中沢けいのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「楽隊のうさぎ」の続編…、とまでは言えませんが、登場人物がそこそこ重なっています。
主人公は小学校五年生の女の子。
その子の五年生の一年間が書かれています。
はっきり言って、この本。何一つ結論がでないまま終わっています。
それでも、良い感じで終わっています。
これから先、色々と大変だろうけど、人生ってそんなもんよね? って感じ(笑)、とまでは言いませんが、何か劇的なことが起こったわけでもなく、色々な日常の積み重ねなんですが、そこに一石投じられると、波紋が広がる。
それは、良いことなのか、悪いことなのか、成長するために必要なことなのか。
まあ、そんなことはともかく、この人の文章 -
Posted by ブクログ
初めて読んだ作家さん。
表紙の装丁に魅かれて手に取った。
麹町のお屋敷に住む亥年生まれの5人の女たち。
猪が三代揃うと、その家は栄える、という言い伝えがあるようだが…5人集まると…⁉︎
母娘の関係と、そうでない関係、年代も中学生から最年長は昭和10年生まれ。それぞれの間柄を整理するのに、初め少し手こずったが、読み進めるとのめり込んだ。
ストーリーは静かに進行し、5人はそれぞれに抱えるものがあり、それぞれの人生を生きている。
ちょうど東日本大震災が起きる頃までが描かれていて。
麹町、普段自分が暮らしていて、通過するばかりで、立ち寄ることがほとんどない街。
一度、この街を自分の足で歩きたいと強 -
Posted by ブクログ
ネタバレ高校時代の演劇部3人の50代の女たちの日常。
ユキさん、サッチン、チョウ子。
演劇部時代の先輩が亡くなり、当時の記憶を懐かしみ
落ち着いた育児のあとにまっていた静かな日々、
孫について考えるようになる年齢
動物園で出会った、1人の男の子を大勢の大人で面倒見ていた海外の家族。
小さな子供を心から愛しいと感じるようになったこと。
大きな子供である夫とのやりとり
脳梗塞で倒れた友人。
これといった大きな出来事はないんだけれど
このお話のような小さな出来事の積み重ねこそが日常だなあと思う。
生きることにくじけそうになっている若者の話に疲れ気味だったので、こういう話が心に染みる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『海を感じる時』 一回目(2021/12/09)
くだらないことをしたことがないからわからない
という母の言葉は先に死んでしまった父への憎しみや愛が行く先がないがゆえに、証明ができないがゆえにどす黒いものになってしまった、そこから生まれた言葉に思えた。自分の言葉で自分を正し、証明し、守ろうとしているように捉えた。
自分の純潔さは娘にも求めるものとなる。なんたってあの人と自分の子供であり、何より娘の不出来は自分にも影響があるから。
父が死んでから起こった親族とのいざこざで父に対する生前の愛は濁ったのだと思う。恨んでも何処にも吐口がないならそれはその血を持つ娘に行くのだろう。
もう死んでしまっ