成されていない -
Posted by ブクログ
リフレ派の言うことは端から信じていなかったが、あれだけの社会実験をやったのだからこういう総括は必要だ。結局小野氏が言うように将来不安に備えた貯金を取り崩してまで欲しいものがなくなったバブル以前の中高年世代と、貯金もなく欲しいものも買えない氷河期以降の世代がお金を使わなくなったことがデフレの真因だろう。お金を市場にジャブジャブ流したって銀行の当座預金に積み上がるだけでインフレは意図して引き起こせない。そしていざインフレになってみると『こんなはずじゃなかった』って世の中になってる。一体アベノミクスって何だったのか。手段はおろか目的からして間違ってるじゃないか。冗談もほどほどにして欲しい。
リフレ派 -
Posted by ブクログ
グローバリゼーションとポピュリズムの中で、揺れ動く、民主主義と資本主義
四名の知性が語る現代と未来
1 世界の未来 エマニュアエル・トッド 私たちはどこへ行くのか
・核家族こそが人類の最初の家族システムだった
・今見られる政治的な代表制という仕組みは、それが民主的なものであれ、寡頭制的なものであれ、むしろ古い過去から残り続けたものであるとわかったのです。
・民主主義は、人間の小さなグループが自分たちの間で組織したものでした。そしてそれはいくらか排外的だったのです。
・この排外性は民主主義と反対のことではなくて、民主主義の始まり、あるいは再登場の始まりなのです。
・高等教育というのは、体制順 -
-
Posted by ブクログ
本書は表題からよくあるアベノミクス批判本かと思ったが、読むと内容は実に堅牢で説得力がある。
アベノミクスについては今現在も賞賛派と批判派がバトルを繰り広げているが、安倍政権の支持率をみても、政治的には一定の成功を収めたといえると思う。
しかし金融政策としてみると、振り回されて翻弄された「日銀」はやはり「敗北」したのではないかと思った。
日々経済新聞を読んでいても、数年単位の経済の動きを把握することはなかなかできないが、本書で日銀の活動や考えの変転を読むと胸にストンと落ちる思いをもつ。それにしても一国の金融政策や政治を司るエリートたちがみな短期的な視点のみを追求し、課題を先送りしていて良いのだろ -
Posted by ブクログ
自称アベノミクスの名付け親、アベノミクスという呼称は、レーガノミクス同様否定的文脈で用いたらしい。安倍晋三の経済ブレインであった浜田宏一からは、天敵呼ばわり。著者の自己紹介である。これらを自らの勲章として、述べるのはアベノミクスの功罪。いや、タイトルに「何を殺したか」とある通り、バランスの良い本でない。複数名の有識者に評価を問うた本。
流動性の罠。金利ゼロ下にそれ以上の金融緩和をしても効果を為さない状態。アベノミクスによる金融緩和が意味を為さなかったという意見が多い。結果論だが、しかし後から振り返り現状からは正しく物が言える。
以下、翁邦雄。グリーンスパン曰く、人々が物価のことを気にしなく -
Posted by ブクログ
「輪転機をぐるぐる回して、日本銀行に無制限にお札を刷ってもらう」「建設国債を大量に発行し、日銀に引き受けさせる」
安倍総裁が選挙演説で口にしたこの言葉は、にわかには信じられなかった。立派な財政ファイナンスではないか。しかもそれを大衆の前で堂々と言うなんて。
その後、選挙で大勝して政権に返り咲いた安倍自民党は、アベノミクス=異次元金融緩和を進めていく。
当初こそ、円安や株高によって成功したように見えたのかもしれないが、現在になってその副作用が目に見えるかたちで明らかになってきた。そして、本当の地獄を見るとすればこの後だ。安倍氏の死により風化させるのではなく、どのように合意形成がなされていったのか -
Posted by ブクログ
正直、話題が難しすぎて、アベノミクスはどのような成果や弊害があったのか、今後の影響は?ということが全く分からなかった。
私は経済学には全くのど素人で、行動経済学に「なるほど」と関心を抱く程度だ。
ミクロ経済もマクロ経済もリフレ政策もMMT(現代貨幣理論)もよく知らない。
異次元の金融緩和とやらで、国債をバンバン発行し予算編成する近年の日本の政策は問題ない?
政府の借金は年々増え続け、今や約1200兆円を超えている。
高橋洋一氏などMMTという新しい理論を根拠に全く問題ないと言うが不安だ。
返済計画の立たない借金を積み重ねて本当に大丈夫?
MMT理論の前提条件である経済成長のきざしも見えないし -
-
-
-