量子力学の哲学 非実在性・非局所性・粒子と波の二重性

量子力学の哲学 非実在性・非局所性・粒子と波の二重性

ビジネス・実用
946円 (税込)

4pt

私たち自身を含めたこの世界のすべてが量子力学が扱うミクロな物質から成り立っていることを考えると、ミクロの世界の「真の姿」を理解することは、私たちが日常的に生活しているこの世界を、ひいては私たち自身を理解することにもつながるであろう。本書の目的は、量子力学が私たちに示す世界像についてこれまで提案されてきたさまざまな哲学的議論を解説することである。――はじめにより。

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量子力学の哲学 非実在性・非局所性・粒子と波の二重性 のユーザーレビュー

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    購入済み

    読みやすく深い

    なにを見るかでなにが見えるかが決まる。
    月や太陽、そして自分自身、すべて原子からできている。さらにその原子を構成するミクロな世界。そこは、観測することによって状態が変わるという、実にデリケートな、そして粒子と波の二重性といった、なんとも摩訶不思議な世界。でも、次元が上の世界からみれば不思議ではないのだとか。

    ミクロの物質に関する様々な学者の考え方が紹介され、所々で「ちょっと難しいなぁ」と思いつつも読み進めるうちに、どこかミクロな物質に愛情すら感じてくる。量子力学に興味がある人にはオススメです。

    0
    2012年07月27日

    Posted by ブクログ

    《感想》
    覚悟はしていたがやはり難しい。量子力学について多少の知見はあるはずだが、それでも読み解くには普段より多く脳を働かせなければならなかった。しかしながら量子力学の様々な解釈についてきちんとまとめられた書籍は多くないだろうし、歴史的な背景や余談も豊富で充実していたように思う。必要にせまられたら再読するという読み方もありか。売ったりせず本棚には残しておきたい1冊である。

    《メモ》
    ①ある出来事が空間的に十分離れた別の出来事に瞬間的に影響を与えることを「非局所相関」という(エンタングルメントのことか)。
    ②物理学の基本精神は「なるべく少ない仮定で多くのことを説明する」。
    ③ド・ブロイは「今まで波だと思われていた光が粒子でもあったのだから、今まで粒子だと思われていた電子が波だったりしてね」と言い出し、その後電子に対して行われた二重スリット実験によって干渉縞が観測された。
    ④「軌跡解釈」とは、光や電子は粒子だがガイド波と呼ばれる目には見えない波に乗って粒子が動いている、という解釈。「存在論解釈」「因果解釈」「パイロット波解釈」という呼び名もある。
    ⑤量子力学の哲学における4つの課題と標準的な解釈(コペンハーゲン解釈)
    (1)測定前の物理量は確定した値をもつか(実在するか)?
     ┗標準的な解釈:もたない。もしくは、それについて議論することは無意味。
    (2)非局所相関はあるか?
     ┗標準的な解釈:ある。
    (3)射影公理をどう扱うか(状態の収縮をどう扱うか)?
     ┗標準的な解釈:射影公理を認める。
    (4)粒子と波の二重性をどう考えるか?
     ┗標準的な解釈:粒子と波の二重性を認める。

    0
    2024年09月13日

    Posted by ブクログ

    科学哲学者(そういう人がいるんですね)の筆者が、量子力学の現象の解釈に関する、諸研究について紹介した本。

    序盤で、量子力学の標準解釈という、現在実験で確かめられている現象について、世界中である程度の?妥当性が認められている解釈の話が出てきて、その後、その問題点に対し、どういう議論がなされているか、という流れで話が進む。
    標準解釈については、読んだら何となく知っていたことが多かったが、そこに問題点があるということは知らなかったし、また、これだけ多くの議論がなされていることも知らなかったので、面白かった。
    特に、量子力学というと、測定するまで粒子の物理量が確定しないものだと固定的に捉えてしまっていたが、多世界解釈や、未来からの因果関係を含めて考える理論など、物理量は確定しているという立場もたくさんあることが新鮮だった。
    また、実は物理世界は状態が重ね合わされているのが実相で、我々の意識が錯覚しているのだ、という説や、上記の未来の事象に現在の事象の原因を求める説などを知り、所詮、人間の認識などは、ごく限られた範囲にしか及ばないのかもしれない、ということを強く意識させられた。

