石川渓月のレビュー一覧
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一作目を読んでからだいぶ間が空いてしまったけれど「灯火亭」も「ユウさん」もちゃんと記憶があったのでスムーズにお話しに没入。
やっぱいいなぁ…灯火亭。
1人で気軽に入れて優しい料理と温かいもてなしに触れ、明日も頑張ろう!と励ましてくれたり、リセットさせてくれたり…そんな居場所があったら生きていくのに心強い!
どうにもそんな店には巡り会えていないからせめて本の中だけでもその空間と料理を味わわせてもらおう!
「お酒とお料理で明日につながるひと時を」って素敵!
個人的には「夢の味」と「一人の味」が好きだったなぁ(^^)
その中に出てくる「お金は与えられるものではなく自分で稼ぐもの。女にとって大切なの -
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石川渓月氏、初読み作家です。開架で「よりみち酒場 灯火亭(ともしびてい)」のタイトルが目に入り借りました。2016.12発行。路地の奥の、さらに奥にある料理と人情に心温まる店の物語。故郷の味、春の味、職人の味、親子の味、夫婦の味、火点し(ともし)頃に の連作6話、とても良かったです! 美味しい料理、食べたくなります。それ以上に、人と人との心の通い合いに深い感動を覚えます。ただひとつ、難点というか、しっくりこないのは、店主が防衛大学を卒業し中隊長を終えて辞めた佐倉という人物なんですが、女装してるんです。意味はあるのでしょうけど、面白くないです。
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石川渓月『法外捜査 2』双葉文庫。
2ヶ月連続刊行のシリーズ第2弾。8月には第3弾が刊行されるようだ。書下ろし。
これまでの石川渓月の作品にはハードボイルド小説が2作ほどあったが、それらとも全く違う作風の勧善懲悪アクション小説であった。例えるなら矢月秀作の『D1シリーズ』っぽい。
今回は冴香の兄である伝説の殺し屋Zと冴香に焦点が当たる。
『秀和』の面々は凶悪な半グレ集団『紅蓮』を壊滅させ、テロを目論む傭兵たちも退けるが、突如現れ、全員を手玉に取った伝説の殺し屋Zが、生き別れとなった冴香の兄だったことが判明し、ショックの余り冴香は姿を消す。
残された『秀和』のメンバーは『スサノウ』と -
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石川渓月『法外捜査』双葉文庫。
2ヶ月連続刊行のシリーズ物の第1弾。
これまでの石川渓月の作品にはハードボイルド小説が2作ほどあったが、それらとも全く違う作風の勧善懲悪アクション小説であった。例えるなら矢月秀作の『D1シリーズ』っぽいだろうか。
ストーリーはそれなりに面白く、登場人物が警察や自衛隊を辞めた理由や過去が少しずつ明かされる辺りはなかなか読ませてくれる。しかし、本作の最大の山場である傭兵と半グレ、ヤクザが入り乱れるアクションシーンは欲張り過ぎのようにも思う。
そして予想通り、物語の結末は次巻以降に持ち越される。果たして次巻で完結するのか、はたまたまだまだ続くのか。
元警視 -
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やっぱりユウさんの灯火亭好きです!
こんな素敵なお店があったらホントに行きたい!
灯火亭でユウさんが作る不思議な世界に触れてみたい。
後ろを振り返らず少しずつ足を前に出して進む、小さくても確実に前に進む一歩を後押ししてくれるユウさんと灯火亭…百人力!
ユウさんの人と成りを知りたくなる塚原さんの気持ちもとても良く分かるし、でも知らない方が良い気もする。
本当にユウさんは不思議。そしてとても魅力的。
これからユウさんが娘さんや「夕やけ食堂」の明菜ちゃんやマー君、そして亜海ちゃんとどんなふうに関わっていくのか、続きがまだまだ楽しみ♪
このシリーズまだまだ続いてほしいなぁ
第4弾も早く読まねば! -
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路地奥にある「灯火亭」は、主のユウさんのもてなしに心を癒され、笑顔になれる居酒屋である。
ユウさんを挟んだ客同士の親近感と適度な距離感のバランスが、居心地の良さに繋がっている。
そして、お通しからして丁寧でおしゃれに盛り付けていて、いっさい手を抜いてなく、美味しい。
庶民の味なのにとても素敵で深い味わいになっている。
料理を口にすると思わず唸る。
お酒を呑めば、あぁ幸せだとなる。
そして、目の前にはユウさんの包み込むような優しさ笑顔。
それで、すっかり落ち着いてしまうのだ。
料理が来るたびに深刻だった悩みが、途端に消えてしまう。
ちょっとした、ユウさんのひとことで落ち着いてしまう。
次々と