中沢けいのレビュー一覧

  • 楽隊のうさぎ

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    初めて読んだのはきっと発売後間もない頃。おそらく20年振りくらいに読みました。手にとったら一気であっという間、やっぱり素晴らしい世界でした。この年代だからこそ味わえる思いってありますよね。今もこのような子供たちが沢山いて練習していることでしょう。今はなき普門館が懐かしかったです。もちろん次は続編です。

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    2025年11月30日
  • 楽隊のうさぎ

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    中学生が主人公である。まもなく高齢者の私にとって、半世紀前のことである。でも、面白かったし、ワクワクした。運動系の部活しかやってない私には、音楽の部活の緊張感が新鮮でした。その緊張感が、しっかり読者に届く小説でした。

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    2024年10月16日
  • 楽隊のうさぎ

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    中学生の頃から何度か読んでいた本。
    今読むと、受ける印象が全然違って面白かったです!自分が中学生だったときには分からなかった、先生や母親の気持ちが少しは分かるようになった気がします。

    まだまだ未熟な中学生たちが成長していく様が生き生きと描かれていて、学生たちが主役の作品は数あれど、これは間違いなく名作のひとつだと思います(*^^*)

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    2024年01月27日
  • うさぎとトランペット

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    素直でかわいい、宇佐子ちゃんの心の揺れを、中学時代の吹奏楽部の思い出と共に感情移入しながら読みました。合奏場面をここまで言葉でリアルに描けるのは、素晴らしいと思います。

    いじめに関わる場面では、子供の頃感じた友達関係の難しさを思い出しました。

    読み終えて、とてもすがすがしい気分になりました。

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    2023年02月17日
  • 楽隊のうさぎ

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    自分も学生の頃から吹奏楽部で共感できるところがたくさんあり、中学生の頃から何度も読み返していて表紙がボロボロになるほどです。

    本番の緊張感や演奏の描写がわかりやすく、文面で音が聞こえなくても演奏を聴いているようでした!

    吹奏楽部経験者はぜひ読んでほしい!!
    あと、中学や高校の現代文の問題に使われるのをよく見ます。

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    2022年02月19日
  • 楽隊のうさぎ

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    中学吹奏楽部。
    今のメンバーで、
    その一瞬でしか出せない 音。

    今すぐ、音楽を
    始めたくなる一冊。

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    2019年08月30日
  • 海を感じる時・水平線上にて

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    映画を観てから試しに読んでみたら、映画とは大きく違っていて原作がとても好き。
    映画のエロさを期待したら原作は物足りないかもしれない。

    映画は言葉は古いのに出で立ちは現代でちぐはぐだったしかもセックスのシーンばかり、主人公ふたりが暴力的な阿呆に見えたけれど原作だと優しさや苦悩や狂気がわかりやすくて面白かった。
    ただ終わりかたが突然で全体的に短く、すこし物足りない。

    しかしどうして原作の良さである繊細さを映画にしなかったんだろう〜なぜ官能的な映画にしたんだろうと悔やまれる。

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    2019年01月05日
  • 楽隊のうさぎ

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    もう何度目かはわからないが、ひさしぶりに読んだ。私の大好きな小説のうちのひとつ。ブラバンのこと、親との関係、クラスの雰囲気、どれをとっても自分の中学時代を蘇らせてくれた。特に私が好きなのは、演奏中の描写である。音楽は、イメージである。ここでは、音楽を聴くと思い浮かぶ情景そのまま言葉にしてくれている。一度も聞いたことのない音楽の情景が浮かび、そして、実際に音楽をきいてみたときの感動たるや。大会での緊張感や、部活仲間との関係など、すべての場面が私の中の甘酸っぱい思い出と呼応するのだ。そして何より私が関心したのはいじめについての描写である。私自身が救われたような気持ちがするのだ。

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    2015年03月13日
  • 楽隊のうさぎ

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    克久の中で静かにテンションが上がって行くのが良い。

    なんでこの主人公は吹奏楽部に入ったのか?という
    本人ですら説明できなかった不思議を、
    しばらくしてさらっと種明かししてたりする。

    裃を着たうさぎが面白い。
    うさぎそのものも、うさぎを中に住まわせる克己も。

    「猛烈な個性を主張している」部員たちの
    群像劇にもなってるので大満足。

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    2018年08月15日
  • うさぎとトランペット

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     「楽隊のうさぎ」の続編…、とまでは言えませんが、登場人物がそこそこ重なっています。
     主人公は小学校五年生の女の子。
     その子の五年生の一年間が書かれています。

     はっきり言って、この本。何一つ結論がでないまま終わっています。
     それでも、良い感じで終わっています。
     これから先、色々と大変だろうけど、人生ってそんなもんよね? って感じ(笑)、とまでは言いませんが、何か劇的なことが起こったわけでもなく、色々な日常の積み重ねなんですが、そこに一石投じられると、波紋が広がる。
     それは、良いことなのか、悪いことなのか、成長するために必要なことなのか。
     まあ、そんなことはともかく、この人の文章

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    2009年10月04日
  • うさぎとトランペット

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    楽隊と比べるともう一つ集中出来なかったが、小学生の女の子の世界というのが理解に難しかった。吹奏楽もオーケストラも、アンサンブルだって本当に魔法。演奏は楽しくやりたいですよね。

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    2025年12月07日
  • 麹町二婆二娘孫一人

