大津秀一のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ病気を調べると、情報の海の中でおぼれる。調べれば調べるほど不安になる。
人は絶対、が好きだが、治療に絶対はない。正解はないという痛みに向き合うことになる。
『「抗がん剤は効かない」の罪』
エリスABC理論=Aは出来事、Bは信念、Cは結果。出来事と結果の間には信念がある。信念によって結果は変わる。人は見たいものだけを見る。おいしい話ほど魅力的に映る。
世の中は、良くも悪くも度を越した信念で動く場合がある。
治療したからといって命が長くなるとは限らない。
自宅なら自分のペースが可能。「日本ポスピス緩和ケア協会」で緩和ケアのできる在宅クリニックを探す。
体力低下から自分でトイレに行けなくなるのは当 -
Posted by ブクログ
堀ちえみさんの舌がんのニュース、とても心が痛むし、「病気というやつは人を選ばずランダムにやって来るもんだな」ということを改めて感じさせられた。
そんな時にこの本を読んだので余計に心に残った。
緩和ケアセンターで数々の患者さんを看取ってきた著者が、人は死の直前にどんなことを思うのか、ということを綴った本。様々な患者さんのエピソードが紹介されている。
たくさんの死に直面してきた人だからこそ言える、「正直、人生はうまくいかないのがデフォルトである」「私たちにできるのは、運が支配するこの世界の馬鹿馬鹿しさを受け止めること」などという言葉たちがとても重い。
最も強く心に残ったのは二つ。
「世の -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルにつられて読んだが、「死ぬまでに決断」ではなく「死ぬまでに考えておくこと」、というのが正しいように思う。。。
著者が今まで出会い、その中で決断、考え抜いた患者たちの事例をもとにまとめている。やはり医者の視点のため、4章の「病気を医者任せにしないために」が、最も詳しく、考えさせられる内容となっている
「既存治療が行えない程、進行した場合、長くても1年」をどこまで意識出来ているか(感情では割り切れない)
「緩和ケア、延命治療を受けるかどうか」といった点は、誰にも訪れる可能性が高いが、正しい知識を持っている人は少ない
確かに、死は誰にも訪れる。自分ではなくても家族の誰かに訪れるかもしれない。