高村透のレビュー一覧

  • バンク! コンプライアンス部内部犯罪調査室

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    全国に数多くの支店をもつメガバンク、東協名和銀行。新入社員の有村麻美が配属されたのは、表沙汰にはならない数々の不正を追究する「コンプライアンス部内部犯罪調査室」。どこかズレた個性的なメンバーが揃っているのを見て、前途に不安を覚える有村だが、普通の企業では考えられないような事件が次々と起こり、激務の奔流に呑み込まれていくのだったー。元銀行員の著者がリアルに炙り出す、銀行内部の驚くべき実情。銀行って…こんなに生臭いものなの…。

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    2018年06月07日
  • おきつねさまのティータイム

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    諸事情で尋ねた紅茶専門店の店員は、狐だった。

    狐が経営!? と思ったら、そうでもなかったです。
    如何にして喫茶店にいる事になったのか、から始まり
    主人公の目的も出てきます。
    連続短編で、小出し小出しに主人公の過去やら
    背景やら目的やらが出てきます。
    正直、1巻で終了できてるのがすごいな、と。

    人間の常識に疎いだけの狐かと思ったら
    思考回路がさすが狐! でした。

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    2017年05月10日
  • おきつねさまのティータイム

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    人間に化けた狐の喫茶店で働くことになった詐欺師の青年が主人公の人情話。
    青年の行動には詐欺師としての裏があるのだけど、それとは別にあやかしと人との交流話は個人的には好きなので楽しんだ。
    ただ、全体的にしっくりしないところがいくつかあって、評価としてはちょっと微妙かな。
    たとえば、せっかく狐が女性に化けているのに物語のなかで重要な役割がほとんどない。
    これでは、あやかしの設定がほとんど生かされてない。
    それに話口調のせいもあるけど、女性設定も全然活かせてないのは残念。
    もっと主人公と一緒に冒険したり、つやっぽい場面がほしいところ。
    なので、いまのままならあやかしでなくてもいいんじゃないかな。

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    2016年09月30日
  • 理想の彼女のつくりかた2 第二稿 雨と紫陽花とセカンドガール

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    相変わらず唐突に始まるギャグパートが心臓に悪い。
    一応主人公の言動には伏線上がるみたいだが・・・

    主人公が設定したキャラクターがどんどん自分の意思で動いていくシーンはなかなか良かった。

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    2015年04月21日
  • わたしを追いかけて

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    ネタバレ

    メディアワークス文庫というと、比較的ライトなノベルを出してるイメージがあったので、死生観をテーマにした本作はとても異質に感じられました。そのギャップが気になって手に取ってみたのですが、読後の印象としてはぶっちゃけ微妙なところが…

    まず、小説内小説の形を取っていることの意義といいますか、それで読み手にどのように楽しんでもらおうと思ってるのか、が私には理解できませんでした。第一章にあたる「鳩居鵲巣(きゅうきょじゃくそう)」で明日香の大変さや悲痛な気持ちに入れ込んでしまったので、むしろその形式を取っているために、仮に作中における現実をモチーフにしていたとしても、フィクションであることが分かったとき

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    2014年06月21日
  • バンク! コンプライアンス部内部犯罪調査室

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    適当に就職したメガバンク。
    配属されたのは、車内で内々に不正を追及していく部署。
    しかも上司は、やたらにかわったネクタイをする男。

    連続短編4作なのですが、当然主人公は配属された女性。
    妙な上司は坦々としていているわ、ただの好意なのか
    違うのかよく分からない発言をする人。
    出てくる人達もヘンな人が多いですが
    個性が強いので区別が付きやすいかと。

    しかし処分の仕方にものすごくリアルを感じます。
    訴えた人は首状態なのに、上司は減俸のみ。
    その前の話の、相手を辞職に追い込むやり方は
    会社として訴えられたらどうするのか、というのが
    気にはなりますが。

    敵対する人が出てくるのは当然ですが
    ものすご

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    2014年03月07日
  • バンク! コンプライアンス部内部犯罪調査室

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    ラノベでした。
    「金融腐食列島」みたいなのかと思ってたんだけど、ちょっと違ってて、読後感はまちがいなくラノベ。一応、謎解きものに分類されるのかな。