    ただ、難しかった。
    前の議論を完全に租借してから次にいかないと、どんどん分からなくなる。
    それに、ベクトルとかを懇切丁寧に解説している割に、説明が足りないんじゃないかと思われるところが散見され、新書を読むような一般の読者層をターゲットとしていそうな割に、全体としてちぐはぐな印象を受けた。
    ただ、巻末の推薦図書(どれも本書よりも難しそうな感じ)を見て、また唸りながらも量子力学の世界を感じたいという気持ちにさせてくれるのは不思議だった。
    次は、もうちょっと腰を据えて読みたいと思った。

    0
    2013年08月20日

    Posted by ブクログ

    量子力学が何を問題とし、どんなスタンスなのか?
    古典物理学とはどのように違うのか?
    光とは何であるか?

    非局所相関。隠れた変数理論。タキオン … …
    原因があって結果が生じる、という因果律をも相対化し得る量子論の不思議とロマンが詰まっていました。

    我々にはまだやるべきことが沢山残っている。
    仮構的で暫定的な常識を生きているだけなんだな。

    0
    2013年05月28日

    Posted by ブクログ

    序盤は分かりやすかったが、後半から非常に難しかった。
    前半の内容を人に説明できるくらい噛み砕いてから後半に挑むべきだったのだろう。

    量子力学の描く基本的な世界を説明した後に、その謎を解く数多の「解釈」を提示する内容。
    パラレルワールドという言葉で有名な「多世界解釈」など、物理学と一般的世界観との差を楽しめる。
    ただし、やっぱり難しいというのが正直な感想…。

    0
    2013年03月10日

    Posted by ブクログ

    途中中断したので、読み終わるのにかなりの時間を要した。
    凡人の僕が量子力学系の本を読むと頭の中が混乱してそれが良い。マクロの常識ではミクロの世界は頭の中で想像することがうまくできない。それでもこの本ですこし理解が深まったように思える。
    それでも3次元に住む人が4次元をビジュアル化できないのは変りないので本の後半はスッと入ってこなかった。きっと天才と呼ばれる人たちはこれが出来る人なのだろう。
    それでも未来と過去が現在を決定するという考え方は多世界解釈よりも概念が面白い。建築を考えるときも気づかないうちにそうしているし。

    0
    2012年10月13日

    Posted by ブクログ

    原子や電子という極小レベルの世界では、存在そのものが安定しておらず、何をどう観測するかで何が存在するのかが物理的に変わってきてしまうという世界を解釈するのが量子力学という理論だということらしい。aでもありbでもある状態が「重なった状態」であるものが、観測によってaもしくはbに「収縮」してしまうということが、実際に実験で結果として出てしまい、それについてどういう理論なら筋が通るのかというさまざな思考の試みが紹介されているが、読んだことの半分も理解できていない。

    0
    2012年09月27日

    Posted by ブクログ

    量子力学の基礎的な概念と観測問題の解釈を概観するのに最適な一冊であった。

    それにしても、講談社現代新書はハズレがないなあ。

    0
    2012年08月23日

    Posted by ブクログ

     魔眼『リーディングシュタイナー』が疼いたため購入。ページ数は多くないのでわりかしすらすら読める。が、ちゃんと理解できているかと問われたらry
     有名な『シュレディンガーの猫』や『多世界解釈』などについて噛み砕いて説明してくれているので、今まで曖昧だった知識が若干強化された感(人に説明できるかどうかは別)。他に光の性質(粒子なのか波なのか)や量子自殺の思考実験、量子ゼノン・パラドクスなど面白い話が沢山ありました。
     これらをソラで友人などに語って聴かせることができたらかなり格好良さそう(かなり鬱陶しそう)。

     言うまでもなくシュタゲやオルタに影響を受けたクチなのだけど、こういう楽しい話に興味が持てるのだからやはり読み物ゲーはやめられぬぬぬ。

    0
    2012年01月30日

    Posted by ブクログ

    量子力学の哲学をわかりやすく説明することは難しい。本書でもそれが成功しているとは言い難い。ただ、色々なアイデアを簡潔に紹介していて非常に勉強になった。むしろ数式を示した方がわかりやすいのではないかと思ってしまうが、それだと入門書としてはだめなのだろうか。

    0
    2011年10月09日

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