藤本靖のレビュー一覧

  • OSO18を追え〝怪物ヒグマ〟との闘い560日

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    出版社の宣伝文句が「究極のクマ本 緊迫の実録ノンフィクション! 羆(ヤツ)は、必ず戻ってくる。」というゴシップ誌みたいな煽り文になっているが手に取ってみると「驚愕の手記」というよりは560日間、対策チームが地道にOSO18という羆(ヒグマ)を追うことになった経緯、事の顛末が連ねてある至極真面目なノンフィクションだった。

    著者の藤本靖氏は対策チームのリーダーなのだが、書いてある内容如何だけではなく、文体から、「この人は様々な事に気を配っている人で、いつも皆から頼られる人なのだろうなぁ」と人物像が自然と想像できた。

    例えば、対策チームは藤本靖氏が普段一緒に狩りをしているハンターたちで構成される

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    2025年11月23日
  • OSO18を追え〝怪物ヒグマ〟との闘い560日

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    4月に都心から少し離れた場所に引っ越してきたのですが、先日、近くでクマの出没情報があり、興味を持ってこの本を読んでみました。

    クマを狩ること、そしてクマと共存することの難しさがよく分かる一冊でした。
    「OSO18」という名前が、ある意味で誤解を生み、またOSO18自身が人間の存在を少し理解してしまっていたことが、事件を大きくしていったのだと思います。最期はあっけないものでしたが、決してハッピーエンドとは言えないと感じました。

    あとがきに書かれていた「共存とは、あくまで人間を優先とした考え方である」という言葉が印象に残っています。
    OSO18の出現は人間が引き起こしたものでしたが、一度肉の味

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    2025年10月16日
  • OSO18を追え〝怪物ヒグマ〟との闘い560日

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    人間が捨てた鹿を食べた熊が人間の家畜を襲い、人間と敵対し人間に殺される。
    全ては人間が蒔いた種。全て人間主軸の業。胸が苦しくなった。

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    2025年10月04日
  • OSO18を追え〝怪物ヒグマ〟との闘い560日

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    釧路から網走へ旅行した際、数年前に話題になった牛を襲う熊が出没していたことを思い出し、旅先の本屋さんで購入しました。

    前年に姉崎等さんの「クマにあったらどうするか」を読んでいたこともあり、クマを無駄に怖がる必要はなくとも、何かを見落としていればそれが生死を分かつという予感もあり、読む前は緊張していました。

    ですが、読み始めると、家畜が襲われた、大型の熊だと騒いでいたメディアとは異なり、現地の人々もハンターも、重大な事態が生じているからこそ、冷静で、クマと距離を取り、できる対策を行いながら、粛々と情報を集め、解決に向けて知恵を絞り、互いに相談し、じっと待つ。
    問題のクマとの決着を知らなかった

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    2025年02月24日
  • OSO18を追え〝怪物ヒグマ〟との闘い560日

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    めちゃくちゃ面白かった。文章がうまくて流れがすごく分かりやすいし、すいすい読める。ゴールデンカムイから得た知識のおかげで、熊の習性や地名の解像度が高いのはありがたいw
    駆除をしたシカが適正に処分されず森のなかに放置されている実態など、さまざまな規制や懸念も提起されており、OSOのようなクマを産み出してしまった背景に、ニンゲンの行動に起因する問題がいくつも潜んでいたようだ。OSOの生い立ちも行動も最期も、ニンゲンの犠牲になっているように思えて切ない。

    育成牛は農家さんから預かっているだけという話、そりゃあクマの被害は気が気じゃないよなと、身につまされました…。

    そしてOSO対策本部の胃袋を支

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    2025年02月09日
  • OSO18を追え〝怪物ヒグマ〟との闘い560日

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    肉食熊OSO18を追い続けた捕獲班たちのドキュメンタリー。
    実際の進捗を読みやすく綴られていて、大変興味深く、また面白かった。
    怪物熊を作り出したのは人間であり、今後も第二第三のOSO出現も示唆されていて恐ろしい。

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    2025年01月07日
  • OSO18を追え〝怪物ヒグマ〟との闘い560日

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    一気読み。結局人間が気をつけないといけないのだった。OSO18はお肉の味を覚えてしまっただけの普通のくまさんだったのだ。

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    2024年10月27日
  • OSO18を追え〝怪物ヒグマ〟との闘い560日

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    牧牛を次々と襲うヒグマを追ったドキュメンタリー。
    標茶町オソベツ地区でヒグマの食害が見つかり18センチの足跡から名付けられたOSO18。

    シリアルキラーを追うような感覚を覚えるOSO 18を追い詰めるハンター達の姿は、実話だけに緊張感に溢れ命がけの捜索であった。
    物語ならば辿り着かない結末にはあっけなさもありながら、OSO 18が置かれた環境下の不自然な人間の悪意がもたらした結末を思うと、単純な猛獣駆逐だけの話ではなかった。
    考えさせられた一冊だった。

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    2024年10月16日
  • OSO18を追え〝怪物ヒグマ〟との闘い560日

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    OSO18のことは、テレビや新聞でいろいろ情報は入っていたが、改めて、その捕獲駆除に従事していた方々の活動の記録。ドキュメンタリーだけれど、ドラマを見ているような高揚感があった。
    命懸けのボランティア。その労力には頭が下がる。
    最後が呆気なく、罠が左手に食い込んだまま歩き続けて最後を迎えるOSO18に、少し感傷的な気持ちになったり。
    クマを駆除することに批判的なSNSの投稿が多数あったとも聞いているが、そういう人たちに是非読んでほしいわ。

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    2024年10月13日
  • 「疲れない身体」をいっきに手に入れる本 : 目・耳・口・鼻の使い方を変えるだけで身体の芯から楽になる!

