広乃香子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ千冬は、貧しい村で母親と二人きりで生活をしていた。
母親の元へ男が訪れ、その間、千冬は寒くても部屋に入れず、幼い千冬は意味も分からないまま、母が何事かをしているのが終わるのをじっと待っていた。
そんなある日、母親が殺され、家に火が放たれ、千冬は家も母も何もかもを失ってしまう。その時初めて、千冬は村の人の言葉から、母が何をしていたのか、また、千冬と母親がこんな生活を送るようになったのは元々母が下働きをしていた華族の屋敷から子どもを身ごもったことが原因で追い出されたからであること知る。
そして、追い討ちをかけるように、母が背負っていた借金の代わりに、千冬は売られてしまう。
そのまま船に乗 -
Posted by ブクログ
2005年アイノベルズより発刊したものの新装版です。
初期の作品らしく初々しく可愛らしいお話。
新人編集者の安藤裕樹は憧れの作家君嶋に出版社の5周年企画として思い出の作品「いつか海の見える場所で」の続編を御願いするという仕事を引き受けさせられる。
憧れの作家に会えると期待に胸膨らませていた安藤だが、その軽薄な仕事ぶりに落胆する。それでも尊敬する君嶋の為にと家事も引き受け好きでやっているから残業代は要らないと言う。
そんなひたむきな安藤の存在が次第に大きくなる君嶋でしたが。。。
題名の天使は安藤の事でした。安藤裕樹の漢字二文字をつけて安樹(あんじゅ)つまり天使。性格も容姿も天使の様に可愛らしい。