あらすじ
宇佐子は、転校生のミキちゃんを仲間はずれにするクラスの雰囲気に傷ついて、学校へ行けなくなった。微熱が続く夜明け、宇佐子は公園から響いてくるトランペットの音色に心惹かれる。ミキちゃんに誘われて町のウィンド・オーケストラでトランペットを習うことになった宇佐子は、きらめく音、ブラスの楽しさ、演奏する喜びを知る。音楽に解き放たれて、伸びやかな心が育っていく……。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
素直でかわいい、宇佐子ちゃんの心の揺れを、中学時代の吹奏楽部の思い出と共に感情移入しながら読みました。合奏場面をここまで言葉でリアルに描けるのは、素晴らしいと思います。
いじめに関わる場面では、子供の頃感じた友達関係の難しさを思い出しました。
読み終えて、とてもすがすがしい気分になりました。
Posted by ブクログ
「楽隊のうさぎ」の続編…、とまでは言えませんが、登場人物がそこそこ重なっています。
主人公は小学校五年生の女の子。
その子の五年生の一年間が書かれています。
はっきり言って、この本。何一つ結論がでないまま終わっています。
それでも、良い感じで終わっています。
これから先、色々と大変だろうけど、人生ってそんなもんよね? って感じ(笑)、とまでは言いませんが、何か劇的なことが起こったわけでもなく、色々な日常の積み重ねなんですが、そこに一石投じられると、波紋が広がる。
それは、良いことなのか、悪いことなのか、成長するために必要なことなのか。
まあ、そんなことはともかく、この人の文章は上手い! 読ませるなあ…。こういう文章を書きたい! と真剣に思ってしまいます。
Posted by ブクログ
楽隊と比べるともう一つ集中出来なかったが、小学生の女の子の世界というのが理解に難しかった。吹奏楽もオーケストラも、アンサンブルだって本当に魔法。演奏は楽しくやりたいですよね。
Posted by ブクログ
おとなしい引っ込み思案な小学5年生の女の子、宇佐子。おとなびている転校してきた同級生のミキちゃん。
2人は、音楽や、社会の大人達とまじわりながら、大人になっいく。
話しのなかで、こんな一説がある。
大人には見えないものが、子どものそばには、いつも付いているものだ。それは天使かもしれない。それは鬼かもしれない。
子どものすぐそばには、そういうものがいて、いつも子どもを見ている。
心が洗われる綺麗な小説ですね。
Posted by ブクログ
音楽未経験者にも演奏シーンが想像しやすく、するすると世界に引き込まれていきました。
最後の演奏会のシーンでは成長したピンクバナナの皆が頼もしくも愛嬌たっぷりで顔が綻びました。
Posted by ブクログ
叔母が貸してくれたのを、しばらく放置してたのだけど読み始めた。なんとなく惹かれなくて。
どうせ、青春物語かと思ったけど違った。こどもってむずかしいー!
読んでて、まんまと楽器吹きたくなってきた。
Posted by ブクログ
「楽隊のうさぎ」と同じ世界のストーリー。
いっかいこの人の文に触れていたので割と素直に読めました。
ぼくはうさこほど敏感でもなく、口が少ないタイプの人間でないのでこの子に入り込むことはできませんでした。
しかし、このように世界をみているこどもを知れたのはよかったとおもいます。
「毒は薬になる」
当たり前っちゃ当たり前なんですがそれをうまく描ききってくれてよかったように思います。
あと、「楽隊のうさぎ」を読んでいると登場人物たちが少し大人になって登場するのでほほえましいです。
Posted by ブクログ
自分も吹奏楽をやっているから買ってみた
こっちは一般バンドの話だから
楽隊のうさぎのほうが中学の吹奏楽部の話だから好き!
これみてやっぱ音楽はいいなあって思った
Posted by ブクログ
「うさぎと楽隊」の第2弾!?登場人物は若干かぶっているものの、テーマがだいぶ違ってくるかなあ、というのが印象。相変わらず、音楽の素晴らしさをかはあるんだけれど、小学校5年生辺りの複雑な子どもたちの様子をとても丁寧に描写しているなぁって。面白かった!この子たちが、どんな大人に成長していくのかってところもあれば、いいなぁとか思いました。
Posted by ブクログ
耳のいいうさこと家庭の事情でみんなより少し早く大人になっていくミキ。
耳の良さからいやなものまで身体でうけとめてしまい熱が出てしまううさこ。
トランペットとミキと楽団に出会うことで、耳の良さを生かして音楽を身体で感じているのが、うらやましいとさえ思った。
抽象的な描写が苦手なのでイメージできないまま読み進めた部分も多いが全体の雰囲気はあったかく、あったかい小説が読みたかったので、とても心地よかった
2015.10.20
Posted by ブクログ
なんとも言えない感情を、言葉にするのってむずかしい。
でもうさこの言葉はわかりやすいなと思った。
そして、「楽隊のうさぎ」のメンバーが出てきて嬉しかったな!
Posted by ブクログ
小学生の宇佐子とミキちゃんの友情の話。
小学生の日常、微妙な友人関係など優しい目線で描いている。
ブラスバンドを通して少しづつ大人になっていく二人。
日常の些細なことも音楽の表現もあくまでも優しい言葉で、わかりやすく、でもとても伝わってくる。
Posted by ブクログ
ちょっとずつ、成長する、うさぎの子の話。
うさぎのように、あたりをうかがい、よく聴こえる耳を持つ、小学生の女の子。宇佐子は、きっと誰の中にもいる女の子だ。宇佐子を外へ、大人の世界へ誘い出すのは、音楽。うさぎ、耳、音楽というつながりが素敵。
視点がくるくる変わるので、そこが馴れるまで読みにくかった。
Posted by ブクログ
音楽の小説って、音楽の部分をどうやって書くのかなって
いつも考えるんだけど
この小説の音楽の表現の仕方は好き。
あと、登場人物の心情の表現の仕方も好き。
Posted by ブクログ
「楽隊のうさぎ」の続編にあたる作品。
もっとも、主人公は宇佐子という小学生の女の子で、
前作の主人公・奥田克久はちょこちょこっと登場してくる。
この作品も宇佐子と宇佐子の母親とで、
どういう心理的な駆け引きがあるのかの描写がすごい。
それから、「いじめ」というテーマについても、
触れているので、前作とテーマの変更はない作品になっている。
Posted by ブクログ
『楽隊うさぎ』の続編……らしいです。読んでないけど(笑) 内容の方は、小学生も色々あるだよ!と昔を思い返してみたり、音楽っていいなぁと感じてみたり。なんか楽器やりたくなりました。