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    身体の使い方で疲れない身体になるという本。
    呼吸だけでなく、目、耳、鼻、口の使い方…この本のワークを実践したら、ふだんから緊張していたのだなということが実感できた。
    ようするにリラックスした状態が疲れないということなのだろうが、外に出る(人に会う)とどうしても緊張しがちなので、自然にこれができるようになりたいと思った。

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    2021年10月13日
  • 「疲れない身体」をいっきに手に入れる本 : 目・耳・口・鼻の使い方を変えるだけで身体の芯から楽になる!

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    P23
     たとえば、身体の前側と後ろ側どちらにたくさん意識がありますか?
     ほとんどの人は前側に意識があっても、後ろ側は意識が希薄です。つまりセンサーの働きが悪いということです。
     センサーの働きが悪いと、そこが身体の一部であるという認識が薄くなり、動きが悪くなり固まります。

    P31
     資格条に注意を向けると、身体は前重心になり、聴覚情報に注意を向けていると、後ろ重心になり身体がリラックスする傾向があることが経験的に知られています。

    (耳の四方向)

    (耳をひっぱって呼吸をすると)みぞおちを含む肋骨下部が呼吸と共に広がって自由になるのが感じられると思います。

     お尻と脚の3点をつかって座

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    2018年12月22日
  • 身体のホームポジション

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    本の題名からはなかなか結びつかないかと思いますが、肩こり、首こり、頭痛、顎関節症などに悩んでいる方にお勧めです。

    新作の「「疲れない身体」をいっきに手に入れる本」の内容の理解が深まるもので、こちらも合わせて読むことお勧めします。

    不定愁訴の解決法の解説書として、名著だと思います。

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    2014年02月08日
  • 「疲れない身体」をいっきに手に入れる本 : 目・耳・口・鼻の使い方を変えるだけで身体の芯から楽になる!

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    脳ばかりが強調される世の中だけに、こうした身体性というか身体などを感じることを説く本には、重要な意味があるように思われます。

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    2013年06月18日
  • 「疲れない身体」をいっきに手に入れる本 : 目・耳・口・鼻の使い方を変えるだけで身体の芯から楽になる!

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    この本は現代社会で働く人に是非読んでもらいたい。
    ストレスを抱える人
    痛みを抱える人
    運動不足の人
    疲れがなかなかとれない人

    これらのすべての人の悩みを解消できる力を持った本です。
    たまには自分と向き合うことも必要なんですよぉ~

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    2013年05月26日
  • OSO18を追え〝怪物ヒグマ〟との闘い560日

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    近年、野生のクマによる被害の報道を、よく見聞きするようになりました。
    特に、北海道で発生したヒグマによる被害は、"OSO18"と呼ばれる特定の個体が繰り返し起こしていると、センセーショナルに報道されていました。
    野生動物と人間との関わりについて、以前から興味を持っていたので、この事件について詳しく知りたいと思っていました。
    報道がひと段落した後に書店巡りをしていたところ、題名に"OSO18"とあるこの本が置かれていたので、読むことにしました。

    著者は、事件が起きた北海道東部で、ヒグマに関するNPO法人の理事長をされているとのこと(執筆当時)。
    O

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    2025年11月24日
  • OSO18を追え〝怪物ヒグマ〟との闘い560日

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    なぜOSO18と名付けられたヒグマは牛やエゾシカを襲い食べるようになったのか

    自然界での突然変異!なんてことはない
    結局のところ動物が絶滅したり行き場を失ってしまったり、、何かしらで人間が関わっているのだと思うとやるせない

    もちろん直接は関係ないんだけど、今後クマのニュースを見たときにOSO18が頭をよぎる気がする



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    2025年10月28日
  • OSO18を追え〝怪物ヒグマ〟との闘い560日

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    熊殺しについて肯定する理由が1つでも見つかるかと思ったけどまじで1つもなかったわ

    個々のハンターのことはまったく悪く思わないけど、家畜襲ったってだけで当たり前のように殺すのが胸くそすぎる
    だってどうせ人間に食べられる家畜ならなんで熊が食べちゃいけないの?
    せめて人間を殺した個体だけにしろや

    シカ捨て場とかふざけんなよ
    結局全部人間のせいじゃねーか
    それでなんで熊殺しが正当化されるのか意味不明すぎ
    自然の摂理に反しすぎ
    じゃあ熊だって責任能力なしで無罪放免だろーが
    なんで人間だけ特別だと思ってんのか頭沸きすぎ

    しかもOSOに関しては人間は1回も襲ってないどころかプロがビビりって言うぐらい人

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    2025年09月08日
  • OSO18を追え〝怪物ヒグマ〟との闘い560日

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    OSO18という肉食熊を作り上げたのも人間だった
    「クマとの共生は人間優先でしかありえない」
    という言葉も心に響いた
    この世は人間ファースト
    仕方ないのかもしれないけれどおそろしいことだなぁ…

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    2025年05月15日
  • OSO18を追え〝怪物ヒグマ〟との闘い560日

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    本編とはまったく関係なけど、おじさんたちの和気藹々感が紙面から溢れ出ていてめちゃくちゃ興奮した。なんにしろ、ルールは守らないと大変なことになるな。

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    2025年04月23日
  • OSO18を追え〝怪物ヒグマ〟との闘い560日

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    OSOとの攻防ハラハラの連続。だが最終的に対策班が捕獲できなかったことを知ってるので、肉薄してるかのような描写は却って虚しく感じた。人間が生み出した怪物という表現は秀逸。

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    2024年12月03日