中沢けいのレビュー一覧
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素直でかわいい、宇佐子ちゃんの心の揺れを、中学時代の吹奏楽部の思い出と共に感情移入しながら読みました。合奏場面をここまで言葉でリアルに描けるのは、素晴らしいと思います。
いじめに関わる場面では、子供の頃感じた友達関係の難しさを思い出しました。
読み終えて、とてもすがすがしい気分になりました。Posted by ブクログ -
映画を観てから試しに読んでみたら、映画とは大きく違っていて原作がとても好き。
映画のエロさを期待したら原作は物足りないかもしれない。
映画は言葉は古いのに出で立ちは現代でちぐはぐだったしかもセックスのシーンばかり、主人公ふたりが暴力的な阿呆に見えたけれど原作だと優しさや苦悩や狂気がわかりやすくて面...続きを読むPosted by ブクログ -
「楽隊のうさぎ」の続編…、とまでは言えませんが、登場人物がそこそこ重なっています。
主人公は小学校五年生の女の子。
その子の五年生の一年間が書かれています。
はっきり言って、この本。何一つ結論がでないまま終わっています。
それでも、良い感じで終わっています。
これから先、色々と大変だろ...続きを読むPosted by ブクログ -
おとなしい引っ込み思案な小学5年生の女の子、宇佐子。おとなびている転校してきた同級生のミキちゃん。
2人は、音楽や、社会の大人達とまじわりながら、大人になっいく。
話しのなかで、こんな一説がある。
大人には見えないものが、子どものそばには、いつも付いているものだ。それは天使かもしれない。それは鬼か...続きを読むPosted by ブクログ -
音楽未経験者にも演奏シーンが想像しやすく、するすると世界に引き込まれていきました。
最後の演奏会のシーンでは成長したピンクバナナの皆が頼もしくも愛嬌たっぷりで顔が綻びました。Posted by ブクログ -
「肉体的交情を伴わない恋愛」を「プラトニックラブ」というらしいけれど、その解釈は間違っているんじゃないかと思う。
私の心は、私の体の中にあるのだから、
体を介さなければ、心までは辿り着けないだろう。Posted by ブクログ