中沢けいのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
周囲から、家族に限らず、「音痴」と言われる自分ですが(自覚もあります)、音楽を聴くこと自体は好きですし、
「サウンドオプミュージック」や「ウェストサイド物語」等々、ミュージカルや音楽を扱った映画も好きだったり。
邦画では「SWING GIRLS」なんかが印象に残っていますが、それに似た匂いを感じさせてくれたのが、こちら。
主人公は、コミュニケーションに臆病で「左官屋」に感情の揺らぎを塗りつぶしてもらっている、一人の少年。
そんな少年が「ブラスバンド」という自己表現、そして自己解放の手段を得て、成長していく過程が描かれています。
子供が少年に、そして青年の入り口に立つまでの物語とでも、言え -
Posted by ブクログ
主人公側の気持ちにもなれず
親や先生の考えにも近づけずモヤモヤしながら読む
音楽が仕上がっていく過程は面白いと思うし時々姿を現せるうさぎの描写も気になるけど物語に入り込めない
この本ってどうして読もうと思ったんだっけ?
何かを期待して読み始めたはずなんだけどなぁ
楽曲は知らない曲だったのでつまんなーと思って読んでましたが
そうです!こういう時は検索再生ですよね「蜜蜂と遠雷」の時もそうしたんでした(^^)
・シバの女王ベルキス
高度な曲ですソロ多いし個人のスキルが問われそうー
全国レベルってこんな感じ?
それともこんな時代になっちゃってるの?中学生だよ( °ω° )
自分が現役だった頃にもあ -
Posted by ブクログ
★克久は最初の一音を(p.325)
無感情でいられるよう心を塗り固める左官屋とゆたかな感受性のうさぎが同居している克久をはじめ登場人物たちはさまざまな個性を持つ中学生でありパーツとしての音である楽器であり最初はバラバラだったものが単調で長い練習のなかしだいに全体の音を奏でられるようになっていく。新聞連載中に(いくつかの地方紙に使われていたようですがぼくはたしか神戸新聞でだったような気がします)あるていど読んでましたがちゃんと読んどきたいとは思ってました。まぶしいです。
▼簡単なメモ
【一行目】花の木公園にはうさぎが棲んでいる。
【相田守】小学校で同じクラスだった。《クサいを相田は営利な -
Posted by ブクログ
ネタバレ『海を感じる時』 一回目(2021/12/09)
くだらないことをしたことがないからわからない
という母の言葉は先に死んでしまった父への憎しみや愛が行く先がないがゆえに、証明ができないがゆえにどす黒いものになってしまった、そこから生まれた言葉に思えた。自分の言葉で自分を正し、証明し、守ろうとしているように捉えた。
自分の純潔さは娘にも求めるものとなる。なんたってあの人と自分の子供であり、何より娘の不出来は自分にも影響があるから。
父が死んでから起こった親族とのいざこざで父に対する生前の愛は濁ったのだと思う。恨んでも何処にも吐口がないならそれはその血を持つ娘に行くのだろう。
もう死んでしまっ