森田邦久のレビュー一覧

  • 科学哲学講義
    本屋で見かけて衝動買い。「分析哲学講義」といい、新書は哲学ブームなのでしょうか。科学哲学における幅広いテーマについて解説していき、最後に筆者の考える科学と疑似科学の線引き基準を解説しています。
    これまで知っていた基準と違うので参考となりました。
  • 量子力学の哲学 非実在性・非局所性・粒子と波の二重性

    読みやすく深い

    なにを見るかでなにが見えるかが決まる。
    月や太陽、そして自分自身、すべて原子からできている。さらにその原子を構成するミクロな世界。そこは、観測することによって状態が変わるという、実にデリケートな、そして粒子と波の二重性といった、なんとも摩訶不思議な世界。でも、次元が上の世界からみれば不思議ではない...続きを読む
  • 量子力学の哲学 非実在性・非局所性・粒子と波の二重性
    科学哲学者(そういう人がいるんですね)の筆者が、量子力学の現象の解釈に関する、諸研究について紹介した本。

    序盤で、量子力学の標準解釈という、現在実験で確かめられている現象について、世界中である程度の?妥当性が認められている解釈の話が出てきて、その後、その問題点に対し、どういう議論がなされているか、...続きを読む
  • 科学哲学講義
    科学的とは何か、を改めて考える良い機会になった。5章「研究プログラムの選択基準は発展性」と6章「科学と疑似科学の対比」が特に面白かった。ただ、構成に嫌らしいところがある。というのは前の方で述べた事柄について「あれは実は前提がおかしくて...」のように混ぜ返すことが度々あったので。理解を促進するための...続きを読む
  • 量子力学の哲学 非実在性・非局所性・粒子と波の二重性
    量子力学が何を問題とし、どんなスタンスなのか?
    古典物理学とはどのように違うのか?
    光とは何であるか?

    非局所相関。隠れた変数理論。タキオン … …
    原因があって結果が生じる、という因果律をも相対化し得る量子論の不思議とロマンが詰まっていました。

    我々にはまだやるべきことが沢山残っている。
    仮構...続きを読む
  • 量子力学の哲学 非実在性・非局所性・粒子と波の二重性
    序盤は分かりやすかったが、後半から非常に難しかった。
    前半の内容を人に説明できるくらい噛み砕いてから後半に挑むべきだったのだろう。

    量子力学の描く基本的な世界を説明した後に、その謎を解く数多の「解釈」を提示する内容。
    パラレルワールドという言葉で有名な「多世界解釈」など、物理学と一般的世界観との差...続きを読む
  • 量子力学の哲学 非実在性・非局所性・粒子と波の二重性
    途中中断したので、読み終わるのにかなりの時間を要した。
    凡人の僕が量子力学系の本を読むと頭の中が混乱してそれが良い。マクロの常識ではミクロの世界は頭の中で想像することがうまくできない。それでもこの本ですこし理解が深まったように思える。
    それでも3次元に住む人が4次元をビジュアル化できないのは変りない...続きを読む
  • 量子力学の哲学 非実在性・非局所性・粒子と波の二重性
    原子や電子という極小レベルの世界では、存在そのものが安定しておらず、何をどう観測するかで何が存在するのかが物理的に変わってきてしまうという世界を解釈するのが量子力学という理論だということらしい。aでもありbでもある状態が「重なった状態」であるものが、観測によってaもしくはbに「収縮」してしまうという...続きを読む
  • 量子力学の哲学 非実在性・非局所性・粒子と波の二重性
    量子力学の基礎的な概念と観測問題の解釈を概観するのに最適な一冊であった。

