木村幹のレビュー一覧
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ネタバレ本作は韓国政治を専門とする木村先生が、韓国の現代史を概説した一冊となる。新書という形式を取っている上にページ数もそれほど多くないため、自分のように韓国史の知識がほとんどない人間でもスラスラと読むことが出来るというの素晴らしい。薄い知識を目一杯引き伸ばしてこの量になったのではなく、豊富な知識の中から読者に向けて適切に切り出したということがよくわかる構成となっている。
本書の構成がユニークなのは、それぞれの歴史的な出来事に対して、歴代の大統領がどのようにその事件と向かい合ったのか・・ということをまとめて一つの章としていることだ。(今はそういう言い方をしないのかもしれないが・・)歴史を書く時には、編年体か紀伝体のどちらかと考えているような人間にとっては、ちょうど歴史を輪切りするようなこのアプローチはかなり興味深かった。 -
Posted by ブクログ
p78 他民族支配型植民地 少数の宗主国人が圧倒的多数の現地の先住民を支配する イギリスによるインド支配、オランダによるインドネシア支配
移住型植民地 宗主国の人々が多く移住した結果、もともと住んでいた先住民が圧倒的少数派に転落した植民地 カナダ、オーストラリア、アメリカ
p84 16-17世紀のスペイン、ポルトガルの植民地支配と20世紀のそれとは異なる
我々が植民地支配を考える時、19世紀末から20世紀のことしか考慮しないのに、欧米諸国のそれはを考えるときにはm16世紀や17世紀のことまで含めて十把一絡げに議論してしまう カナダ、オーストラリアを忘れてしまう
日本は欧米の植民地支配を模倣した
p100 植民地支配とは、宗主国が現地に済む人々に、本国に住む人々と同様の法律的権利など与えないまま行う支配だから、現地に済む人々が不満を持つのは当たり前である
p106 日本人と朝鮮半島の人々が交渉する機会は失われた
朝鮮半島における日本の植民地支配終焉が、朝鮮半島の人々の手による独立運動の結果としてではなく、第二次世界大戦における日本の敗戦と、連合国の要求による朝鮮半島放棄の結果として実現され、その結果、両国が直接植民地支配の処理について話し合う場が、すぐには設けられなかったからである
1965 日韓基本条約
日本が東京五輪を開催し、復興した頃
p109 1992年まで韓国は日本と同じ立場をとっていた
p116 外交は国益のためのものであり、各国がそこにおいて取ることができる手段は、時々の国際社会の状況によっても大きく制約されている。だから、政治的指導者や国民の好みによってその方向性が自由に変えられる訳ではない。我々は自国の動きを考える上では当たり前にりかいできるこのことを、他国の動きを考えるときには見落としがちだ -
Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
一九四八年、日本の植民地から米国の占領を経て、建国した大韓民国。
六〇年の間に、独裁国家から民主国家、途上国から先進国へと大きく変貌した。
本書は、歴代大統領の「眼」と「体験」を通し、激変した韓国を描くものである。
「建国の父」李承晩、軍事クーデタで政権を奪った朴正煕、民主化に大きな役割を果たした金泳三、金大中、そして「ポスト民主化」時代の盧武鉉、李明博。
大統領たちの証言で織りなす現代史の意欲作。
[ 目次 ]
序章 それぞれの「暑い夏」
第1章 大韓民国建国―一九四五~四九年
第2章 朝鮮戦争勃発―一九五〇~五三年
第3章 四月革命への道―一九五四~六〇年
第4章 五・一六軍事クーデタ―一九六一~六三年
第5章 日韓国交正常化―一九六四~七〇年
第6章 維新クーデタ―一九七一~七二年
第7章 朴正煕暗殺―一九七三~七九年
第8章 「新軍部」による支配―一九八〇~八六年
第9章 「第六共和国」の興亡―一九八七~二〇〇二年
終章 「レイムダック現象」の韓国政治―二〇〇二年~
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