    そういう意味では緊張感やリアリティは薄いが、十分に楽しめた話。思わぬ拾いものであった。

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    2013年01月14日
  • バンク! コンプライアンス部内部犯罪調査室

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    銀行のコンプライアンス部内部犯罪調査室に配属された新人女性行員の物語。
    と紹介されていたけど、どっちかというとその世話役の先輩行員、八代の物語。

    表沙汰にならない内部犯罪を追及する話ではあるものの、
    どちらかというと内部抗争に大きく比重がかかっている。

    普段目にしない銀行業界内のミステリかと思って手にしたけど
    ちょっと期待はずれだったな。。。

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    2012年12月19日
  • 金星で待っている

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    SFではないです。舞台に身を捧ぐ若者たちの物語。
    いや、主人公「僕」の物語かな。
    「僕」が「君」に語る物語だもんな。

    物語は、「金星人」を自称する演技の上手な女の子の入団テストから始まる。
    が、彼女の入団後の話よりもまずその劇団が出来るに至るまでを回想する
    部分が序盤を占め、そこはどうにもつまんなかった。

    あと、これは全体的に言えることなんだけど、区切りが異様に多く
    ひとつひとつが短くて、まるでコルクボードに適当に貼られた付箋のよう。
    おかげでどれも印象が薄く感じてしまったな。

    結局面白かったのは残り4分の1くらいだろうか。
    そこだけ切り取って短編でも良かったような。
    『シアター!』シリ

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    2012年11月05日
  • 金星で待っている

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    劇団といえば、若者が青春をぶつける先の代名詞のようなものだと思う。
    劇団のメンバーはみんな個性的で、劇団ごとに色も違う。
    どの劇団を選ぶのかは人それぞれ。
    一度劇団に入ってしまえば、その劇団員として、劇をより良くしていくために青春するのです。

    本作もそんなお話。
    金星人なんて突拍子のない設定もあるけれど、一言で言えば、劇団での苦みの効いた青春ということに尽きる。
    前半は若干単調になるけど、中盤過ぎたあたりから話が動き出し、そのままラストまで突っ走る。
    自分の限界を勝手に決めそれ以上のことは見向きもしなかった人たちが、その限界を超えていくあたりはいかにも青春な熱さがあってとてもいい。
    読後感

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    2012年06月03日
  • 逃げろ。

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    個人的に終末ものが好きなので読んでみましたが、これは厳密には終末ものではないですね。終末の象徴として落ちてくる隕石はあるわけですが、それはまったく落ちてこないわけで、この本のテーマはタイトル通り何かから逃げることのようです。
    最終的にちょっと中途半端なのと、登場人物がどの人もシニカルに過ぎるので、今一歩ノリ切れませんでした。

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    2012年01月24日
  • 理想の彼女のつくりかた 第一稿 のはずがポンコツだなんて、そ、そんなバカなっ!

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    ネタバレ

    はい,そんなわけで読みましたよ.

    うん,それなりに面白かったよ.

    陸上少年だった直人くんが怪我かなんかでドクターストップで引退して

    暇を持て余して書いた妄想彼女がなにやら実体化してて

    外見だけ設定して具現化したから中身が残念だった彼女に対して

    設定を付け足しながらなんだかんだと彼女を理想の彼女にしていく,と

    そういう話でござい.

    いわゆるマッチョな話.


    基本的にテンションがおかしい人が多いっす.

    まぁ,直人君もかなりおかしいんだけどね.


    で,そんな直人君みたいな能力を持つ人の集団が居て

    人を一人具現化して余りある彼の力を欲しがって…って寸法ですね.

    そこらへんの話は

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    2011年02月13日
  • 理想の彼女のつくりかた 第一稿 のはずがポンコツだなんて、そ、そんなバカなっ!

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    とにかく前半のハイテンションなバカさ加減に、ついて行くのがけっこう大変だった。
    しかし後半はシリアスになったり、よいお話になったり。
    前半だけで、お腹いっぱい。
    イラストはとでも可愛いくて、自分の好みだった。

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    2010年09月07日