広乃香子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ良かったです。
雪代先生のファンなので、作品を検索していたら、どうしても読みたくなって取り寄せました。既に古本でしか入手できない状態でしたが、ためらわずゲット。
内容として北国の小さな村に住む美少年が色子として売られていくことになります。遊廓で初めて客をらされそうになった時、逃げ出して海に飛び込んでしまった彼を助けたのが若き伯爵でした。
しかし、悲惨な生い立ちから「華族」に恨みを持つ少年は伯爵に最初はなかなか懐きません。
しかも、衝撃的な体験の連続で声を失っていました。
華族を厭いながらも、優しい伯爵に惹かれてゆく少年千冬と彼自身も自らの生い立ちに葛藤を抱える伯爵との「純愛」といっても良い -
Posted by ブクログ
幼馴染みはいいな。
都会から田舎へ転校したことから始まる2カプの話。
設定、対比が面白くて…あちこちに見落とせないアイテムが散りばめられている。
小学生が見つけた手紙を私達は一緒に読む、訓の知らないこと 真頼も忘れたはずのこと。
鬱陶しい季節からさわやかな季節へと移り変わる中で…手紙が過去と現在、大人と子供の世界を近づける…。
都会はいつもどんより 雨空か夜なのに 田舎はひろびろして爽やかで、人目が鬱陶しい田舎であるのにも関わらず、その描写に惹き付けられる。変わるもの 変わらないもの…。相反するように思えるものが 近づいて重なっていく。
故郷
訓が「おまえが考えるほど、小ノ里は悪い町じゃ -
Posted by ブクログ
砂原ワールド全開の10年愛。29歳幼馴染みcpの訓×真頼と、小学生cpの治×双葉、そして幻の手紙が、時を越えてこの2組をつなげ合うというストーリー。はっとさせられる、巧みな構成です。
都会と田舎という、環境のコントラストが生きているな~と思いました。田舎は長閑で自然があっていいけど、連帯感が強くすぐに噂は広まるし、虫が苦手な者には住みづらいという描写が、リアルで面白かった。それに比べ、都会は自由があるけど、群衆の中の孤独を痛切させられるのも共感。
東京で真頼がシェフとして働いている店に通いつめる、広告代理店に勤めている訓。二人がどんな関係なのか気になるうちに、「手紙」によって徐々に明らかにな -
購入済み
切ないね
そういう時代なのかも知れないけど
こんな境遇の少年の物語を読む度に小説とわかっていても辛くなるときが在ります
最後がハッピーエンドになって良かった -
購入済み
イラスト可愛い
イラスト買いでした
最初の書きだしはよかったけど、途中でいなくてもいい
サブキャラがいろいろ出てきて話を膨らまそうとしてるけど、なってない
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Posted by ブクログ
ネタバレ梢野真頼は、東京の片隅でシェフを務めている。
そして、店に足繁く通う田倉訓とは幼なじみ。
けれど、真頼は過去を断ち切り、訓とも必要以上に親しくならないように振る舞っていた。
同じ頃、九州の田舎町。
小学六年生の治は、自分の蔵で古い手紙の束を見つける。
差出人「マヨリ」の真っ直ぐな恋心は、やがて同級生・双葉への想いと重なっていき……
という話でした。
「マヨリ」の手紙が過去と未来と遠い地をクロスさせる話で。
若い子達が「マヨリ」を訪ねてやってきたことで、真頼の人生も動き出す……というなかなか難しい話です。
ちょっとミステリテイストにしたいのかな、と思ったのですが、そこまで謎 -
Posted by ブクログ
ネタバレ真宮は、過去に自分のコンプレックスからひどく友人でライバルであった男を傷つけて逃げ出した過去がある。
そのことから大学では当たらず触らずに過ごしていたのだけれど、突然、高校の後輩を名乗る青年・倉木が現れた。
彼は人目を引かずにはいられない容貌の持ち主で、倉木の無意識の孤独に付け込むように体を重ねてきた。
そしてその魅力的な顔で言うのだ。
「好きになってはいけない」と……
という話でした。
なんというか、出だしの真宮の性格が支離滅裂なような気がして、まったく感情移入ができませんでした。
こんな男のどこがいいんだろうって思ってしまいました。
なのでちょっと、傲慢我儘攻めが苦手な