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    初めて読んだ作家さん。
    表紙の装丁に魅かれて手に取った。
    麹町のお屋敷に住む亥年生まれの5人の女たち。
    猪が三代揃うと、その家は栄える、という言い伝えがあるようだが…5人集まると…⁉︎

    母娘の関係と、そうでない関係、年代も中学生から最年長は昭和10年生まれ。それぞれの間柄を整理するのに、初め少し手こずったが、読み進めるとのめり込んだ。
    ストーリーは静かに進行し、5人はそれぞれに抱えるものがあり、それぞれの人生を生きている。

    ちょうど東日本大震災が起きる頃までが描かれていて。
    麹町、普段自分が暮らしていて、通過するばかりで、立ち寄ることがほとんどない街。
    一度、この街を自分の足で歩きたいと強

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    2024年07月07日
  • 楽隊のうさぎ

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    一年前に逃してしまった全国大会への切符を逃してしまったと言う苦しさを生かして、先輩となった克久たちが頑張っている姿を見て感動した

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    2022年08月08日
  • 楽隊のうさぎ

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    小学校でいじめられていて、心を灰色に塗り固めるのがうまくなった克久は、中学生になり、何故かブラスバンド、吹奏楽部に入部することになる。
    子供から、少しずつ大人に成長していく。克久の心のなかで、いつのまにかウサギが踊り出す。
    少年、少女達は、全国大会で、素晴らしい音色を奏でるよう、成長していく。
    素直に、心が晴れ晴れとするいいお話です。

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    2021年12月16日
  • うさぎとトランペット

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    おとなしい引っ込み思案な小学5年生の女の子、宇佐子。おとなびている転校してきた同級生のミキちゃん。
    2人は、音楽や、社会の大人達とまじわりながら、大人になっいく。
    話しのなかで、こんな一説がある。

    大人には見えないものが、子どものそばには、いつも付いているものだ。それは天使かもしれない。それは鬼かもしれない。
    子どものすぐそばには、そういうものがいて、いつも子どもを見ている。

    心が洗われる綺麗な小説ですね。

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    2021年11月30日
  • 楽隊のうさぎ

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    小学校の頃に友達と折り合いの悪かった克久は、中学に入った途端、先輩の勢いから吹奏楽部に入部してしまう。吹奏楽部ではパーカス(打楽器)を担当し、同級生の女子たちと奮闘しているうちに、折り合いの悪かった友達との関係も変わっていく…。

    今年のテーマである、楽器が出てくる本蒐集の一環。続編らしきものも見つけたので購入済みである。

    克久というすぐに自分の殻に閉じこもってしまうキャラクターの少年を主人公に据えているのは、なかなか珍しいのではないか。周りには誰にでも快活に挨拶をする同級生のトランペット女子、天性のリズム感のある小柄の少女に加え、美貌で中学生など相手にできないという先輩など、魅力的なキャラ

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    2021年09月15日
  • 楽隊のうさぎ

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    ネタバレ

    青春小説と呼ぶにはあまりに生々しい一冊。
    中学校の吹奏楽部が全国大会を目指す日々を、中学で初めて楽器に触れた克久を中心に描く物語。音楽回りの描写は圧巻の一言に尽きるが、この物語の主眼はどこにあったのだろうと思ってしまう。部活が主眼であれば、全国大会の結果を見せずに終わる結末はどこか煮え切らない。
    中学に上がって世界が広がり、いじめられていた小学生時代から一転、全国大会で重要なパートを任されるまでになった克久の成長物語であるのは間違いないだろう。ただ、物語のラスト一行で示唆されるのは、この物語における克久と両親の関係の重要性である。
    はっきり言うが、克久の母親の百合子、ちょっと気持ち悪い。いや、

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    2021年07月26日
  • 楽隊のうさぎ

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    小学校時代いじめにあい、心を灰色に塗り固めることで過ごして来た克久。中学になりブラスバンド部に入部した事で成長し、変わっていく。克久の心情の変化や行動のきっかけを、心に棲むうさぎのイメージで表現されているところが好き。入試の問題文にもよく使われている。同じ作者の『うさぎとトランペット』は続編??気になる…

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    2020年09月22日
  • 動物園の王子

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    ネタバレ

    高校時代の演劇部3人の50代の女たちの日常。
    ユキさん、サッチン、チョウ子。

    演劇部時代の先輩が亡くなり、当時の記憶を懐かしみ
    落ち着いた育児のあとにまっていた静かな日々、
    孫について考えるようになる年齢

    動物園で出会った、1人の男の子を大勢の大人で面倒見ていた海外の家族。

    小さな子供を心から愛しいと感じるようになったこと。
    大きな子供である夫とのやりとり
    脳梗塞で倒れた友人。

    これといった大きな出来事はないんだけれど
    このお話のような小さな出来事の積み重ねこそが日常だなあと思う。

    生きることにくじけそうになっている若者の話に疲れ気味だったので、こういう話が心に染みる。

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    2019年04月26日
  • 動物園の王子

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    ネタバレ

    つかず離れず、
    時に悪態をつき、
    時に一緒に笑い、
    すこーし遠慮したり、心配したり、
    そーゆー友人がいるってのはいいなあっと。

    それなりに幸せな三人の女性のおはなし。

    年とっても、案外
    感じること、考えることって違わないのかも。
    かくいう私も精神年齢実に中学生あたりで
    止まってる気がするし・・・・。
    うーん、大人ってどうやってなるんだ?
    あー孫はムリだわー。それって親不孝なのか?

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    2016年06月10日