高村透のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なかなかにリアルだった。
つまりは何かとてつもない脅威によって、世の中が瓦解してしまったとき、世紀末と言っても過言ではないかのような、都市機能が失われ、秩序が崩壊したとき、そんな世界で人はどう生きるのか、何が変わり、何が変わらないのか、何を想い、何を想わないのか、そういうのを書きたかったのだろう。
色々なものから逃げていた。 形あるものないもの。
何か色々なことがあった。 でも……何も言えない。
そんな中でも……
確かにそこにはあった。二人はこんな世界で出逢い、惹かれ合った。
全部やり遂げました、と言った。
生きたのだ。生を全うした。
このクソッタレな世界で。
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Posted by ブクログ
ネタバレ夢追い人たちの甘酸っぱい青春群像劇.
その日,人類は初めて金星人と遭遇した.
小さな劇団で夢を追いかける個性的な若者たちを鮮烈に描く甘酸っぱさ満載.
面白かった!
ぐいぐい引き込まれていくね.
主人公というか語りの「僕」の名前が途中まで分からない.
「僕」が「君」に向けた語りに名乗りなんて必要がない.
ということですね(知らんけど).
しかしあれだ,
「理想の彼女のつくりかた」を書いてた人と同じとは思えないな.
こっち系の方が良いんじゃないか?
ってくらい良かった.
「金星人」だなんて「東京アンダーザブリッジ」系かと思った時期もありました.
いやー,良かった.
推すのです. -
Posted by ブクログ
キリのいい終わり方で、1冊のみ。
登場人物と学校が沢山あるし、扉絵で紹介されていないJKが沢山出てきて理解が最初進まない。女の子達 のことをよーく頭に入るようになった中盤以降楽しく読めた。実際に体を動かしてやるオンラインシュミレーションゲームって感じのライトノベルです。不謹慎ともとれる題材に眉をひそめる良識派には多様性はライトノベルの魅力といいつつ作品に出てきた爆弾が落ちない爆撃を食らわせてやりたい。色んな女子高生の、特に八王子の英雄と云われる少女の一人無双や東京のカリスマ女子高生の狂気が爽快な作品でした。 この先の関東編、全国編も読んでみたい。 -
Posted by ブクログ
メガバンクに就職した女性社員が配属されたのは内部の不正を追及する「コンプライアンス部内部犯罪調査室」。
普通の企業では考えられない事件に立ち向かう奮闘記。
作者が元銀行員ということで、なんというか内部事情描写がリアルに感じる。
文章構成は4章立てで、最初はこんなとこという入りで、後の方に行くに従って生々しい、ノンフィクションのような話のような出来に。
これだけだと重い、つまらないものに思えるけど、新入社員(主人公)が一種の緩衝材になっていてそうは感じない。
不満は、人物が苗字で書かれていて、各章をすすめるごとにどんどん人物が増えてくるのでその部分が読みにくいか。
挿絵があるといいけど、この文