    それにしても、講談社現代新書はハズレがないなあ。
  • 科学哲学講義
    科学と哲学って言葉の組合せって何かあわないような気が最初はしました。物理化学や生物物理なんて言葉の組み合わせとはちょっと違いますよね。でも読み終えると、スッと理解できた様な気がします。なるほどね、科学とそうじゃないものをキッチリと区別できるルールがあるんだ。
    このルールを理解すると、誇大広告や詐欺、...続きを読む
  • 科学哲学講義
    そもそも科学って何だっけというところからの出発。比較的平易に伝えようという著者の優しさは伝わってくるが、それでもところどころ議論が難しくてついていけない。が、それはこの本において特に大きな問題ではない。多かれ少なかれ難しい議論への理解には限界があるのであり、むしろそういうなかでどれだけ学べるかが重要...続きを読む
  • 量子力学の哲学 非実在性・非局所性・粒子と波の二重性
     魔眼『リーディングシュタイナー』が疼いたため購入。ページ数は多くないのでわりかしすらすら読める。が、ちゃんと理解できているかと問われたらry
     有名な『シュレディンガーの猫』や『多世界解釈』などについて噛み砕いて説明してくれているので、今まで曖昧だった知識が若干強化された感(人に説明できるかどうか...続きを読む
  • 量子力学の哲学 非実在性・非局所性・粒子と波の二重性
    量子力学の哲学をわかりやすく説明することは難しい。本書でもそれが成功しているとは言い難い。ただ、色々なアイデアを簡潔に紹介していて非常に勉強になった。むしろ数式を示した方がわかりやすいのではないかと思ってしまうが、それだと入門書としてはだめなのだろうか。
  • 量子力学の哲学 非実在性・非局所性・粒子と波の二重性
    「本書では、量子力学のさまざまな解釈を紹介する。これらはいずれも「解釈」であるから、量子力学が経験的に正しいこと(実験事実をうまく予測したり説明したりすること)を認める。つまり、実験的に確かめることができるものについては、どの解釈も一致しているのだ。それゆえ、どの解釈が正しいのかを実験的に確かめるこ...続きを読む
  • 科学哲学講義
    野家氏による科学哲学入門書『科学哲学への招待』と比べるのはやや酷かもしれないが、凡庸という印象。トピックはある程度網羅されているし説明もわかりやすいのだが、上位互換の入門書があることだし…という感じ。新書なので安いのが利点。
  • 科学哲学講義
    科学的根拠とか科学的説明といったとき、それは客観的に正しい主張であるという意味が含まれていると思います。
    物理を学んでいるうちに、物理学は「タダシイ」と思われているらしいけど、正しいってなんだ?と思いこの本を取りました。

    僕らはある主張についてそれは科学的か非科学的か日々なんとなく判断しているわけ...続きを読む
  • 科学哲学講義
    科学哲学入門ということだけど,ちょっと平凡すぎて退屈かも。初めて読むなら戸田山和久『科学哲学の冒険』,もっとじっくりなら内井惣七『科学哲学入門』,擬似科学との線引問題に興味があれば伊勢田哲治『疑似科学と科学の哲学』がおすすめ。
    ただ,実在論vs非実在論のとことか,科学哲学って科学の側から見るとだいぶ...続きを読む
  • 量子力学の哲学 非実在性・非局所性・粒子と波の二重性
    数式はほとんどなく概念の説明だが、とても難解だった。いろいろな諸説が概念で説明されており、この分野で議論されていることを垣間見ることができた。非実在論的な考え方にはどうしてもなじめない。実在論の立場の考え方も生き残っていることを知り安心した。それにして時間を対照的に考えるというくだりになるとほとんど...続きを読む
  • 科学哲学講義
    中身はともあれ,語り口でもっとわかりやすくなる気もする.
    ただ,入門としてはいい本だと思う.
    ここで出てくる哲学を更に深めていければ,科学に対する考えが深まるんじゃないかな.
  • 科学哲学講義
    わかったような、わからないような。わからん。
    科学的か科学的でないかは、それに含まれる説明が科学的か科学的でないか。もしくはその体系の中核にあってそれがないと成り立たないような現象が、十分に科学的な方法で確証されているか。
    それでも科学的知識が正しい保証はない。